普遍的テーマでも具体例に当てはめればわかりやすいというお話。
ちょっと小難しいタイトルつけてしまった😅
なんだけど、わかりやすいタイトルにしてしまうと内容がちゃっちく見えるのでこのままでいきます。
かわりに、書き下ろし&わかりやすさ優先で。
昨週にジョーカー2のレビューから少し発展させた👇を書きましたが、興行の点について考察されてませんでした。
なので、今回はそれを取り上げます。
映画はビジネスですが、同時に芸術でもあります。ということはまた、興行を無視して映画を語ることはできないことを意味します。
加えて、興行は成功・失敗の定義がはっきりと数字で出ます。その点ではわかりやすいですね。
ただ、興行の対象は芸術とされる映画なので厄介です。
以下は猿渡 由紀 氏: L.A.在住映画ジャーナリスト の記事からの全文抜粋します。
ディエムの所感は最後に書きますので、サクッと読みたい人は目次から飛んでください。
記事紹介 〜大コケ映画「ジョーカー2」を責めてはいけない訳〜
※引用中の太字は説明のために付加したものです
観客評価はアメコミ映画で過去最悪
赤字になるのはほぼ確実
成功した1作目を踏襲しなかった
リスクを取って挑戦することの意義
ディエムの所感
猿渡氏は映画の芸術性を無視することなく、アーティストのあり方の観点から書かれています。
ビジネスである以上お金が絡むのは間違いないですが、取り扱うものが芸術性を持つものならば、それをクリエイトする人たちがやろうとする新しい目を潰してはならない。
新しいことをやるにはお金はかかるのは事実。そしてクリエイトする側はお金を出すスポンサーに結果として応える義務もあります。
でも、出資者とクリエイターの両方がWin-Winになるような芸術のビジネスは、それを鑑賞する観客側の文化的意識が醸成されていないと無理です。
だから今回ジョーカー2の制作にあたってあのような様式の作り方に理解を示したスタジオ側と、その理解を受けてやれるだけやった監督はじめ制作関係者、そして何より重圧を受けただろう出演者全員に敬意を表したい。
ジョーカー2は興行としてはコケたけど、芸術的に新しい手法を入れた問題作として未来へ向けた斬新性を持つ作品を提示できたんじゃないでしょうか。
この提示のおかげでまた、鑑賞する観客側の文化的意識が醸成に少しでも貢献できたのではないかなと思います。
映画に限りませんが、作り手側は新しい風を起こそうとするときは受け手側の意識醸成をする必要があり、それには必要なコストとして大コケになるような事例が必要だということですね。
ジョーカー2はまさにそれかと思います。
そしてそんな例はそう頻繁に出てくるものではない。だからいま、そんな作品を目にしたということは、芸術鑑賞についての意識のパラダイムシフトの転機に居合わせることができている、ってことです。
これすごいことなので、これを機にいろんな意見を吸収していけばいいかなと😊。
も一回、終わるまでに見に行こっかな、ジョーカー2。
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