オンとオフの切り替えの話
張り詰めた空気を感じて
仕事していて疲れてくると、仕事ってなんだ?と疑問を持つ状態になることがあります。
この問の答えはそのときのその人の状態によっていろんな答えになります。
難しいこと考えたくないときは「金稼ぐ手段だ!」
まじめに考えたときは「やりがいだ!」
組織として考えたときは「チームで目的達成だ!」
人間って勝手ですねぇ(笑)。まぁそれが面白いところですが。
ただ自分が置かれている仕事の状況に張り詰めた空気が漂い、しんどく感じることが多くなってくるとなんとかしないといけない。
でも、まずは大丈夫だと言う認識からスタート。
しんどく感じることが多いのはあなたが中堅メンバーになってきてる証拠。まずはそこを喜びましょう。
でもそのしんどさから抜け出すにはちょっとした考え方の工夫が必要かもしれません。
どうすればいいか?を考える前に、張り詰めた空気によってしんどくなってる自分に早く気付けるように、意識を自分の中に向けてみてください。
休むことがオフではない
しんどくなった自分を見つけたとき。ふつうは休むことを考えます。休みはオフですね。オンは仕事です。
「休む=仕事をしないこと」と決めてオフを過ごすけど、頭の中はふとした拍子に仕事のことを考えてしまうのですね(笑)。
これもまた人間ならではの心理で、気になって仕方がないから忘れるために休んでるのに余計に頭に出てくる、寝なければいけないと思って寝たけど全然寝れない、と同じです。
実はオフというのはただ休むことではなく、仕事から離れることです。
でも仕事から完全に離れることは簡単なようで難しいので、実際にちゃんとしたオフを過ごせている人はあまり多くなさそうです。
休暇中の仕事の連絡手段を断ったり、電話にでなかったり、メールもチェックしなかったり。人や仕事によってその手段はいろいろですが、ひとつ誰にでもできるコツがあります。
それが、オフのときこそスケジュールを入れまくること です。
オフにすべきこと
オフなのにスケジュールを入れたら、時間の縛りから解放されたいのに逆効果じゃないか?と思われがちですが、ある条件を付け加えてその逆効果を狙います。
日々の仕事のスケジュールは完全に自分の意志で決めたものではありませんよね。それに従って働き、その中で疲労がたまっていくのが日常です。
物理的な疲労は物理的な休息で回復しますが、心理的な疲労は物理的な休息では回復しません。
でもオフに決めるスケジュールはすべて自分で決めれます。
そして自分で決めたスケジュールを寸分狂わぬ精度で実行し、オフの時間が充実したことを自分に再認識させます。すべて自分で決めれるのでどんなスケジュールでもOK。
極端に言えば、朝9時に絶対起きて、ご飯食べて、23時に寝る。でもいいわけです(笑)(効果的に心理的疲労を癒すにはできるだけ細かくスケジュールを入れると良い)。
いずれオンに向かうために
ずっとオフで居続ける人はいませんので、いずれ必ずオンの状態に戻る必要があります。
でも「戻る」という表現を意識してしまうと憂鬱感が増してしまいます。だって自分がしんどいと感じたとこから逃げるためにオフにいるのだから、しんどいところに戻ると考えると脳が拒否してるような気がするからです。
ではどう考えるのか。
心理的疲労を癒すために、オフに自分の好きなスケジュールを入れてその通りに過ごしました。自分が決めたスケジュールだから確実に実行できるし、できなかったら変更することを決めればよいし、誰に文句を言われることなく、自分で決めて自分に従うことができた自分がここいるのです。
つまりReBorn(生まれ変わる)。
自分で決めたことを自分で実行してやり遂げた自分なのだから、1週間前とは違う自分に生まれ変わって元の仕事場に向かうイメージを持てば、必ずオンに向かえるようになります。
いつもオンでいるために
オンの状態がずっと続くときがあります。締め切りが近くてやるべきことが間に合わない場合などです。
こんなときはオフが取れません。物理的な疲れはもちろん、心理的疲れもなかなか癒されません。
こんなときはオンでいるために、常にオフな状態を保ちます。
それは仕事をしながら休む感覚です。やり方はもうその人自身にしかわかりませんので具体例は書きません。ただイメージとしては、仕事中に目をつぶって1分瞑想するとか、数十分昼寝するとか、休憩を眺めにとるとか。
なんでもいいのですが、ひとつだけ忘れてはいけないのは、そう、
自分で、自分だけのスケジュールを決めて、それを確実に実行する
です。
たった5分でもこれができたなら、その時点から生まれ変われます。
そうすればいつもオンでいることができます。
自分がどんな状態でも、スケジュールがどんな状況でも、オフで居続ける自分の状態をキープして、常にオンに向かっていってください。
これはセルフマネジメントのとても有効的なコツです。
知っているのと知らないのとでは仕事の能率が全然違いますので、みなさまの状況に合わせてやってみてください。