無名のベンチャー企業が、半年間noteで発信した成果。成果に繋がらなかったことも公開!
こんにちは!BABY JOB株式会社のマーケティング部、2歳娘のママ、ぴろり(@pompompirori)です!
このnoteを運営しているBABY JOBが何をしている会社か知らない方も多いのではないでしょうか。私たちは、大阪に本社を置く、保育園向けの紙おむつとおしりふきのサブスク「手ぶら登園」をメインで提供している、まだまだ知名度の低いベンチャー企業です。
そして私は、転職3か月後にこちらのnoteを立ち上げたのですが、当時、上司からは「noteって意味あるの?」と反対されていました。
そこからどうやって上司や経営陣を説得したのかは、前回のnoteにまとめています。
今回は知名度の低いベンチャー企業がnoteを始めて半年間でどのくらいの成果に繋がったのか?をありのまま公開したいと思います。
なぜ公開するかというと、半年で成果が出たからです🎉
この半年で成果が出たというところがポイントで「半年でこれだけ成果がでるならnoteを始めよう!」と思う人が増えると嬉しいです。
また、企業noteを始めたいと考えている中小・ベンチャー企業の担当者に向けて「知名度の高い大手企業じゃなくてもここまで成果が出るならやってみるか!」と勇気づけたいとも思っています。
ただ、うまくいったことばかりではありませんでした。
成果が出なかった点も正直にお伝えする方がリアルだと思ったため、noteのKPI設定や成果に繋がらなかったことも全て公開します。
このnoteを読めばnoteを始めたい担当者がやる気に満ち溢れ、上司にこのnoteを共有することで「よし、うちでもやってみるか🔥」という状況にきっとなるはずです。
noteの体制、どんな人が更新してるの?
成果を伝える前に、このnoteはどういう体制でどんな人が更新しているのか、という前提情報を簡単にお伝えしておきます。
■noteの運用体制
noteを更新するのは、基本的にはマーケティングチームに所属している私1人です。時期にもよりますが、業務時間のうち3〜4割を使ってnoteの企画や更新をしています。
とはいえ、完全に1人でやっているわけではなく、入社エントリ等は社員に執筆してもらっていますし、私が書いたnoteも公開前に上司に見てもらっているため、いろんなメンバーの協力があって続けられています。
■私について
そもそもあなたは誰ですかという声が聞こえてきそうなので、note含む発信歴について簡単に伝えたいと思います。
note自体は前職時代や個人的にも、数本書いたことはあります。といっても合計5回くらいです。(笑)
また、個人の趣味でYoutubeやInstagramの更新を4年以上行ってきているので、発信はかなり好きな方です!
ただ、企業noteの運用自体は初めてのことでした。個人SNSよりも企業の発信は慎重に行うべきなので、表現方法や記事ネタに悩むこともありました...。(1年続けた今もよく悩んでいます...note担当者の方とつながりたいです!)
noteのKPI設定はどうしてた?
ここからは弊社のKPI設定をお伝えしようと思います。
noteを運営する誰もが悩むのがKPI設定ですよね。半年間、大きく以下2つの指標を追いかけていました。
①行動目標
行動目標は、週に1度更新することを目標としていました。
結果は半年間で30本更新と、週1の更新頻度を達成することができました🎉
なぜこの行動目標を設定したかというと、発信を継続しないことには、②の成果目標は達成されないと思ったためです。
noteプロデューサーの徳力さん(@tokuriki)がウェビナーで紹介していた、「ステップ別に重視すべきKPI」に記載されていたので参考にさせていただきました。
こちらのnoteで詳細が紹介されています。
②成果目標(KPI)
前回のnoteに書いた通り、半年後に3つの撤退基準のうち1つでもクリアしていれば続行、1つもクリアしていなければnoteは撤退(施策として辞める)ということに決めました。
成果目標(KPI)に関しては、以下のように目的に応じて3つ設定しました。
半年間の成果は?未達だったところは?
実際に半年間運用して、3つのKPIごとに達成 or 未達だったのかを公開します。
良い結果だけではなく、想定より悪い結果も参考になると思いますので、全て公開しています。
①サービス利用人数の増加(マーケティング)
■目的
まず1つ目の目的は「保育園向けのおむつサブスクサービスに登録をしてくれる保護者さんを増やしたい✊」というマーケティング目的です。
■成果目標(KPI)
KPIとしては、おむつサブスクの登録時のアンケートにて認知経路を聞いているのですが「note」と答えてくれる人の割合が増えているか?というKPIを設定しました。
弊社では保護者さんがおむつサブスクを登録する際にアンケートで「手ぶら登園をどこで知りましたか?」という認知経路を聞いています。
■結果:半年運用してどうだったか?
✖:未達 でした…🙅
とても残念なことに、全く認知経路で「note」と答える方は多くて2人で、それ以上に増えることはありませんでした。
noteを開始した当初はこの数値が増えるだろうな〜とワクワクしていた私にとって、この現実はとても残念で、予想外で、かなり落ち込みました。
noteを始める前に上司に言われた「noteって意味あるの?収益に繋がりづらい施策だと思うんだけど」という言葉は確かにその通りなのかも...という結果になりました。
■半年運用しての学び
今回マーケティング目的でnoteがうまくいかなかった1つの要因として、弊社のサービスがBtoBtoCという珍しい構造であるということも大きいと考えています。
保護者さん(toC)がnote経由で弊社のサービスを知ったとしても、保育園(toB)におむつサブスクが導入されていなければサービスに登録をすることはできません。
逆に言えば、BtoBやBtoCなどの構造のビジネスモデルであれば、noteでの認知がきっかけで、購入や登録に繋がる可能性は大いにあると思います。
弊社がうまくいかなかったからといって、マーケティング目的でのnoteはどの会社でもうまくいかないというわけではありません!希望をもって取り組んでいただければ幸いです🎉
②広報機会の増加(ブランディング)
■目的
2つ目の目的は、ブランディング目的でやっていました。ブランディングというと非常に幅広いですが、一言で言うと「サービスや会社についてファンになってもらう」という目的で運用していました。
■成果目標(KPI)
KPIとしては、「毎月、アンケートで社外の方からポジティブな意見をもらえているか?」を見ていました。
私たちのnoteを読んでファンになった方は、きっとポジティブな感想を送ってくれるだろうと思ったからです。
noteをはじめて4か月ごろに、記事の最下部に匿名で書くことができる記事感想フォームを埋めこみました。
■結果:半年運用してどうだったか?
〇:達成🎉
下記グラフの通り、社外の方からのポジティブな感想が毎月必ず届いている状況が作れました!
みなさん長文で記事の感想を書いて送ってくれるんですよね。これが私にとってめちゃくちゃ嬉しくて、発信のモチベーションになっています。
特にこちらのnoteを公開したときは、保護者さんに限らず、広報・マーケ界隈の方、保育園さんなど多方面の方からアツい感想やお礼のメッセージをいただきました。
私は記事一つ一つに対してこういう方にこう届いてほしい!と思って書いているため、届けたいと思った方からその通りの感想が来たらとっても嬉しいです。(もちろん、そうじゃないご意見や、反対のご意見も発信の参考になるため助かります。)
■半年運用しての学び
noteの最下部に感想フォームを設置したこと自体、とてもよい取り組みだったと思いました。担当者の発信モチベーションに繋がるだけではなく、社内にわかりやすく成果を伝えることができるからです。
実はnoteを始めたばかりのころの成果目標(KPI)は、「SNSでポジティブな感想とともに記事シェアが発生しているか」に設定していたのですが、SNSでのnoteのシェアは想像よりも発生しませんでした...泣
もちろん大手企業や知名度の高い企業だったら違うかもしれません。
ただ私たちのような無名のベンチャー企業の記事はなかなかSNSシェアをされにくいという事実が分かったので、途中(4か月目)からは「感想フォームにポジティブな意見が来ているか」という成果目標(KPI)に変更しました。
毎月平均して10件はポジティブな感想が届くので、社内にnoteの成果を提示しやすくなりました。
「サービスや会社についてファンになってもらう」という目的に対して、KPIをどう設定するかは難しいことだと思います。フォーム設置は本当に一瞬でできるためぜひ真似してみてください!
③採用の量/質の向上(採用)
■目的
最後の目的としては採用です。
弊社は子育て支援サービスを運営しており、ビジョンや事業内容がわかりやすいため、候補者の方からの共感を得やすいです。
そのため、求人への応募数(母集団形成)は比較的上手くいっていました。
ただ、ポジションによってはなかなか採用に苦戦しているところがありました。中でも長く募集をしていたのがインサイドセールスのポジションです。
■成果目標(KPI)
成果目標は「半年以内に、noteきっかけで求人に応募した人が1人でもいるか」としていました。
採用はリードタイムが長いため、noteを始めてすぐに応募がつながるとは思わなかったので、半年で1人くらいnoteきっかけで応募がきたらいいなぁと思って設定しました。
■結果:半年運用してどうだったか?
◎:ハイ達成🎉🎉🎉
結果として、半年間でnote経由の応募は2件、そしてなんと1人は入社に繋がりました🎉
内定・入社にまでつながるとは思っていなかったので、いい意味で想定外の結果となりました!
さらにうれしかったのがその入社してくれた方のポジションが、採用に苦戦していたインサイドセールスだったということです!(奇跡!)
難易度の高いポジションでしたが、noteを見て入社を決めてくれたことが本当にうれしかったです!
■半年運用しての学び
採用目的での発信はすぐには効果が出づらく、最低でも半年間の継続が必要だと学びました。
表を見ていただいたら分かる通り、応募も採用もすぐに成果につながったわけではないです。
人事の方とslackでの
私「今月もnote経由での応募ってきてないですよね?💦」
人事「来てないですね!」
私「ですよね(チーン)」
というやりとりが4か月間は続きました。
noteをはじめて4か月後にやっと、人事の方から「noteがきっかけで採用面談があったよ!」と教えてもらいました。
ちなみに面談に繋がった記事はこちら。公開後、多くのママに共感してもらえている記事です。
そして、なんと半年後には前述した通りnoteがきっかけでインサイドセールスの方の入社が決まりました🎉
ちなみに入社した方が最初に見た記事は代表の創業noteでした。
代表が子育てに対するアツい想いをもって創業しているのにも関わらず、その想いがどこにも公開されていなかったため、「もっと発信しましょうよ!」と社長に直談判して書いてもらったnoteです。
そんなnoteがきっかけで良い仲間の入社の意思決定に寄与できたと思うと、本当に嬉しいです。
また、noteを始めて半年を過ぎたあたりから、役員や部長が「最近はほとんどの応募者がnoteを見てくれていて、弊社の考え方や事業への理解度が高くなっているのを感じる!」と言ってくれるようになりました。
すぐに結果が出づらいため最初の方はとても不安でしたが、半年後の入社に繋がったとき、コツコツと発信を継続していて本当によかったー!と思いました。
PVってどのくらい増えるの?
note担当者の方が気になるであろうPV数ですが、うちの場合は半年間で75,000PVという結果でした。
半年間で75,000という累計PV数を多いと捉えるか、少ないととらえるかは人それぞれだと思います。
ただ、それまで私たちは何も発信していなかったので0の状態でした。それが半年で+75,000PVになったと考えると、私たちBABY JOBのことを知ってくれた方はしっかり増えたのではないかと思っています🎉
半年間やってみてのまとめ
半年間続けてみて、結果は2勝1敗でした。3つの目標のうち2つの指標を達成できたため、半年後もnoteを継続して良いという結果になりました🎉
個人的にはもともと①のマーケティング目的でnoteをやりたくて始めたので、ここが未達だったのはとてもとても悔しかったです💦
②ブランディング ③採用 における目標は達成したため、全体的にみると良い結果だったのかなと思います。
特に ③採用 に関しては私も想定以上の結果が出たので、ホッとしました。
私たちのようなベンチャー企業は仲間集め(採用)に苦戦している企業も多いと思います。
そんな企業さんこそぜひnoteをやってみて欲しいです。すぐに効果は出ませんが、継続しているうちにきっと成果に繋がります。
noteをやり始めた当初は、社内の多数の人たちからはnote自体に賛成や反対の雰囲気もなく、特に興味を持たれていませんでした。
ですが、半年を過ぎたころから面接を担当する部長や役員、人事から「最近面談する人のほとんどがnote見てるよ!」と言われるようになり、社内でもnoteっていいね!という雰囲気に変わっていったのを感じます。
まず半年間だけ発信を継続してみてもらえれば、数値や周りの反応に変化が現れると思います✨
長くなりましたが、このnoteを読んでくださった方、1人でも多くの方の背中を押せれば幸いです。
ここまで読んでくださった方へ
このnoteを読んで、良いなと思っていただいた方はぜひSNSでシェアをしていただけると大変うれしいです。
また弊社BABY JOBのことに少しでも興味を持ってくださった方は、以下の採用サイトを覗いてみてください👀
営業・CS・エンジニアなど絶賛大募集中です!
・保育園向けの紙おむつとおしりふきのサブスク「手ぶら登園」
・保育園探しポータルサイト「えんさがそっ♪」
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
感想もお待ちしています!