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国際結婚子育てのOPOL

こんにちは!
おうち英語講師のグローブ久美子です🐥

今回は国際結婚をした夫婦が子育てをする場合のOPOLについて書きたいと思います。  

OPOLとは?

OPOLは乳幼児の言語習得法の一つです。
日本人同士の子育てではまず聞く事がないこの言葉ですが国際結婚の子育てでは一度は聞く言葉かもしれません。

O
one
P person(parent)
O one
L language

の省略で、日本語では一人一言語の法則と言います。国際結婚の場合、父親母親の母語を子供に習得させたいのが本音です。
バイリンガル育児をする上で懸念されるのが子供が複数言語を混ぜて話したり複数言語で混乱してしまうことです。それを避ける為に親は

子供に話しかける言語を1言語に限定する。

例)パパがアメリカ人👨🏻‍🦰ママが日本人👩🏻の場合
パパは英語のみで子供に話しかけ、
ママは日本語のみで子供に話しかける。
これがOPOLです。
アメリカのような移民を受け入れてる国では父親と母親の母語が別という事はごく普通のこと。
そんな家庭でOPOLは一般的です。

OPOLは効果ある?

日本で生活をしている国際カップルの子供達にOPOLは効果があるのでしょうか?
私の知人友人を調査しました。
結果は......

効果絶大!


ある年齢まではみんな*均等バイリンガルになっています✨✨✨
*均等バイリンガル、バランスバイリンガルと言われる二言語がほぼ同等レベルで身についてる状態です。
ただそれは「ある年齢までは」です🤫

どんな家庭が効果的?

特にOPOLを成功させやすい家庭は
日本語全くできないアメリカ人パパ👨🏻‍🦰
英語苦手日本人ママ
👩🏻のような組み合わせです。


パパは日本語ができないから必然的に英語のみ
ママは英語ができるけど苦手だし避けたいから必然的に日本語のみになるのでOPOLが成功しやすいです。あ、うっかり母語以外で言っちゃった〜!なんてことが起きないから完璧なOPOL環境を作れます。

ただ、子供が日本の小学校に行けば圧倒的に日本語環境に傾きます。
インターナショナルスクールに行けば日本語環境は消滅します😬
OPOLでバイリンガルになっていた子供もここを分岐点としてどちらかの言語が劣勢になる事が多いです。
それが先程の「ある年齢までは」です。

しかも小学校に入ると学校の宿題、習い事、学校の友達と遊んで帰って次の日の為早く寝なくてはなりません。パパと話す時間が圧倒的に減るとやはりバランスは崩れてしまいます。

OPOLをオススメしたいのは、片方が英語以外のマイナー言語(少数言語話者)の場合です。
マイナー言語を日本で習得させるのはやはりかなりの工夫が必要になります。本屋に行っても大人が語学勉強をするための参考書はあっても、幼児向け絵本はありません。マイナー言語の幼児向けYouTubeも少ないでしょう。
英語ほど教材や教室などの環境がないのでおうちで親ができるならおうちの中はその言語が多い環境が近道だと思います!

我が家の場合

我が家はパパアメリカ人🇺🇸ママ日本人🇯🇵です。
「あ〜、じゃあOPOLで簡単にバイリンガルキッズになるのね!」と思われた貴方。
実はそうではないんです🤫
私の夫、めっちゃ日本語堪能なんです🇯🇵

子供の言語習得の為にパパは日本語禁止ね!なんて絶対言いたくなかった私。
私も子供への英語での語りかけは禁止!なんて嫌でした。家庭内がギスギスしちゃう!
なので我が家はOPOLでの子育てはしないと早くから決めていました。

NOT OPOL育児で4年が経ちました。

OPOLではなく、好きな時に好きな言語でその人が心地よく話せる言語という自由スタイルでバイリンガル育児をした結果…
はい、二言語を混ぜてはなすようになりました😂
特に3歳になったばかりの頃多くありました。
いわゆるルー大柴さんの〝ルー語〟です。
例えば「いまAmericaはNight time?」とか、
「雨だ!umbrellaある?」「I saw him at 保育園」などです。
ただ、これらは日本語と英語が混乱してしまっているのではなく知ってるほうの単語で話している感じでした。英語では知ってる単語も日本語ではわからないという理由で混ぜているようでした。
3歳になると語彙量が一気に増えます。
4歳になりまた語彙量が増えてくると混ぜて話すことが減ってきました。

OPOLのデメリット

私が考えるOPOLの最大のデメリットは家族全員が同一の言語で話す機会がないまま大きくなる事です。誰かが全くその言語を理解できないなら仕方ないけどみんなで共通の言語があるにも関わらず制限しなければならないのはもったいないと感じてしまいます😔

まとめ

国際結婚カップルの間に誕生した赤ちゃんが
OPOLでバイリンガルになるのは非常に効率的効果が高いと思います。
しかし効果が高いとはいえそれが家族の幸せとは限らない。
OPOLでバイリンガルになれても小学校以降のフォローをしなければ維持はできない。

国際結婚カップルの間に誕生した子は苦労せずみんな簡単にバイリンガルになれると思われがちですが実はみんな(struggle)もがいてますよ🤫
我が子を*セミリンガルや*ダブルリミテッドにさせないようにみんな必死だったりするんです🫣
(*セミリンガル、ダブルリミテッドとは、二言語を使用する環境にいるが、両言語共に年相応のレベルに達していない状態ことを指します。)

おうち英語に正解はありません。
その家庭によって目標も目的も違います。
国際結婚してても日本人同士でもおうち英語してれば日英のバランスで悩んだりするのは一緒。
その家庭に合ったみんなが幸せなおうち英語しましょうね🤗

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