40代独身男から見たマッチングアプリに対する印象
我々40代と言えば、いわゆる「出会い系」と呼ばれていた時代をよく知る世代だ。
その世界は、健全な出会いではなくヤリ目が多い世界。
今でいうパパ活的な要素が強い有名なサイトがいくつかあった。
つまりこれまではまじめに使うものというイメージが全くなかったわけだが、今は健全な出会いの場として認知されており登録したサイトは全て上場企業が運営している。
課金の仕組みは従量課金でどんどんお金がかかる世界から現実的な金額で使える定額の仕組みとして作り直されているが、サービスの仕組み自体は大きく変わっていない。
プロフィールから相手を選んでいいねを押すと、相手も良いと思った場合にいいねが返ってきてマッチング。
その状態になるとメッセージのやりとりをできるようになる。
早速プロフィールを登録する。登録項目はかなり細かい。
居住地や身長、体型など相手探しの条件となるような項目から、出身地や性格など会話のきっかけになるような項目、恋愛観や結婚観まで様々だ。
もちろん年収なんて項目もある。
結婚まで考えたときには年収は重要な項目ではあるが、最初から金額で足切りできてしまうというのは現実的すぎると思った。
使っている中の1社のサポートとやりとりしたところ実際の年収より低めに書くことは許容するという話だったので、お金で見られてるなと感じたら年収欄の記載は下げるつもりだ。
ちなみに少し話はそれるが、よく言われる年収1000万円について思うところを書いておくので女性はよく頭に入れておいて欲しいと思う。
お金持ちの基準として使われる年収1000万円だが、少なくとも都内においては全然お金持ちではない。
収入が増えればその分支出が増えるのが一般的だ。
サラリーマンの年収1000万円はそこそこ税金を取られることになり、多少有意義に生活できるかなという程度である。
社保や源泉徴収税額を差し引き、前年年収も同じぐらいとして住民税を計算すると、たぶん手取り額は単身世帯だと月55万ぐらいではないだろうか。
また個人事業などの1000万円は多くの場合そこから事業経費という扱いの支出が出るので、やはり生活に使える自由なお金というとそこまで余裕があるわけではない。
具体的な金額は書かないが、自分の場合はそこそこ都心部で一人暮らしには少し広いぐらいの賃貸マンションに住み、中古で買った輸入車を所有しているが、付き合いでの外食も多いせいかそこまで裕福な生活をしているということもなく、少し残った分を老後資金として資産運用に回している程度だ。
正直1000万円程度の年収では夢のような豪華な生活が送れるわけではない。
なんならずる賢い稼いでる人たちは年収自体は低くなるように調整して、経営している会社の経費としてお金を使ったりとかうまいことやっている人が多い気がする。
ということで、一通りの登録を済ませ毎日何人かにいいねを送るというルーティンが始まる。
また長くなってしまいそうなので、どんな人とマッチしたのかとか会ったのかは次回以降とする。
実際使ってみて思ったのは、次から次へとレコメンドされたりマッチしたりするのでダメなら次みたいな感じのユーザーが多く、「たくさんあると選べない」という人間の性質にハマるビジネスモデルであるということ。
最終的な「この人!」というのを決定しにくくすることで稼ぐ仕組みというのは間違いなさそうだ。