義母の施設時代を思い出す…言葉って大事やな
昨日、noterさんの記事を拝見し、義母の施設にいた頃を思い出しました。
義母は、50代の脳溢血の後遺症で、片半身不随で、残る片目は視野が5ミリ角、耳もかなり通りの良い声以外は聞こえないという障害がありました。
家族とのコミュニケーションは、筆談と唇の形を読む口話がベースでした。
で、施設でのスタッフさんとは、ミニホワイトボードによる筆談がほとんどでした。
大人になってからの障害だったため、家族自体は筆談とか日々の生活介助に疲れてしまい…義父なんかは、筆談が手のひら筆談だったり…ちゃんと説明ないまま行動に移すこともあったりで、義母が困惑しながら介護を受けるのは常だったかと思います。
(だから、私が出会った時には、わがままはあまり言わないし、私が筆談で話しかけることを喜んでくれてました。)
コロナ前に、義父は、家族を集めて
「おっかさんは身体がこうだから、いつかは施設に入ります。私もその後に続きます。後のことはよろしく頼みます。」などとカッコいい宣言をしたことがありますが…
義父は、一切、それ通りのカッコいいことはやってくれませんでしたねぇ😅
なんやったんやあの宣誓は🖐️
で、ふたりの老老介護は…
お風呂やトイレ介助の転倒や風邪や病気などが増え、度々ショートステイや入院となりまして…
⚫︎デイサービスでお風呂とか
⚫︎リハビリを受けてみるとか
⚫︎ヘルパーさんに来てもらうとか
そう言うのもこちらから提案しまして。
義母は「嫌だけど行く」と潔く言ってくれました。逆に、義父はケアマネさんやヘルパーさんの介入を嫌がり、謎の知り合いを使い走りにしていて…家族は本当に悩みました。
でも、義父の介護が見てられない!状況となり、我々が住む近くの施設に入ってくれないかを義母にお願いしたらば快諾してくれまして、手頃な有料型の老人ホーム入ってもらうことにしました。(義母はちゃんと預貯金を残し、管理していましたから、何の心配もなかったんです)
施設に入りますと…
義母は耳があまり聞こえないので、皆さんが使う大きなリビングの前の個室になりました。
いつもテレビやカラオケやレクリエーションの音が騒がしく聞こえる部屋でした。
人気のないお部屋だったかと思います。が、母には聞こえないと思い込まれてたので、その部屋になったかと。
(うるさいうるさくないは…本当のところ義母にしかわかりませんが)
でも、逆に考えると、すぐ傍に介護ステーションがあり、レクにも(無理やりですが)必ず誘わられるし、人感はあったと思われます。
コロナの前年に入居しましたから、お見舞いも自由に行けて、スタッフさんもお忙しそうでしたけど、声を掛ければ来てくださるし。人がたくさんいるフロアも家族的には安心でいいなぁと思ったりしました。
義母の施設評価は…
筆談の声がけやトイレ介助、その他いろいろは、スタッフさんによって差があり
「あの人はいい」
「アノ子はちょっとなんやね」
みたいなのはありましたけど😅まずまずでした。
で、何か義母にリクエストがあれば、
スタッフさんに義母の好みを伝えるのですけど。。。夜には違う方、その次の日は違う方になるわけで…
引き継ぎなども伝言ゲームをしてる間に溶けて消えてしまうようでした。
そう。
家族の目線は利用者本人一人だけを見ていたらいいわけで、思いつくままフロントやスタッフさんに言えばいいのですが。
スタッフさん皆さんは、日中の大きなのスケジュールの中に、その日に割り振られた個別の複数の利用者さんに気を配らないといけなくなるわけですから。同じ重さで事を捉えてはくださらないんだなぁ…ということがわかりました。
で、様子を見ていても、サボってる方なんか全然いなくて、みんな走っては行けない廊下を走ってるか走ってないかの速度で、キビキビ動かれていましたから。
ここに➕アルファのお願いや心遣いを意識してもらうのは至難の業であることを理解しました。
どうすれば、ちょっとだけ義母に➕アルファに接してもらえるか?考えまして。
別のホワイトボードを用意して、面会に行くたびに、現場のスタッフさんにお礼や挨拶を書くようにしました。
「いつもお世話になります。
〇〇がちょっと気になるようなので、ケアの際、声がけしてもらえると助かります。
いつもありがとうございます😊」
という具合に。
家族が書いた文字なので、スタッフさんは勝手に消したりしません。
次の日のスタッフさんの目にも触れる可能性もあるわけです。
義母も、5ミリの片視野で確認もできます。
家族がお願いしてくれているという安心を持てます。
言葉は、大事なんですが…
音は消えてなくなります。残念ながら。
タイミングとかいろいろで、消えたり…執拗に重ねてスタッフさんに届く場合もあります。
で、書くと…残ります。
でも、言った言わないもハッキリさせてしまうため、これまた…ちゃんとケアしてるスタッフさんにも再三の釘を刺すこともあるかと…
そうなると、スタッフさんも萎えちゃうし。
でも、ホワイトボードって、当たると消えちゃうじゃないですか😅ある意味ゆるい…😛
まぁまぁすぐ消えてしまう。
でも、声よりは残るというか。
ちょうど適当に効力がなくなる…消臭剤くらいな感じ🤣
「ちょっとだけでいいんで、ウチの母、よろしく頼みます」
みたいなくすぐりに、ちょうどいいかなぁと思ったんですね。
私ができない分の感謝も勝手に読んでもらえるし。読んでくれなくても、私の気持ちは義母には伝わるしで、自己満足してオッケー👌
だから、日常的にちょっと面倒なことは、ホワイトボードにちょくちょくお礼と一緒に書いてました。
今時、個別に菓子折りなんてもらってくださいませんしね。
何気ない感謝は、ちりつもして…家族に帰ってくるのではないかと思ったりしてました。
今、義父の件では…すごく良くしていただいてますので…
ホワイトボードや➕アルファは一切してません!😜
余談ですが…
義母の部屋に見舞いにきた義父か親族が…
施設のスタッフさんに、持ち込んだお寿司をたべようと、「醤油ある?」と言ったらしく…💧
後日、夫が「アレはちょっと…控えていただきたいです」と怒られて恥ずかしかったと言う事件がありました。
有料型老人ホームだから…?
ホテルかなんかと勘違いしたのか?
でも、育ちかなぁ?と思いますね😑
言えば届く。届かなければ動く。
何も悪びれてない…
義父、そう言うとこあります。
わからないって…恥ずかしい…
でも、そーゆーことが許される家庭で育ったんだろうなぁ。
おじいさんおばあさんのせいとしときましょう。だから、今になっていろいろ思うのかもですけど。遅いよねえ。
今かよ!みたいなねぇ😅
言葉って、怖い。でも大事。
伝えなきゃ伝わらないけど…
伝え方が一番難しい…
ですよねぇ。