ぼっち在宅介護 曲者の心をひとりじめ
写真は、以前、ダンナ実家で飼っていたマロン君です。盆暮正月に帰省する時に会ってました。今は他界しています。
昔、聞いた話ですが…
彼(マロン)は、捨てられていて…
義父のところに引き取られたそうです。
今でいう保護犬ちゃんです。
歯並びがちょっと悪くて…かなり嫌な思いをいっぱいしてきたらしく、なかなか人に心を開かない子でした。
ダンナ宅では、一番は義父、二番は義母。二人にだけ心を許していました。
他のたまにくる家族にはしっぽ垂らしてふってくれる、心に壁のある子でした。
義父義母の孫たちは、勢いよく頭を撫でにきくれるので、びっくりして怖い…
他の大人は、とても優しくて大きくてある意味怖い…(何されるかわからない…捕まえられるとか)
いつも体がこわばってる感じで、強引に可愛がると吠えたり噛みつくそぶりがあって。
ダンナ家族の大人たちは優しいので、そっとしといてあげていました。
私は…初対面の時に、彼の不安なヤバ目な空気を感じ…「マロン君、こんにちは。気が向いたらまた遊ぼうねー」と距離を詰めずに声だけかけて帰った記憶があります。
で、義父には、とても心を許していて、おやつをもらうと腕で作った輪っかの中を飛び越えたりの芸もしたりしてまして。
義母は「あれはね、お父さんにしかしないのよ」と嬉しそうに話してくれていました。
そんな中、一番遅れて家族になった私。初見で距離を詰めなかったのが功をそうしたのか、回数をますごとにマロン君が向こうから近づいて来てくれるようになりました。
ある日、冗談で、義父の真似をして、腕輪くぐりの技の声がけをしてみたら、、、スルッと私の腕輪を飛んだんですよ。
で、ダンナが悔しがり何度も挑戦するも飛ばない(笑)
「もう一度だけ、行くよ!」と私がマロン君に頼み込むと飛んでくれまして。
(ダンナが動画を撮影していて、義母に見せたところとても喜んでくれ、おかげで私の株はぐいっとあがりました。)
次第に、皆が怖がるシャンプーや散歩も私にはさせてくれるようになり…
写真は、シャンプー後、日向ぼっこを二人(一人と一匹)でしていたら、人の足の上でガン寝してしまった図です。ちょっとダンナはムカついていたと思われます(笑)
数段抜かしで曲者と仲良くなってしまう特技が私にはあるのです。
逆に、コミュニケーション能力の高い皆さんやグループ化されたコミュニティは、正直苦手でございます。めっちゃ頑張らないとそこにステイできません。
ま、そんなこんななので、ちょっと頑な(かくれ)曲者、そう、父とかダンナとかの心を割らせるのは得意です。
先日、ダンナはちょっとしたレトロ農機具をネットオークションで買いました。リスクはわかった上で、なかなかいい子(農機具)だったので買うと決めました。私以上に、ケチだし費用対効果を考える人なんで、ま、特に心配もしてません。
届いてみて…
一息ついてから作動させるとうまく動きません。
さっき、届いた時は動いてました。
売主さんがいる時に、自分でも実演して感覚を身につけたらよかったんですけど…
なんかイレギュラーな場でグイグイ質問するのはちょっと苦手な時がダンナにはあります。
ま、カッコつけなんだと思います。
親しくない人との場合、距離感を大事にします。もちろん会話はできるし、なんならコミュニケーションは私以上にとれています。
が、知らない人、知らない場所、いつもと違う状況下では、微妙に空気を読みすぎてしまいます。(仕事じゃない場合)
こんな質問をして、失礼じゃないか?
信頼してなさげに感じさせないか?
真意が伝わる相手か?
とかいろいろ思っちゃって…結局、わからないことを後から調べたりする人なんですよ。
遠慮しいです。
父もそんなところがあります。
言葉が足りません。
言って伝わるかわからない相手に、言う必要はない!とか、
機械音痴だったりして、私以外にわからないと言えない…みたいなところがあります。
結局、
一番聞きたいことを聞かないで、後で独学したり悶々としたり…いや、私に調べさせる…
そんな感じです。
いや、ね、独学いいですよ。
わかればね。
けど、今回の農機具とかってクセとかあるじゃないですか。使っていた人の。
新しい製品を説明書見ながら使うわけじゃないから、調べてわかることとそうじゃないことあるとおもうんですよ。
聞きゃーいいじゃん!次もう会うことないかもなんだし。と、私は思うんですよねー。一期一会。
ガッツリこっちが素人になって教わってしまう作戦が、使いはじめるには近道じゃないですか。
そして、踏み込んだ質問をしてみるのもね、その人柄を見ることができたりしますし。
できるだけ丁寧に失礼のないように質問をして、教えてくださる方なら、きっといい商品。
グダグダ中身のないこと言うなら、どっかから安く買い叩いてきた商品。
そう言うこともあると思いますしね。
でも、やんないんです。二人は。
いつまでもいろいろ聞くのは、品がないとか思い込んでる?みたいなね。
イレギュラーな空気感に壁がにょにょにょと立ちはだかります(笑)
言いづらい事、全部私に言わせます、ハイ。
で、ま、私もね、手助けやっちまうんですけど。
父の場合は、通訳係として、介護スタッフとの間を取り持ちます。
ダンナの場合は、
今回でいえば、遠慮なく調べる先をリサーチしておきました。ダンナの調べたそうなことはイメージできているので…
近所のメーカーにメンテや点検が頼めるか?
いくらくらいか?
修理部品の扱いは、今もあるのか?
また、売主さんにも連絡先もこっそり教えていただいて、もし困ったら相談してもいいか話をつけておきました。ま、大したことではないんですけどね。
で、今日、ダンナに調査先と内容を送ったらば…
「メーカーには、〇〇の部品がはいるか?いくらかも聞いてて欲しい。⬜︎⬜︎をメンテ頼むといくらかも聞いといて。あ、あと☆☆さんに、クセがあるかも聞いといて。そんなところかな?」
いやいやいやいや…
それなー、あん時、聞いたらよかったじゃん…何度も私はチャンス作ったし、私の言葉を制しましたよね…アナタ
と、思ったので…
「ぇええ?私にはじゃんじゃん聞いてくるじやん。しかも細かくね?次から私の口を借りるの、高くつきますからね〜」と返してやりました。
ま、いつものことなんですけどもねぇ。
で、私も助けてもらうこともありますし。
ま、ええんですけども。
こういう曲者にね、なつかれること多いんです…(笑)
ま、かわいいじゃないですか。
結構、ちゃんとした大人で、しっかり立派に生きてきてるのに、そこだけちょっとダメな感じ。私はやっぱり嫌いじゃないというか。好きなだなぁと。手を貸しやすいですし、力になりやすいですし。
で、何がいいたいか?ってことですが。
曲者な心ウチってありますよね。
自分にも。
ちょっと捻れた感情というか…
素直になれない心。誰にでも託せない気持ち。
誰でも、得意なこともあれば苦手なことともあるでしょうし、ごまかしたい気持ちとか、早く逃げ出したいこととかもあるでしょう。
私もありますもん。
で、ま、一人でもいたらいいよねって話なんです。そう言う人が。
頼れるというか心を許せる相手が一人でもいたら、もうそれでいいかなぁと思うのですよ。
知りたいことが遠回りしようとも、ルートがあればbestというか。
しんどい
たのしい
大嫌い
大好き
全部全部が言葉にできなくてもいいけれど…
わがままを伝える相手がいて、
気持ちを汲み取り合えるならば、もう全部オッケーだなぁ…と。
家族でも、言える相手と言えない相手はやっぱりありますよ。相性というかね。
全然、他人の人でもいいと思うんですよ。
ねを上げたい時に、頼れる相手、吐ける人。
一人でもいいので、困ってることが伝えられる人がいれば、ま、上出来かなぁと思うのです。
介護でも身近な家族問題でも、ただ甘えるとか、馴れ合いとかではなくて。
ここの部分はあなたにフォローお願いしたい!というような、なんか絶対的な心の支柱みたいな関係、やっぱりあるといいですよね。
私は…なんだろう、、、
父にしろ、ダンナにしろ、こまめにグチれるところでしょうか?
『絶対的信頼』をくれる代わりに、細々と吐き出せます。
やっぱり、メンタルってしんどくなるやないですか。そして、良かれと思ってやっていってても、その万人が万人「いい方法!☝️」とか「ナイス👍」とか、noteでいうなら「スキ」とはいかないですよね。
ま、人生には春夏秋冬があると思うんです。
いい巡り合わせがくる春、たくさんのつながりのある夏、いくつかだけ深く実りがある秋、水も食べ物も枯れていく冬。
けど、冬に一個か二個、水脈とどんぐりがあれば…また春を待てるわけで…
人の心には、ちょっと面倒くさい曲者が住んでますけども、、、そこはそこでかわいいところなんで、良さがわかるなら大事にしたいなぁと思う今日この頃です。
追記
私の曲者な気持ちは…
変わっていく人の心に、勝手に裏切られて辛くなってしまう所です。
「あ!この人、素敵!いい人!大好き!」となるとして、やっぱりごっついいいイメージを持つのですから、勝手に信頼を寄せて大きな期待をしてしまうのです。
でも、人って変わっていくじゃないですか。
生活状況とかいろいろあると思いますけどね。
その時に、つながりを淘汰されていく側に私が入る確率高いんです(笑)残念ながら…
で、非常にがっかりをする。んですけど、ま、そう言う時に、変わらない気持ちをくれる父とかダンナとかマロン君のような、ぶきっちょな人がそばにいてくれると、全然へっちゃらになれるんですね。
持ちつ持たれつです。
人って勝手ですよねー。
変わって!と言ったり、変わらない…でと思ったり(笑)
お互い様ですよね。ハハハ