老人性乾皮症について。父の『ヘパワセ』技ご紹介。
noterさんと、老人性乾皮症やヘパリンの話になりましたので。少々ご紹介です。
父は、私が介護介入するまでは、ご多分に漏れず、風呂を入りたがらず、肌はガビガビになっていて、衣服にヤバ目な粉がいっぱいついていた人でした。
もともとお風呂が好きで、アカスリなんかにも行くような人でした。元は、若干潔癖君もあったんじゃないかと思います。
で、高齢になり、だんだんお風呂が面倒になっていったんだとは思います。
が、そうすると、隅々までグイグイ洗ったり擦ったりしていた人なんで、すごい垢とかが溜まるのが不快にはなってたんでしょうが…
自分でお風呂に入ると湯船中垢だらけになるし、一番の醍醐味背中まで手が回らないなどでストレス…
衣服を脱ぐだけでパサッフワッ。。。父の性格からしたら、嫌だったろうと思います。
介護がはじまった頃は、市販の老人性乾皮症のクリームを欲しがって買ってきたりしていました。
転倒を繰り返し、足が治るまで寝たきりになったりで、清拭がはじまった際に、ワセリンの安さに惹かれて、市販クリームを一切やめました。
ずっとワセリンを使ってたんですが…
かゆみ、赤みを抑える効果はないので、季節やストレスがあると、痒み止めを欲しがるようになりまして…
主治医の往診の際に相談すると、サンプルで持ってらしたヘパリンの泡状スプレーを分けてくださいました。
このヘパリンが、画期的でした。
クリームでないので、少量で広く薄く伸びるんです。力もあまり入りませんし。
父は、途中から、心的ストレスでせん妄になる時期がきたのですが、必ずと言っていいほど
💪腕の関節の内側が痒くなりました。
(アトピーっぽいのもあったので)
不安になると、腕を差し出して「クリーム」と言ってました。塗ると安心して眠れました。
痒みが出ると、ストレスがエスカレートします。抵抗力も下がってしまいます。
痒みが抑えられると、まず眠れます。
眠れると、抵抗力もアップしますし、ストレスにも強くなります。
睡眠取れると、せん妄も落ち着きました。
その点が、ヘパリンの泡状クリームのおかげで劇的に改善されました。
私が父に塗る手間も泡状である事でずいぶん楽になったんです。
あと、ダレに聞いたか忘れちゃいましたが…
ヘパリンは血流を良くして、皮膚の下の方に効果を与えてくれるとかで…ただの保湿だけではなく、活性化に効くと聞いた記憶がありました。
膝とか関節のマッサージにも使ってました。
ヘパリンは、カピカピ皮膚にも効きましたけど、父のようか引っ掻き傷、青タンにも効いて、他の高齢者さんより早く治っていった気がします。(血流よくなる👉代謝よくなる?)
あと、ワセリンは、ヘパリンを長く効果が続けばと、乾燥しないようにラップするように使ってました。
といっても、清拭の時に塗ってくださってまして。(私が塗るのは、引っ掻き傷や髭剃りあとなんかでしたけど😅)
⚠️『ヘパワセ』逆使いは❌🙅♂️
ワセリン先使いだとヘパリンが浸透しないので意味がありません。ヘパリンを先にお願いします。
あと、治療薬なんかを使用してる部分で、傷が塞がっていたりしたら、治療薬の上からヘパリンを塗って「早く治れ〜」なんてやってましたね。治り早かったですよ。
⚠️点滴のあと、注射のあとなんかは絶対塗らないでください。血行がよくなって、血が止まらない可能性あるんじゃないかな?
医師にきちんと聞いて使ってください。
そんなこんなで、『ヘパワセ』を勝手に、うちのケアではやってたんですけど。
看護師さんがある時、
「こないだ勉強会に出たら、『ヘパワセ』を議題にしててびっくりしました!Fさんとこのケアやー!すでにやってんでーってなりました」
と報告してくれました。
泡状は、クリームより早く消えちゃうかもですが、広く薄く塗れるので、高齢者でも、ケアする側も、時短ですごく楽です。
クリームなんかは、手指の水によく触れる部分にハンドクリーム代わりに使うので良いかと。
体や顔なんかは、泡状の方がベタつきにくくて、扱いやすいです。オススメです。
父は、ベタベタに塗るのが好きな人だったから、『ヘパワセ』でしたけど😅
男性でベタベタ嫌いなら泡状ヘパリンのみで充分かと。
劇的に、肌の健康状態、衛生状態が変わってくると思います。
もし、老人性乾皮症にお悩みの方がいたら使ってみてください。
状態によれば、医師から処方していただけると思います。