ぼっち在宅介護 冬支度《mission2.5》からの…いろいろな変化
床リフォームが済み、眠れぬ夜からずっと眠る日を抜けて…昼夜逆転のまま落ち着きはじめました。
夜中から朝まで父は起きているので…朝方、見に行くと、夜な夜な布団がはだけていたり多少のいろいろはあります。
が、せん妄というほどの状況まではなく(なりかけることもありましたが…解決策が見つかり、なんとなーくこちらの世界ヘ自然と戻れるようになって)新しく見える?部屋で無事過ごせています。
一週間経ちますと、大体のケアスタッフさんが新しくなった部屋を見てくださいました。
ヘルパーさん、看護師さんは、
「うわぁ、きれい!床が変わるだけで明るくきれいになりますねぇ!」
と、見た感じの印象や感想を伝えてくれます。
が、唯一、理学療法士のリハビリの先生は、床材の質感や感触、滑り止め感など実用面にすごく感動してくださいまして…
「うわ!この床いいですね!すごい!滑らないし、あたりもいいです。しかも温かい!無垢材ですか?」
と、私が狙った効果を感じ取ってくださってました。
以前、私が仕事で知った桐材です。介護施設や保育所で使われていると聞いていて、「ま、何かの折に使おう!」くらいの感じでいましたが…
北側の父の部屋の冷え込みと暖房による結露から、「アレしかない!」と思い出し、これ一択で工事見積りをお願いしました。
桐材は柔らかいので、人の当たりは柔らかですが、もちろん傷がつきやすいのです。が、うづくりという木材加工が施されていて、木目が浮き上がって凸凹していますので、滑り止め効果もありつつ、傷も目立ちにくいのです。
しかも、熱伝導率が低いので、断熱効果もあるんです。
「いやー、僕、次床やりかえることありましたら、絶対これにします!」
「車椅子にもいいですね。今日移れるかなぁ…廊下に出るまででもいいから、乗れたらいいですねー」
先生は、父に確認をとりながら、移乗をしてみてくれました。
「いいですね〜、スロープもバッチリです。」
さて、体調は…といいますと…
相変わらずspo2は100%😆
食事も水分もしっかり摂れています。
ただ、食事のアプローチが反転し、左からになりました。
ら…
咽せない…
え?そんなことあるのか?
全く咽せないわけではありませんが…咽せる回数が激減したんです。
言語聴覚士の先生が来てくださり、横向き嚥下の実験の続きをするつもりが、あまりに咽せないので…今週はマッサージになりました。
左にあたりまえに垂れていた首も、たまーにめっちゃまっすぐで寝ていたり…
右アプローチから左に変わることで、惰性感がなくなり意識的に注意して食べるようになったり…左の筋肉が弱っているので、ちょっと左の口角からヨダレが垂れがちだったりで…唾液が喉の方へだらだら垂れてしまうことが減り、唾液の誤嚥が減ったようです。
あと…
リフォーム前に足がひどく浮腫みはじめまして…部屋の移動もあったため、浮腫解消の軽い運動を二人ではじめました。
足を持ち上げて…
鼠蹊部のリンパのゴミ箱を刺激するように、
左右に5回、上下に5回。
それが、なんとなーく、父の力も加わってきました。
拘縮側の足は、最初はぴーんと伸びきっていますが、ゆるーく膝関節を曲げて、体に引き寄せたり押し出したりしてみると、だんだん関節が緩んで曲げれるようになります。
すると…父自身も、引き寄せや押し出しに力を加えてきたりします。
ベッドのリクライニングで足上を上げると…
ちょうど腰の部分に一番圧がかかるので、濁そうができやすくなります。
腰はそのままに、座布団一枚分だけ足を上げて、ゆる〜く水分をお腹の方へ促します。
これは、わたしが勝手に思いついてやり出したんですが…
意外や意外、足が楽になるようで…
足の感覚が戻ってきたのか?
突然、父が
「右足がどうにも動かへん。自分で起きれない」
と言いだしました。
「はぁ?今の今まで、一言もそんなんいわんかったやん。血が通ってきたんじゃない?一人で起きるのは無理よ。夏にごっつい痩せたから筋肉ないもん。まず、筋肉をつけてからやね。」
というと、ふ〜んという顔で聞いていました。
▪️360度ケアのできる配置にしたこと
▪️食事の咽せが減り、父も私もストレスが減ったこと。(吸引機の利用が格段に減少)
この二つのおかげで、
足の浮腫み、痛みをとってやろう!という気になれまして、簡単にできる範囲で動かしだしたら…
▪️拘縮側の足に感触が戻ってきた⁉️
「床を貼りかえる」だけのリフォームが、嬉しい誤算が何個かついてきて、ちょっと驚いています。
という、ちょっとしたいろいろな変化があったお話でした。
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