「ロシア、日本からの水産物輸入を実質禁止に」JETRO 2023/10/18
【記事の要約】
ロシア当局は、東京電力福島第1原子力発電所のALPS処理水の放出直後は比較的冷静な反応を見せていた。しかし、9月にロシアの連邦動植物検疫局が中国税関総署との定期協議を行った後、10月16日を期限に日本側の関係当局に、輸出水産物に対するトリチウムを含む残留放射物質計測方法につき開示するよう求めるなど、態度を変化させていた。一方で、日本からの水産物輸入がロシアの水産物輸入総量に占める割合は1%未満のため、ロシア市場への影響はほとんどない。
【私の考え】
新興・途上国の景気減速が起きる際は、関税によらない貿易制限を設ける事例が多い。また、日本の対露経済制裁も関係していると考える。この中で、貿易関係者は適切な取り扱いが求められるが、金額的にはインパクトの少ない措置が積み上がることで、書類審査や規制内容の確認などの業務が生まれ全体の業務効率を下げるだろう。