M.S.S Period全曲聴いて


M.S.S Period全曲聴いて。タイトル通りの自分用の感想とかいろんなモノ置き場です。かなり個性爆発していろんな曲が詰まった素敵アルバムへの想い綴っておきます。




1.Grand Cross

ライブでも聴き慣れた今回の一曲目を飾るきっくん作インスト!重めのサウンドに今回ははっきりと分かりやすくシンセ、ギターで担当が分かれた曲だなと思います。若干歪み気味のシンセにずしずしと響くドラム!イイ!どこか貫禄のある開幕かな。2分13秒あたりからの間奏でのギターソロが絶妙な切なさを孕んでてきっくんらしい。無観客ライブでも特にこのフレーズが好きで何度も聴き返したなぁ。ギターソロ中に後ろでメインのメロディが響いてるのもいい感じ。



2.Metal Slasher Slayers Players

とにかくイントロが最高。堂々としたギターとメロディを聴かせる感じ。あの絶妙に抜けた感じもあるダサカッコ良さというか。このタイトルらしい少し間抜けっぽい感じが心地いい。荒廃してそう。ヒャッハーしてそう。疾走感があって駆け抜けていく曲なんだけどなんだか耳馴染みがとても良い。個人的に今回の歌物でもかなり好きかも。歌詞がわざわざ「カタカナ」なのもカッコ悪さあっていいよね……
2番冒頭の寂しさのあるバッキング好きです。あと二人の歌声もめちゃくちゃ好き。


「昇華して狂っていく」のメロディがクセになるな〜って思います。そこから「Metal Slasher Slayers Players」をがっつり聴かせるカッコ悪さ!!!!それが良い。ダサカッコいい!をとにかく詰め込んでるのにふとした時のメロディの重さとかギターの厚みが好みでムカつく!でも好き!

歌詞も結構遊んでるとは思うんだけどその中にさらっと「明鏡止水」という四字熟語を押し込むのがめちゃくちゃFBさんらしいなと思いました。

めいきょう-しすい【明鏡止水】
邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容。▽「明鏡」は一点の曇りもない鏡のこと。「止水」は止まって、静かにたたえている水のこと。「鏡」は「けい」とも読む。 (goo辞書より引用)



3.PULSAR

めちゃくちゃ綺麗だなというのがフルを聴いての印象。混じり気のない電気信号的な、そういう感じ。ちょっと大いなる力を感じるというかそんなイメージを受け取ったんだけどPULSARはパルス状の可視光線、電波、X線を発生する天体の総称らしくて、だからこそ神秘的な感じがするのかな〜と思いました。ゴリゴリの四つ打ちで音が重なり合う感じがPULSARのWikiにある周期的な発光のイメージ図とめっちゃくちゃマッチしてて分かるなと思った。

(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%83%BC)


CDデータにもタイトルは後らしいということが書かれてるのでこの音を聴いて分かるな、と感じられるのは彼の感性と共通している、はたまたFBさんの表現したタイトルが分かりやすかったのかもしれない。タイトル一つにもセンスだなぁと思わされた。
2:11〜から静かになって、パルスが重なり、2:36で弾ける感じがめちゃくちゃ爽快で気持ちいい。ずっと聴いていたくなるインスト曲。



4.SOUTHERN X


入りの不思議な空間?空気間からビートを刻む低音 異彩を放つ曲だなと緩やかに聴き始めたのに「"凍て"ついた深淵が」への移行のスピード感とメロディの急かすような勢いがめちゃくちゃいい。歌詞があるけどもともとインストだったこともあって深く考えず音だけで聴くのが個人的に結構好きな曲かも?と思いました。


これも例によってきっくんギターなんだけどめちゃくちゃいいアクセントになってるな、と思った。1:40とかバッキングから抜け出して主張してくる感じ……3:44とかもそうなんどけどめちゃくちゃ締まる。メリハリが出るというか、とにかく好き。

1:54あたりからの音の作り方もメロディ単体だとサイバーっぽさが強いのに歌が載せられると詠唱みたいでファンタジックだったり神々しさが増してるな〜と感じた。神話って表現が一番近いかなぁ。

そして今回きっくん高音、FB低音なんだと思ったらまさかの後半交代で痺れた!これは一本取られたなと思いました。転調で更に重くてちょっとだけ不協和音っぽいのも立ち向かわざるを得ない感じがする。ラストの英語パートの融けていくような歌声と押し寄せてくるバックのメロディの差というかとにかく不思議。堕ちていくようなのに、登っていくような気もする。ラスボス戦っぽいってのは分かる、と思った。終わりの音は砂が落ちていくみたいで崩れ落ちていくとかそういう印象を受けました。その場から居なくなるみたいなね。


とりあえず以下英語部分ガバ訳

一晩中 僕は僕の新星について考えている
もし君が泣くなら
世界を作り出そう(創造しよう)

SOUTHERN X
さぁおいでよ、君の混沌を見てみようか?
SOUTHERN X
教えてくれ、僕は君の影になりたいから
SOUTHERN X
そうだから、君は自身に欠けているものなんて心配しなくていいよ
SOUTHERN X
僕は君の幻影を呼び続けた、僕は決して君を失望させない


この曲はもともとインストだったけど、FB単独歌唱じゃなくてきっくんとの2人歌唱。タイトルは「X」でクロスと読ませてることを踏まえると「I」「You」の2人の曲だよ、と定義されてるのかなと感じる。日本語部分も「凍てつく」「燃え盛る」と対となる言葉が使われている。日本語部分の君は「You」を指すのか、もしくは2人を指すのか……謎が深まる。少なくとも「I」にとって「You」は必要な存在であり、「You」にとっても「I」が必要だと歌ってる。サビにあたるであろうSOUTHERN X〜からの一塊は曲中二回。日本語部分の「君の体を貫く」は初めはきっくんが歌い、次はFBパートに代わるのも、やっぱり登場人物2人がお互いに同じことを思って歌ってるのかな。と咀嚼した。魔王とか神同士がXのように交わる……一言で言えば「邂逅」する曲。



5.花


ライブと大きく変わりはしないけど相変わらずいい曲!個人的にはライブ音源派かも?イントロ部分結構不思議な曲だと思ってる。花っぽさないもんねこの時点では。サビ部分のメロディがかなり好き。歌唱に気を取られるけどバックめちゃくちゃいい〜よね……
歌詞もやっぱり前半と後半では主人公の気持ちも前向きに切り替わってる。キャッチーなのに色褪せた感じも共存しててしっかりとサビで花開く構成なのが素敵。
リンサンシャンで韻を踏めるからこの擬音なのかな?この歌色とかキャンバスって表現の視覚的な要素とサビの音色や響き渡るっていう聴覚的な表現の二つの方向があるから芸術的なイメージが強いかな〜



6.Drive a Go!Go!


ものすごく爽やかな始まりから口元が緩むような歌声!!!ものすごく癖になる一曲ですね。是非ライブでコールしたいよ〜!!!!きっくんのアクセントの置き方が物凄く心地良くてとっても良い。青春アニメOPのような気持ち良さがニヤニヤしちゃうな……実際はミニ四駆の歌なわけだけど純粋にドライブでも流したくなる良曲。ギターソロも分かりやすいメロディでノリやすいきっくんらしいな〜というイメージ。バッキングがまさに太陽に照らされてチラつくみたいで強い日差しの中かっ飛んでいく四人が見えるようで最高だなぁ
結構サビまでは落ち着いた低めな感じで、サビで開放的になるのが印象的 絶対にライブで聴きたい一曲です



7 eoheohのテーマ

収録曲発表でエェ〜!?ってなった注目曲。
もう入りから爽やかすぎて倒れてしまうんですよね……めちゃくちゃポップで可愛い……ギターも絶妙……
元々は「eoheohのテーマにするつもりではなかった」名残が結構残っててめちゃくちゃえおえおさんだ!って感じはしないんだけど、言葉選びがめちゃくちゃえおえおさんっぽくて素敵なんだよなぁ

「なんとなく生きてた そんな日常でも いいことだってあったような だらんだらんな世界」

はじめのここだけでもめちゃくちゃえおえおさんらしくてうわ〜!ってなっちゃう。だらんだらん、な歌い方もめちゃくちゃいい。超いい。
風邪を切って〜のテンポも心地良くて気持ち良くてこれをステージで歌う姿がありありと想像できます。

「行けるところまで 行けりゃいいさ」

どこか投げやりなのに嫌味っぽさがないのが人柄溢れててとっても素敵。元々彼の文章がとっても好みだったので歌詞にもそれが表れてて嬉しかったです。


えお!えお!って掛け声に変更された事で 名前を呼んでもらうと僕はどこまでも飛べる、みたいなそんなニュアンスが感じられるのも素敵。絶対歌うと思うので待ってます。。。



8.Bio GORIllA


この衝撃的なタイトルとは裏腹にめちゃくちゃノれる素晴らしいインスト曲。明かされた生態はサマンサタバサを忌み嫌うバイオテクノロジーで生み出された6本腕のゴリラ……なんでこのテーマにしたの???
でもめちゃくちゃかっこよくてズルいですよねぇ

結構いろんな展開があって約4分、飽きさせないインストだなと思います。
入りからめちゃくちゃノリノリなビートなのもずるい!ドラミングのようなリズムと縦横無尽に駆け回るメロディの上り下りがめちゃくちゃ気持ちいいし、軽すぎず重すぎない、足でついリズム取っちゃう感じ?うーんズルい!!!!!

個人的には特に2:50あたりからバックに入ってくるめちゃくちゃ綺麗なコーラスっぽい音と3:03からの展開がめちゃくちゃ好み。最後もPLASMA OCEANのような余韻を持って終わるのがすごく好きです。

あとタイトルの小文字大文字の遊び心とってもすこ。



9.orbit


拍子が変わって行く曲。はじめのノイズが掛かった通信装置越しのような声が味があって好きです。個人的には地球にいる僕と軌道上を巡る君=僕が打ち上げた人工衛星の歌なのかな〜と捉えてます。何を感じ何を思う、という歌詞からも有人船よりは無人船をイメージしました。感情のない筈の機械と通信する僕と君の話……なのかな?FBさんの宇宙曲はついバックボーンを推察したくなってしまいます。そんな物語性を感じる。
この曲の僕と君はお互いに彼らだけ、といった空気が強いかな〜と思っていて最後の「想い綴らせてく 二人だけのorbit」からもそういう雰囲気を感じる。宇宙のアレソレには無知なので少し調べたんですけど、運用が終わった人工衛星は大気圏突入させるか、現役の人工衛星の邪魔にならない軌道に移動させられることがあるみたいです。この曲の君は一度人生を全うし終わった人工衛星なのだろうか?と考えてます。暫く軌道に乗っていても数年で大気圏に近ければ燃え尽きてしまうこともあるようで、僕はそれを憂いているのかなと思いました。と、なると一番はまだ君は現役、打ち上げてすぐなのかも、という気もします。「握り返す」という言葉は手に置き換えて考えても「向こうが繋いできて」それを「握り返す」ような意味合いが強い気がします。人工衛星と人間の僕との間での握り返すコミュニケーションはそれこそ「通信」なのでしょう。一番の時点では握り返すなので向こうからの連絡がまだある、と考えられるかなと思います。

たくさんの星の輝きと比べると儚いと言えるような衛星の人工的な光。それでも僕はその光を確かに感知しており、君と宇宙を挟んで見つめあっているのが分かります。見つめ合う、という言葉も相互的な作用が必要な表現なので、やはり一番の時点ではお互いに認知できている気がするなぁ。

二番では時間経過が歌詞に表されており、僕も歳を取っています。シワが入るくらいなのですから数十年単位なのかもしれません。おそらく君との相互的な連絡は既に取れなくなっており、君は所謂スペースデブリとなっているのかもしれません。君の光も既に見えなくなっており(君が軌道を外れている、尚且つ僕の老化による視力低下もあるのかもしれませんね)その悲壮感が伝わってきます。そして僕は空に手を「向ける」もう一度君と手を繋ぎたい、君と繋がりたい、といった意志を感じます。一種の願いや奇跡を求めているのかもしれません。宇宙という広い静寂の空間にも、きっと僕の想いは君に届くと信じています。君の儚い声を昔受け取ったのだから。


そして結果、君は「もう一度 煌めいた」のです。途絶えたはずの通信が返ってきた、または光も見えているのであれば以前の軌道に戻ってきたのかもしれません。以前の軌道に戻った、と考えるともしかすると君は何らかのトラブルで予定していた軌道を外れてしまったのかも、とも考えられますね。そして僕はその手を取りました。確かに今、君と手が繋がったのです。美しく綺麗に終わる展開が見事。



10.World of Silver


久しぶりのミク曲 静かで美しい始まりから入る歌声も本当に綺麗 毎度のことだけどFBさんのミクはちゃんと機械なのが魅力的 感情的すぎない、人間味がありすぎない、あくまで機械音声な強みをふんだんに生かしたのがこの曲のテーマとマッチしてて心地いい。ありふれた〜からの音作りとかほんとぼんやり聴いてたくなる。


この曲の個人的なイメージは荒廃した機械都市。主人公はアンドロイド 見渡す限りの銀の世界は金属とかそういう意味合いを強く受け止めました。かつて栄えた都市にサイレンが木霊する中、残されたアンドロイド 彼女が居るのはその都市の中枢だとか研究所の中で、コールドスリープのようなものをされていたとか、匿われていたのかなぁとか
その空間の中で自分の在り方とか意味を問いただして、ラストの転調で今までを「否定」して外の世界へと踏み出す。「止まらない 終わらない 変わらないのが正解だ」を否定していく強いアンドロイドの想いが静かに それでもはっきりと意思として伝わってくる。綺麗な声と美しい言葉選び、その中で結構言い切ったり断定的な音を使ってるのも面白い。
また、FBさんの考え方とかが結構この曲にも素直に表れてる気がします。決められた何かや正しいとされる終わり、未来の安定よりも「夢を見せて」人の強い理想や夢は止められるものではない、そんなメッセージが込められている気がしました。



11.jade


「高貴」なイメージがあるとFBさんが語っていたけれど、個人的にはかなりの疾走感を感じました。パーカッション系の急かすような勢いとメロディのどことなく気品ある感じが確かに上品さを感じます。1:46あたりからFBさんらしさ溢れる何処かで聴いた音が溢れて、2:08あたりからまた少し違った展開になっていく。ずっと後ろで弾け続けるリズムも心地良くて音ゲーとかしたくなる 体感めちゃくちゃ一瞬で終わる一曲



12.アスヘノBRAVE

言わずと知れた名曲。めちゃくちゃカッコいいMVをずーっと見てたことが昨日のことのように思い出せます。この曲はperiodツアーからまた印象が変わったなぁと思っていて、めちゃくちゃスタンディングライブに映えてた!!!!大阪公演で鳴り響くコールの中、メンバーのボルテージがぐんぐん上がっていくのが目に見えて分かって素晴らしい相乗効果を感じた。


超楽しいのよね!これね!


この曲はめちゃくちゃきっくんの歌声が好きで好きでたまらないんですよね。FBさんの包み込むような声とはまた違って、腹の底から押し出すような、命を削るような歌い方がもうすっごくこの曲に合ってる。

「この生きてきた証 その誇りだけ 空高く 掲げてゆけ」

空高く!で思いきり手を頭上に掲げる姿がもうずっと忘れられなくて大好きです。かっこいいなぁ



13.Stay Dream


無観客終わってから作ったと語られたこの曲。このアルバムの中でもまさに特別な一曲だなぁと思います。
始まりからすでに光に包まれ、走り出すような四人の姿が浮かんでくる明るく、希望に溢れた歌。ものすごく素直にファンたちへの感謝と、その分どこまでも引っ張っていってくれるようなパワフルさが込められてます。


ギターソロは今までの10年を回顧するような懐かしむような音でそれもまたイイ…………
ちょっぴり歌詞が忙しない感じがなんというか、きっくんの中に伝えたいものが溢れに溢れてたのかなぁと思ってます。
太陽の光を眩しくて手で遮って、目を細めたときみたいなそんな一瞬が浮かんできて、


「きっと君に会える 夢のその先で会える」


というドストレートな、これ以上ないほど嬉しい言葉で締まるこの曲。余韻を残すようなアウトロのギター 本当だよ本心だよ、と肯定するような繰り返しのメロディが愛おしい。この曲から始まる音楽ライブ みたいです。



14.Colors


MSSPのアルバムにタイトル通り新しい「色」を差し込んだ一曲。落ち着いたバラードを歌うメンバーの声が優しくて暖かくて、愛おしくて、心地良くて、すごく安心します。サビのピッキングノイズ?それとも意図的な?カシャカシャ音が気持ちいい。歌詞自体はえおえおさんらしくてものすごく素直に想いを綴っているのが本当に爽やかでにっこりしてしまうのと同時に涙が伝うような、そんな曲。
きっくんのギターも味があってとってもいい しっとり聴いてしまう。


「くだらないけどずっと続けば」
「そんな出会いの全てが愛しいと思ったんだ」


こんなにもわかりやすくストレートな歌詞をかけるのがえおえおさんだよなぁとしみじみ。


FBさんの安心安定の特徴的なのに穏やかな抜ける音まで優しい声も、きっくんのしっとりした中にも感情が篭って何かが始まりそうな歌い方も、あろまさんの綺麗な高音にとても上手になったアクセントも、えおえおさんの母音の伸びやかさと歌詞の割り当ても、全てが美しくて大切で素晴らしい。この曲が表題曲の一つ前に置かれたのもうんうんと頷いちゃいますね。



15.M.S.S Period


‪M.S.S PeriodのMVを見て|プラスドライバー @MSSP_notch88 #note #あなたに出会えてよかった https://note.com/notchto_ko7/n/nd9bac60088be‬


ここで散々語ったのでほとんど割愛!つい、periodツアー以降の4人を想ってしまう曲 夜明けを待ちながらも手紙を書いて前に進み続ける、そんな時期。



ほぼメモなので割とあっさりしてしまった!自分のために感じた事はどこかに書いておきたいなと思っているので良い機会だったな これらの曲どれもがライブで聴けますように、そう願って今日も再生を続けてます。








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