スターダストメモリーという曲


はじめてnote書いてみました。上手く書けているのか正直分からないですが、つらつらと思うままに書いてみようと思います。本当にただの感性に基づく感想で、考察とかそんな大層なものではないのですが、のんびりと書いていこうと思います。



記念すべきはじめの記事は、


スターダストメモリーについてです。



何度か色々な場所でこの曲について語ってはいるのですが改めてお話ししていこうと考えています。色々聴いた末の自分のフィーリングの書留。大好きな一曲です。




まずこのスターダストメモリーはM.S.S ProjectのシングルCD【アスヘノBRAVE】に収録されているFB777が作詞・作曲を手掛けている一曲です。この曲自体が世に出たのは M.S.S Project Tour 2019 PANZER - The Ultimate Four -のツアー初日ですので、2019年2月11日その日でしょう。

個人的にこの曲を初めて耳にしたのはそれから一月ほど経った大阪公演でのことでした。もともと曲名の彼らしさからかなり期待していたのですが簡潔に言うと想像以上でした。


とりあえずほぼ原文ママに当時の感想を引用してみます。


ゲロ良かった。なかなか不意を突かれましたね。新曲あるって知ってたけどなんかちょっと忘れてて、ウオォって思ってたらFB上に上がるしエ!?って。真っ青に染まる会場。ぴこぴこ、のあの二音の瞬間に会場全てがFBの世界へと塗り変わったのを体感した。空気が変わるというべきなのか、一瞬でFBとあの曲の持つパワーが会場に伝わった。
曲調は結構意外?だった。こういう感じか、と。でもミレできくんが言うようにそれでもやっぱりFBらしさがそこにはある。サビのスターダストメモリー⤵︎とか特に。そこ下げるのね!!!って。FB節。
歌は超良かった。っていうかFB歌上手いよなぁって凄い感じた。めっちゃ聞こえたし馴染んでた。割と歌いやすいのかな?という印象。この曲におけるFBのアクセントの付け方が好きだなと思いました。サビに入る前のあの辺のとこ特に。初めのそっと、のそっとした歌い方よ。
単純に曲が好みな気がするので早く音源として聞きたいな。11光年とWAKASAGIが溶け合った曲でFBのいう三部作、らしい曲だった。歌詞も意識してたよね。始まりはWAKASAGIぽくサビは光年より?WAKASAGIと11光年はその瞬間の歌って感じだけど、割とスターダストは「メモリー」なだけに何処か俯瞰した視点な気がした。走馬灯?そんなイメージ。
ほか3人が下だったけど、FBばっかり見てたなぁ手振りも細かいし、あとやっぱり強く歌う時目を閉じてるんだなって思いました。照明のなんとも言えない儚さもいい。



と、ここまでが当時の感想。今1年ぶりに見返して思うのがやっぱライブ後すぐに書いた文字とか想いってものすごいパワー秘めてるよね。鮮明にあの体験が蘇りました。



そしてここからがCD音源も聞き込んだあとの感想やら所感です。



まず、この曲はFBさんの宇宙への思いや感情が顕著に滲んでるな、と思います。死ぬまでに宇宙に行きたい、そう言ったニュアンスの言葉をよく使う彼らしいコンセプトをストレートに感じる。

音源はいい感じに機械感があって感情的にしすぎないようにしてるのを感じる。ぼんやりするこの音が宇宙空間のような、もしくは思い返すようなそんな印象を持つ。ライブバージョンとは違った印象を少し受けたかな?基本的に優しく、穏やかな歌い方。全てを受容しているように感じる。
ライブで聴いた時も思ったけど半音下がるところがFBを感じるしこの不安定さが癖になる。宇宙という大きなものに抗えないような浮遊感が心地よいですね。サラッと聴けるし、サラッと終わる。でも胸に残る感覚がある。オケになんとなくボーカルが埋もれて感じるのも宇宙に飲まれていく感覚になります。
でもやっぱり、ツアーで初めて聴いた時と同じように「走馬灯」のような印象を受けました。

僕らは Stardust Memory

この歌詞からも分かるように僕と僕を乗せる船は宇宙の塵の一つになった、彼の愛した宙とひとつになったんでしょうね。つまり僕は死んでしまうんでしょう。よく聞く言葉を借りればメリーバッドエンドとでも言うんでしょうか?ですが僕はきっと幸せだったはずです。私の脳裏には美しい宇宙の中音も聞こえない世界でゆっくりと満足げに目を閉じる僕の姿が浮かび上がります。

この曲で個人的に印象的だったのは「君」の扱い方です。FBさんの作る曲に出てくる「君」は基本的に僕にとって大切な人物を指していたり、背中を押す対象であることも多く、その影響もあり、彼の作る曲はいつも誰かを救っていると感じるのですがスターダストメモリーにおいては

君もきっと見てるね 遥か遠く離れていても 光は届くハズ
さあそろそろ行かなきゃ行けない時間だ

・・・このように扱われています。「きっと」見てるね という言葉選びからも感じる何処か他人事のような認識に「さあ」と切り替えるような言動。これ以降の歌詞では「君」には一度も触れられていません。

おそらく宇宙に旅立ち、いつも見上げて想像するだけだった深い暗闇を自身の宇宙船から初めて覗く=見下ろした(覗くという単語は覗き込む、とも言うのでそうやって解釈してます)瞬間なのかな。2番の頭にも「物心が付くより先に空よりも上の宇宙を見上げていた」とあり、補足されることで1番の「覗く」に対し「見上げる」で少し対称的なイメージを受けます。

そしてその瞬間に彼が故郷かどこかに残してきた「君」をふと思い返すような空気感を感じます。それでも君は「さあ」と切り替えられてしまう。ほんと「○○、元気かな」これくらいの印象。彼の宇宙への憧れは誰にも、「君」でさえも止められないんだろうな、と聴いている人に想像させる歌詞構成だなあと思います。君もきっと見てるね、と口にするあたり親しい関係だったと思う。個人的には人、と解釈。はるか遠く離れていても光はきっと届く、これが君の光なのか彼自身が星となるからこその「光」を指すのかでも、中々変わってくるよね。憧れの宇宙に居てもなお、自身をちっぽけと表現するのも 稚拙ですが「この男、マジだな」と感じさせられました。


先ほど引用した歌詞にもありますが歌詞カードでのカタカナの使い方も何というか、見事。やっぱ意図的なんですかね。「届くハズ」の他人任せな淡い願いを感じさせるとこ・・・曖昧さとか、どこか子供っぽさを持たせて昔からの夢を叶えている今、好奇心が抑えられないのが伝わりました。

他にも星屑が「星くず」だったり日本語特有の印象の違いを感じることができます。みんな歌詞カード見て!!!


そして、無限に続く闇に刻めこの想い、ここの歌詞を見るとやはり僕の目的は君の待つ星に帰ることではない、のかなと思った。うーん、いいね。



Stardust Memory  一つ一つの記憶が鮮明に

サビに入るとこの歌詞。思い返してる。やはり走馬灯を感じる。そこからつながっていく「幾重に重なる色彩の果て」どんな色を重ねていっても最後には黒になる、宇宙のその景色をそう歌っているのかなあ。極めつけに「僕らは」StardustMemory すでに自分もそのうちの一つと認識してるんだよなあ~~~~~~すきです。


僕はずっと見ていた 物心が付くより先に


2番。ずっと見ていた。彼の星から空を見上げて宇宙に思いを馳せていた。彼の夢がこの宇宙である。その景色よりも今はずっと近くにいる・・・ここにものすごく満足感を感じる。入ってくるギターがそれをさらに増長させてる、その印象。

無限に続く光、は星の光の事だろうか。そして星となる自分のことかな。もし自分のことを歌うなら中々残酷だと思うのが、地球から見える惑星の光は何年も前の光が届いているんだとどこかで聞いたことがある。彼の光が届いた頃に君は生きているのかも分からないなあ、なんて。


そして

僕らは Stardust Memory


贅沢にもう一回引用。この歌詞一つ、もっと言えば「ら」のたった一文字でこの曲の大部分が凝縮されているというマジック。感服ですね。



他にも少し改めて考えて思うのが

「Stardust Memory」星屑の思い出

→一つ一つの記憶が鮮明に・恐ろしい程の時間の中で

「Starlight Rain」星明りの雨

→幾重に重なる色彩の果て

「Stargazer Future」夢想家の未来

→僕も星くずの思い出になる

「Stamakes Line」星が作り出す線

→幾重に連なる軌跡を描く

「Starlast Feeling」星の最後の想い

→僕も星くずの思い出になる


サビ部分の使い分けですよね。こうして聞きなれてくると心地よさに気を取られるけどそれぞれに続く歌詞を思うとああそうだよね、と落ちてくる。Stamakes Lineに対応する歌詞が「幾重に連なる軌跡を描く」なのが好き。流星のしっぽや軌道を見てそれを僕自身や人の人生の歩みと重ねるようで。そして燃え尽きるようなまばゆさを感じますし、ライブで聴くたびMSSPの4人の軌跡を何となく私は脳裏に浮かべてました。



ここまでで一応歌詞にザックリ触れて語ってきましたが、今回スターダストメモリーにはこれまた贅沢にOffボーカルバージョンもついてます。嬉しい。


オフボを聴いたとき、特にギターがいい味出てると思いました。サビのシンセが機械音とか駆動音に近くて宇宙船の中を感じる。そこからの間奏の音圧に宇宙の広がりを感じる。
歌がないと基本さらに切ないメロディで進行するのも唸ります。歌が彼の「僕」の気持ちを表しているとしたら尚更思う。彼自身は幸せなんだと。

後半2:50あたり(溢れるあたり)からはいってくる綺麗な音がものすごく時間の終わりとか機体の通信音を感じさせるし後半の音作りはまさに燃え尽きようとしている気がした。そして、ふ、と終わる。彼は星くずになれたのだろうか、そんな気持ちにさせられる。音楽知識も楽器も全然知らないのでこんな表現しかできなくて学のなさに悲しくなりますが、これはこれで感性だけで語るのも悪くはないかな。


オフボがあればもう一つの楽しみとしてボーカル抽出。はじめて聴いたとき驚いた。ライブを思い出してしまうくらいに人間味が出る。ブレスを残しているのが中々意味深。宇宙空間で必死に呼吸をするような、そんな。ここを削らずに上にエフェクトをかけたりして歪めてるのかな。サビのエコーが改めて宇宙感を感じて、ものすごく歌声が感情的に聴こえる。まっすぐで、力強いんですよこれが・・・「そっと」はやっぱりそっと聴こえるし「行かなきゃいけない時間だ」でどんどん強くなる歌声とか「業火」「焼き尽くされても」もその温度が伝わるんですよ。

すごくまた表情を変える曲だ、と思いました。印象の違いが大きい。想いが溢れる曲。オフボの感想を踏まえてもやっぱり歌に僕の感情が籠っているんだろうな、と思います。ぜひ機会があればボーカルのみの音源で感じる溢れ出すような歌声を聴いてほしい。



好き勝手に私の感想を綴ってきましたが、一貫してこの曲はFBさんの性格とか感じ方がすごくストレートに乗っかってるんじゃないかな どこかある頑固さといい。感性か、意図的なのか、思うところもたくさんあります。そしてこの曲はハッピーエンド。個人的にはそう納得してる。PUFで一人高いところから見下ろす彼はまさに客席の宇宙を「そっと」見下ろしていたし、後半下に戻ってくるのは「僕らは StardustMemory」客席と近しいところへ還ったんだなあ、と思ってます。よかったら皆さんもこの曲をいろいろ咀嚼しなおしてみてね、や、たぶんみんなもう擦り切れるほど聴いてるね!失礼しました。






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