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視覚的ツール5 ミニホワイトボード活用術

コロ付きホワイトボードがお役立ちなのは何度かお伝えしてきました。
今回はミニホワイトボードについてお話ししたいと思います。
私はコロ付きホワイトボードは主に学級活動や、学級全体に伝える時に使い、ミニホワイトボードを個別の支援の時に使っています。すぐに持ち出すことができ、個別にゆっくり話をする時などに使っています。

私は、A4くらいの大きさがちょうど良いと感じています。


ミニホワイトボード活用実践事例

1. 子どもと一緒に振り返る。

文字を完璧に理解していて、頭の回転が速いHちゃんがある日、
「Yくんに首を絞められた!」と私のところに飛んできて訴えたと同時に、Yくんも「嘘言うな!!首なんか絞めてないわ!」とものすごく怒って走ってきました。
「え?それはびっくりしたね。ちょっとゆっくりお話ししようか」とHちゃんの驚きに共感しながら、「Yくんはちがうんだよね?ちょっとHちゃんと話をしてもいい?」とYくんに断りを入れて、私はミニホワイトボードをもってHちゃんとテラスに座りました。

2. 子どもが認識している事実を書きだす。

首を絞められた、という事実に驚いてるHちゃんの言葉をそのまま書き、
「Hちゃんの首がしまったのはなぜ?どんなふうに首がしまったの?」

H「Yくんがスモックを後ろから引っ張ったから」
私「なるほど、どうして後ろからスモックを引っ張ったのかな?」
H「私がスクーターに乗って走って逃げてたからよ」
私「どうして逃げていたの?」
H「Yくんが私に怒っているからよ。怖い顔してたからよ」
私「Yくん怒ってたんだ。どうして怒っているのか知ってるの?」

H「んー・・?・・あぁ!私が抱きついたからだわ」
私「なるほどね。大好きなYくんに抱きついちゃったのね。」
H「うん!ついやっちゃった。それをYくんは怒ったんだわー」
と、Hちゃんは自分の力で原因にたどり着くことができました。

その後HちゃんはYくんに「ごめんね」と謝ることができました。
そしてHちゃんと「大好きでも抱きつかない。触りたくなったら「手をつないでほしい」と口で伝え許可をもらったら手をつなぐと約束を決めました。

3. 事実を逆に後ろから振り返る。

ミニホワイトボードにこれらの事実を書いて、時系列を逆に振り返り、なぜその事象が起きたのかを子どもと一緒に振り返ることは、子ども自身が客観的にその出来事を見ることができるのだと思います。

4. まとめ

この時、私はHちゃんが少し配慮が必要な子どもだということを考慮し、Yくんと場を離して話をしましたが、場合によっては当事者の二人と一緒に事実を書きだし、振り返るという援助の方法もあると思います。
また、Hちゃんは文字を完璧に理解しているので文字を使って振り返りましたが、文字ではなく視覚的に図解することも支援の方法としてあると思います。
このように文字でも図でも視覚的に捉えることで、子どもは原因や起こった事象などを正確に理解し、次はどう対処すべきかの社会スキルを高めることにつながるのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございます。
明日も楽しい保育でありますように♡

※ Amazonのアソシエイトとして適格販売収入を得ており、コラム内の商品については個人的感想であり、何ら保証するものではありません。

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