Tea break9 仏の顔と子ども達
活動と活動の合間で子どもたちがはじけてしまうことがあります。
絵画や折り紙の活動時、先に出来上った子どもがほかの子どもが出来上がるまでの時間、手持無沙汰になった。
遊びの後の片づけ時、自分の使ったものは片づけたので手持無沙汰になった。
このような時に手持無沙汰になった子ども同士がはじけてしまうと、声は大きくなりがちだし、動きも徐々に大きくなりがちです。
そんな時は担任の声は届きにくくなり、担任が大きな声で子どもを制止しようとすると子どもの声は益々大きくなりがちです。
子どもの声が大きくなると、担任の声はもっと大きくなる・・・なんて悪循環に陥り、困惑している若手を見かけることがあります。
5歳児の担任をしていたある年、数人の子どもがはじけて、このままでは周りの子どももつられてはじけてしまいそうな場面がありました。
私はつられそうな子どもの側に立ち、「楽しそうだねぇ」と笑顔でつぶやき、はじけている子ども達を見つめていました。
すると、はじけていた子どもは、笑顔の私の気配を察し動きが止まりました。
私は、動きの止まった子どもと目を合わせ、なおも笑顔を見せると、あら不思議、その子ども達は友達の片づけの手伝いを始めました。
この様子を通りかかった若手が廊下から見ていました。
「すごい!仏の顔作戦ですね!!」(このネーミングセンス抜群です( ´艸`))
そしてこう続けました。
「子ども達って本当はよくわかっているんですね!自分考える力があるんですね!」と。
子どもはよく分かっている、自分で考える力がある、この2点を保育者が理解することはとても大切だと思います。
このことに気付くか、気付かないかで保育者としての保育力は大きく違ってくるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
明日も楽しい保育でありますように♡