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Tea break10 私は音痴だ!(`・∀・´)エッヘン!!

世間一般の方がイメージする保育者は、
子どもが好きで、世話好き
いつも笑顔で、優しい
など子どもへのかかわり方と、同じくらい
歌が上手で、子どもと一緒にいつも素敵に歌う
なんて、イメージもありませんか?
サウンドオブミュージックの家庭教師マリアのように♪

でも、それって・・妄想かもしれませんよ。(゜_゜)
とりあえず、私は音痴だし、できれば歌わずに済むもんなら歌いたくない!くらいの歌に関しては後ろ向きな保育者です。そして私と同じく「できれば歌いたくないわぁ」という保育者仲間を何人も知っています。
いや・・。後ろ向きな保育者のほうが多いかも・・。( ´艸`)

しかし、後ろ向きであっても保育のプロとして自分のできる最大限の努力はするし、よりよい音楽指導の為に研究研修もします。
なにより、「クラスの子どもは担任に似る」と言われていて、私のように歌うことに苦手意識をもち歌から逃げるような人生を子どもたちに送らせたくない、子どもが喜んで歌い、彼らが人生の中で歌うことを楽しめるように願って保育をしています。

今回は音痴が担任であっても「クラスの子どもは歌が上手だね」と周りに評価してもらえる保育実践をお伝えしたいと思います。


1. 子どもの前では、保育者は俳優になる!

「は?」と思うかもしれませんが、たとえどんなに音痴で歌に後ろ向きであっても歌がダイッスキと見えるように振る舞い、子どもの前では歌を楽しみ、歌うことを喜んでいる演技をするのです。
これはほかのどんな活動の場面でもいえる事ですが、保育者が率先して、活動について大げさに驚き、喜び、楽しむ、と子どもはそれをモデリングし、同じように驚いたり喜んだりするようになる、すると不思議にその活動を楽しめるようになると、私は感じています。なので私はどんな活動でも俳優になり大いに喜び、驚き、楽しみます。

2. 継続は力なり

様々な歌のメソッドがあり、どのメソッドを取り入れてもよいと思います。1日1回5分だけ必ず歌のメソッドを保育に取り入れ、毎日続けることが大切だと思います。
毎日コツコツと積み上げていくと担任が音痴であっても、ピアノの音階のおかげで、必ず子どもの音程は正しくなり、声を出すことを楽しみ始めます。(たとえ担任が音痴であっても・・・しつこいw( ´艸`))
このことはここ20年程の私のクラスの偉大な子ども達が証明してくれています。
もちろん個々の子どもの興味関心や取り組み具合で個人差は出てきますが、その子なりに必ず成長します。

3. 私が実践したこと

様々なメソッドがあり、メソッドによってポイントとすることは異なっていると思います。ここでお話しすることは私が実践したことであってほかのメソッドには当てはまらないかもしれません。その点をご理解ください。

私は子どもが楽しむ、自分はできた!と実感する、この2点を大切にしているので、年に1度メソッドを教えに来てくれている先生に「音程が間違っている時にはピアノを止めて必ず何度も繰り返しそのパートを歌うように」や「先生がまず見本として1小節歌って子どもが繰り返す、次に2小節目を先生が歌って子どもが繰り返すという形でやりましょう」と言われても、その時はやって見せますが、大抵先生が来られない日はそのやり方はしません。

だって・・。歌を歌っていて1小節ずつぶち切られて楽しい?
ぶち切られて音のつながりを感じます?と、
私はその歌い方が楽しいとは思えないので楽しめるように変更しました。
これは私個人の考えですが、研修したことであっても目の前の子どもに合ったやり方をやるべきだという私の信念でもあります。

こちらは私が実践しているメソッドです。

・ メソッドの音階を暗譜できるようになるまでは1小節ずつ、1保育者 2子ども という感じで順番に繰り返す。
・ 毎日継続して歌い、子どもが暗譜できたところで保育者は歌わず、唱歌と同じように保育者のピアノに合わせて子どもだけで歌う。
・ 音程が正しくない時だけ、ピアノを止めて子どもと一緒に音の確認をする。
・ 声が出ている時には俳優になり驚いて見せたり、大いに認めたりする。
・ 姿勢はメソッドの基本に沿って気付けるような声掛けをする。

4. 子どもの変容 

初めてメソッドに取り組む時に私が最も配慮することは「子どもが楽しめる活動」であることです。
教育保育施設にやらなくてはいけないこと、という活動があるのは事実ですが、それをいかに子ども自ら喜んで取り組める活動となるよう援助するか、が保育者の腕の見せ所です。

「ねぇねぇ、ドレミファソラシドって知ってる?」
「え?知ってるの?すごいなぁ。」
「わぁ!すごい。うまーい♪」
というように舞台に立った俳優のごとく進めていきます。
素の私を知っている家族が見たら、笑い転げるかもしれません。

子どもは初めてのことや、できないかもと感じることに出合うと不安や緊張を感じ積極的に活動に取り組むことが難しいことがあります。ですが、周りの大人や保育者が少しでもできたこと頑張ったことなどを丁寧に認め、できたことを一緒に喜ぶことで自己効力感が高まり、
できた>嬉しい>もっとやってみよう>の好循環が生まれるとされています。この好循環にのれるよう少しのことでも大げさに俳優になって認め一緒に喜ぶと子どもの姿はびっくりするくらい変容します。これもここ20年程の私のクラスの偉大な子ども達が証明してくれています。

5. まとめ

自分が苦手意識をもっている活動でも、保育者が丁寧に準備し、継続して取り組むことで子どもたちは正しい音程になり、歌うことも楽しめるようになる。
保育者が逃げない、恐れない、チャレンジをやめないこと、このことが一番大切なのかもしれません。
もし、音痴だから歌は・・。絵を描くのは下手だから・・・。と自信がもちにくいことでも 恐れずにやってみませんか?音痴の私が、歌の上手なクラスの担任になれるのだから!

最後までお読みいただきありがとうございます。
明日も楽しい保育でありますように♡

※ Amazonのアソシエイトとして適格販売収入を得ており、コラム内の商品については個人的感想であり、何ら保証するものではありません。

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