「さようならではなく、また会いましょう」
ヨーロッパ時間の2020年1月31日、英国がEUを去ります。「脱退協定案」可決後、欧州議会では議員たちが一斉に起立し、名残を惜しんで『Auld Lang Syne』を斉唱しました。
いわゆる『蛍の光』ですが、歌詞の意味はほぼ正反対。日本ではなぜか“別れの歌”になっていますが、詩人ロバート・バーンズ作詞による本来のスコットランド民謡はAuld Lang Syne(=Old Long Since)、つまり“久しき日々”という意味になります。
旧友との再会の歌です。そこに込められた意味に思いを馳せてみると、実に感動的ですね。いつの日かBrexitが過去の笑い話になるのも、あながち幻想ではないかもしれません。
タイトル写真:© European Union 2020 – Source: EP / Photographer: DAINA LE LARDIC