見出し画像

清流が水風呂!最高のサウナに行ってきた

あなたにとって、最高のサウナとはどんなサウナだろう。

「とにかく熱いサウナが大好きだ!」という人もいれば、「水風呂もキンキンでないと。」という人もいる。
中には「サウナ室を出て5歩以内に水風呂、15歩以内に外気浴場がないといけない」なんていう人もいる。


僕はというと、外気浴の気持ちよいサウナが最高のサウナだと思っている。
サウナの醍醐味である整い。その最大瞬間風速をいかに高められるかが大事だ。

だが、そんな最高のサウナはなかなか見つからない。
東京や大阪といった大都市に住んでいればなおさらだ。
そんな中、ゴールデンウィークに高知県の実家に帰省することになったので、せっかくなので良いサウナがないか探してみた。


そこで見つけたのが、こちらのサウナ。

このサウナ、気候などの条件が整えば、間違いなく最高のサウナである。

今回はこちらのサウナ「fu-ga」についてレビューしてみる。
利用条件などはHPに書いてあるのでそちらを見ていただくとして、僕が実際に行ってみて感じた最高なところと、あと一歩なところを紹介していこうと思う。


最高ポイント① 水風呂代わりに川に入れる

このfu-gaさんでは、なんと、水風呂代わりに川に入れる。

こんな最高なサウナがあるだろうか。いや、ない。

テントサウナ後にそのまま湖に飛び込むという本場フィンランドのサウナに憧れていた僕にはドンピシャで刺さった。

飛び込める川が仁淀川というのもいい。
仁淀川と言えば、水質日本一に輝いたこともある高知県を代表する川だ。
fu-gaで水風呂代わりに入れるところも、ご覧の美しさである。

まさに仁淀ブルー。
この川に入れるというだけでも都会の人にとっては貴重な体験なのに、それがサウナ後というのは鬼に金棒、弁慶に薙刀、竜に翼を得たる如しである。


最高ポイント②そのまま河原で外気浴

美しい川で体を冷ましたら、そのまま河原に設置されたリクライニングチェアで外気浴をすることができる。

美しい川と新緑の山を眼前に、川のせせらぎを聴きながら整うことができる。
このときの心地よさといったら、筆舌に尽くしがたい。


最高ポイント③セルフロウリュできるテントサウナ

ここのサウナはテントサウナで、利用人数に合わせて2種類用意されている。
僕は小さな方で温度もより熱くできるsotoburoという方を選んだ。

事前情報では結構温度が高くなるということで中~上級者向けとされており、それにビビッて最初は温度はやや控えめに設定してもらっていた。
だが、中のストーブで薪を燃やすというテントサウナの特性上、温度を長時間一定に保つというのができないので、体が温まり切る前に温度が下がり始めてしまった。

その反省を踏まえ、スタッフさんに「アッツアツにしてください」と伝えると、しっかり熱くなっていた。
そしてセルフロウリュもできるので、アツアツの室内をさらにアツアツにできる。
おまけにロウリュ用の水はアロマ入りで、自分で好きな香りを選ぶことができる。
水が無くなったら補充してくれ、その際に別の香りに変更もできるので、じゃんじゃん水を掛けてしまっても問題ない。(壊れない程度に)

僕が利用した際にはテントサウナしかなかったが、今後はバレルサウナを導入予定らしい。テントサウナより温度が安定すると思うので、さらに心地いいのだろう。


最高ポイント④ 海鮮BBQも付けられる

サウナ予約時に、浜焼きを含めたプランも選択可能だ。
浜焼きとは、主に貝類を網で焼くことである。

fu-gaではアワビやサザエ、長太郎(ヒオウギ貝の高知での呼び名)といった貝類に加え、アユとアマゴといった川魚や、鶏肉も焼くことができた。
そしてご飯は無料で漬け丼に変更可能と、大満足の内容だった。

これがサウナにプラス3000円で付けられる。
fu-ga周辺には他に飲食店はほとんどないので、昼食くらいの時間帯に行く場合はこちらを付けることをおすすめする。


最高ポイント⑤ スタッフのホスピタリティ

そして何より、スタッフがみんないい人だった。
高知県らしい、人情溢れる感じだ。

上記のように、サウナの室温は希望通りに調整してくれるし、ロウリュ用の水も補給してくれる。
そのほかにも、サウナに入る際にテントのチャックを閉めるのを手伝ってくれたりと、気遣いが行き届いていた。

(途中、連休中に予約を無理やり詰め込んだ店長と現場スタッフの言い争いが聞こえたが)みんな大らかでいい人たちだった。


最高ポイント⑥ まだ人気が無い

こちらのfu-ga、ここまで紹介してきたように最高の施設なのだが、なぜか人気が無い。
ゴールデンウィークは繁忙期のはずなのに、直前でもLINE予約のカレンダーはほとんどの日に〇が付いており、自分の予定に合わせて予約を入れられた。

利用者もそんなに多くないのでゆとりがあり、2時間枠で予約して少しオーバーしてしまったが特に何も言われなかった。

サウナイキタイでも口コミは4件くらいしか付いていない。

予約をするうえで人気が無いというのは不安要素ではあったが、HPはしっかりしていたし、最近できたばかりという情報もあったので、魅力がまだ世間にバレてないだけなんだと自分を納得させた。
実際に利用してみると、きっとそれが正解だ。

もっと人気が出ても全くおかしくない施設なので、みんなが魅力に気付く前に行っておくことをお勧めする。


だがもちろん、少し残念だったポイントもある。
もしかすると以下のことが理由で本当に人気が無いのかもしれない。
ここが改善できればさらに良くなるのにという期待も込めて、残しておこうと思う。



残念ポイント① サウナから川まで遠い

ここが最大の残念ポイントだ。

サウナから川までは、10段ほどの階段を下って、河原を10mほど歩かなければならない。
8月くらいの真夏ならまだしも、5月だったので川にたどり着くまでに体が冷めてしまい、川の水がやたら冷たくて入るのは結構勇気が要った。

オペレーション上難しいのだろうが、サウナも河原に設置してもらえると非常に嬉しい。


残念ポイント② トイレが汚い

ここも残念だった。
fu-gaに併設されているトイレは結構汚い。

男子トイレはアンモニア臭が強烈で、山の中ということもあり虫の死骸もたくさんあった。
便座はどうやらぼっとんトイレだったようだ。

サウナ前にトイレを済ませておきたい人は、fu-gaではなく駐車場にあるトイレで用を済ませてから来ることをお勧めする。


残念ポイント③ 客質次第

これはこのサウナに限った話ではないが、客質が悪いと満足度も下がる。

僕が行ったときには男子大学生の4人組が同じ時間で利用しており、こいつらが常にリクライニングチェアを占領していた。

リクライニングチェアは2種類あり、ランクが高い方が4つと、ちょいしょぼいのが2つある。
意図してか分からないが、こいつらは2人ずつサウナから出て来ては川に入り、ランクが高い方のリクライニングチェアを1つ飛ばしで利用する。
そいつらの間に入ってランクが高い方を使う気にはならないし、しょぼい方は良い方の前方に置かれており距離も近いので、良い方をそいつらに占領されているとしょぼい方も使う気になれない。

おまけにそいつらは、チェアの近くにクーラーボックスまで置き、そこに自身の荷物も固めるなど、完全に私物化していた。
サウナの時間枠が終わっても川遊びを続け、そのときもリクライニングチェアを使い続けていた。

スタッフさんも人手が足りておらず、施設から少し下に位置する河原の状況まで気が回らないようで、注意する人もいなかった。

まったく、サウナや温泉というのは人の皮を被ったチンパンジーが多くて困る。。


残念ポイント④ アクセスが悪い

これを言うと元も子もないが、遠すぎる。

まず他県からすると高知県の時点で遠いのだが、fu-gaは高知県の中でもさらに山奥にある。

高知市街からは車で1時間半ほど。
山道は途中から非常に細く、離合できないエリアも多い。
さらに、fu-gaは安居渓谷という観光地にあるので、連休中はこの細い道に車がごった返し、動くに動けなくなることもしばしばだ。

カーナビで1時間半と出ても、実際は2時間半~3時間くらいかかることを見越しておいた方が賢明だ。(連休中の場合)
早くついても安居渓谷を観光できるので時間は潰せる。

以上がfu-gaの良かったところと残念だったところだ。

条件が整えば文句なしで最高のサウナだ。
具体的には、8月の暑くてカラッと晴れた日で、サウナが河原に設置されているとなお良い。

かなりのポテンシャルを感じるサウナなので、ぜひ皆様も行っていただきたい。
まだ周知されていない今がチャンスだ!

いいなと思ったら応援しよう!