初心者のあなたへ。情報に惑わされずに、古物商を取る方法 その3
警察官をも惑わせる(笑)元のモトのもとになる、この本を入手し、読むことができた。
びっくりした!
完全に、予想を裏切られた。1冊としての話の流れが、おおまかな概要、次にそれらを詳しくの流れで読みやすい。
商売について、大げさでもなく、儲かる、儲からない、大変な点や、きっかけの着眼点もきちんと書いてあった。
前回、私が触れた、当時始まった、車のオークション、ブックオフ、スタート経緯についても、詳しく丁寧に書かれていた。
読者対象は、ビジネス誌を読む層、会社員、事業主である。そのため、事業拡大に扱う、フランチャイズの記事が多い。
しかも、法令をそのまま載せていて、とても良い。当時インターネット上にそれがなかったし、情報収集という役目としては便利で良い。
書物のクオリティは、完璧。1冊読んで満足感がある。
古物商取得方法については、他と変わらず、同じ点で、誤っりもあった。やはり情報は、1999年から続いてるようである。
どうしてこうなってしまったのか
次号の、2003年版は、”概要部分”だけ抜き取った同じものから始まり、次に、儲かる企業紹介取材の流れとなる
4年前あるため、章ごとに、連動性の乏しさを、感じる。
これらの本が出たのは、
1999年 ITバブル時
(新事業成功紹介を成人男性向けに紹介)
2003年 80年代バブル崩壊後に続くデフレ
(自営業を意識した人向け)
2019年 大手企業、副業解禁へ
(自営業を意識した、会社員副業向け)
以前取材した企業は、ITの利用、法令により、あまりにもの速さで、様変わりしてしまう。
そのスペースの代わりに、多目に、ページを割いた、”質屋”の説明が入る。あまり馴染みのない質屋である。
儲かる最新企業取材は、少しの紹介。
2003年頃は、質屋の次なる金策となった、消費者金融が30年の時を超え社会問題となり崩壊した頃だ。
質屋が生活一般にまだ馴染みがあったのは、50年前の話である。一冊の本として、時系列での全体の流れがつかみにくい。
読者対象者も違う。この辺りが、切り貼りした感じがあり、読者を惑わす。
違う角度からの推測
この本は、取材にみせかける、企画本にも見える。
フランチャイズの募集を、広告とあからさまだと嫌煙されないようにだ。
出版社の取材が来た風ということで、人気注目にも見える。
1件いくらで、体験記風に掲載するという出費企画で、お金を集めて出版された広告本かもしれない。
または、企業が、フランチャイズ説明会に行ったら、入会を促すために、資料として、作られた本かもしれない。
または、営業、販促、自社PR本である。
自社資料のコピーよりも、第三者押しの説得力がある。
書籍は、自主出版も世の中には混在するが、本となると、別のものに見えてしまう。
書籍のブランド力やカリスマ性、値段もついた価値感が惑わせる。
物の存在感として、その場の、演出や、小道具としても使える。
どこで販売者の意向を見るのか
表紙や帯など、また末尾にある、関連書籍の紹介などによって、どのような人物像に手に取って欲しいのかも、ある程度わかる。
本は世の中にいる、どのような人が手に取るのか、考えられて売るために作られる。
この本は、古物商攻略法ともいえようか、参考書を意識したようなインデックス風のデザインである。
しかし、2019年版の表紙は、やわらかい色、かわいらしい絵柄、色使い、字体の印象である。
フリマを意識した層に手に取って欲しい感じが伝わる。
あえて比べないと見えない
情報発信元のアレンジは、3冊実際に、比べるとわかる。書籍の良い点は、そのようなところだ。
カバーは違えど、中身は、ほぼ同じだ。細かな違いは、横に並べて、見比べて、初めてわかることがある。
興味を持つであろうと思われる、関連書籍が紹介されている。
読んでみて、これがダメなら、他もどうぞということだ。
売り手と、買い手が合致すると、売買成立する。
買い手は、自分のために売られていると感じるものを自ら購入する。
景気と初期費用
起業するのに、所持金が多い人が多い時代には、初期費用が高いサービスが初心向けの作られたサービスが出てきて、そうでない時代には、低い。
初心者は、いろいろな想像で、新しい事をするのにドキドキする。そのドキドキは、いつの時代も変わらない。
惑わす情報は、いつの時代もあるが、一箇所だけではなく、多角的に俯瞰して見る視点をお薦めしたい。
さて、質問
コンビニをはいると、最新号の、この本が目に入った。
”金持ち思考入門””裕福層ノウハウをわが家に””マネー鉄則”
自分で、考えてみよう。
あなたなら、どこまで俯瞰できるであろうか。
つづく