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Kaiserreich進捗状況127 ハイチ

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やあみんな、Kennedyだ!進捗報告を公開するのは今回が初めてだ!ハイチはKRで最初に担当した国家タグだから、ようやくお披露目が叶って本当に嬉しい!実はハイチの報告はこれで二回目になる。最初にマイナー・マンデーでハイチについて公開してから、もう三年近く経つ。もともと 0.8.4 “La Bella Antellina''(BGM:A Si Paré)で西インド諸島と一緒にリリースする予定だったが、かなり早い段階でお蔵入りになった。Pietrusと私は今年初めにハイチの設定を新しく作り直し、5月からコーディングの作業に入って、これまでも二、三回くらいちょっとしたティーザーを公開したりもした。ハイチのコードは完成間近で、今年の夏のバルカン・リワークと一緒にリリースされる!

設定

Augenisに倣って設定は短くする。実装されたらKaisereich wikiですべての情報を公開する。

・1916年に始まったアメリカのハイチ占領は史実と同じ。1925年まで起きた大きな変化として、ドイツ人住民が強制退去処分にならなかった。

マカドゥー政権は1925年以降も占領を継続。

・1929年にフーヴァー政権がようやく撤退。決め手となったのは占領軍最高司令部のジョン・ラッセルの進言。

・1932年に選挙実施。現職のルイ・ボルノが汚職によってステニオ・ヴァンサンなどの対抗馬を下す。

・ボルノ政権は米国占領時代の緊縮財政、法的制限が続く。

・ドミニカは発展を続ける。一方ハイチ守備隊司令官のD.P.カリクストは軍部で支持を集め、また国境地帯でドミニカの脅威を実感していた。彼は軍事費の増額を提言するが無視される。

・同時期、軍民を問わずにドミニカから賄賂を受け取る役人が続出する。

・1934年、軍部はドミニカ関係の悪化や合衆国による制限を撤廃しようとしないボルノに激怒。カリクステ率いる左派将校たちがクーデターを敢行。

・カリクストは参事院の指名を受けて大統領に就任。ラッセルとも面会する。ラッセルは海兵隊撤退後も高等弁務官に留任し、ハイチの財政・貿易・対外政策の監督を続けていた。

・ラッセルは新生ハイチ政府を支持することで合意。条件として財務制限の厳格な順守、外交や貿易も基本原則を維持(史実のヴィンセント当選後のアメリカとの取り決めと同じ)。

・カリクストは黒人国民のための大改革を公約しているが、就任から2年経過してもまだほとんど実現できておらず、エリ・レスコー率いる反対派のムラート系エリートからの反発に直面している。

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ハイチは小国なのであまり多くのコンテンツは持たないが、選挙での分岐と権力闘争、ドミニカ共和国との戦争、そして諸外国との交流やハイチの近代化などができる。

選挙と内戦

前史で話した通り、カリクスト大統領は不安定な状態にある。黒人からの支持を得ているが、混血国民からは軽蔑されている。議会選挙は4月に行われ、プレイヤーはそれまでの短い期間でハイチの方針を決める。カリクスト大統領の顧問が示す選択肢は三つある。

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1.政治弾圧を強めて、不正で大統領の座を手に入れる。つまり議会の過半数を「説得」して自分の選出を認めさせ、参事院にも承認させる。

2.新しいハイチ守備隊司令官の任命。議会に誠実な民主的リーダーであるとアピールする。同時にハイチ中でこれまでのような政治弾圧を止めれば、進歩的な混血活動家からも認められ、カリクストが勝利できるかもしれない。

3.もっとも悪い選択肢。実はハイチ憲法では、参事院に承認された大統領が存在しない場合について規定していない。しかしハイチの法学者たちは、その場合は前大統領の内閣が行政府として機能すると結論付けている。これを利用して、カリクスト大統領は自らを法務大臣に任命し、参事院の無力化を図る。このルートでのカリクストは権威主義的な指導者となり、内閣を率いて事実上の大統領となる。

ブラックマンデーが襲来すると、ハイチはアメリカからの借款を返済し、政治的混迷を深めるアメリカからドイツに乗り換えるか、軍事費を削減してさらなる均衡予算を実現することができる。この選択肢がドミニカとの関係にさらなる影響を及ぼす。

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初期のNFツリー

しかしエリ・レスコー率いる野党連合も黙ってはいない。第二の民主化ルート以外で、レスコーは支持者とともに北部で決起して内戦を引き起こす。ハイチ内戦はイベントやディシジョン、NFツリーでのみ表現される。ハイチは1ステート国家だし、それ以上領土があったとしても戦闘など考えたくもない。プレイヤーはディシジョンを通じて戦闘を進め、NFを踏むごとに有利になる。

内戦が終わるか選挙で勝利すると、カリクスト大統領は長年公約してきた民主改革をようやく実行するか、あるいおは権威的指導者でありつづけることができる(最初の選択肢次第で選挙後のカリクストが進めるルートは変わる。2なら民主改革に、3なら権威主義にだけ進める)。

レスコー大統領も同じような選択肢がある。より自由な民主主義へと改革するか、それとも数十年前からそうであるように、エリートによる貴族的な疑似共和国であり続けることもできる。

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内戦ツリーとディシジョン

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レスコー大統領ルートのNFツリー

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カリクスト続投ルートのNFツリー

新たな支援国


アメリカ内戦が始まるや否や、ハイチは瞬く間に孤立する。アメリカの資産を収奪して内戦を有利に進めることもできるとはいえ、ハイチは大きな軍事・財政面での後ろ盾を失い、新しい支援国を探さなくてはならない。

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外交政策はハイチのイデオロギーによって決まる。カリクスト大統領は内戦中にドイツの支援を求める。実現すればドイツはカリブ海地域にまで勢力圏を広げ、ハイチを地域の足掛かりにできる。しかしカリクストが社会民主主義路線を取り、ドイツでSPDで勝利しない場合、ハイチは第三インターナショナルに加盟する。レスコー大統領のルートでは協商にのみ加盟する。

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外交ツリー

ドミニカとの衝突

ドミニカはゲーム開始時から何度も国境を侵犯してくる。さらなる大規模攻撃に備えて、ハイチの役人に賄賂をばら撒く。ハイチも裏切り者を根絶やしにしようとするが、すぐには解決しない。

1938年中盤、ドミニカは国境の街モンテ・クリスティでハイチ人移民を迫害する。この時のハイチの腐敗度によって、厳しい対応を行うこともできるし、引き下がらざるを得ないこともある。

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イベント上でのハイチの対応は腐敗度によって変わる(腐敗度が低いほどより積極的な対応ができる)。またハイチは新しい支援国に調停を要請できる。ハイチがあまりに早く引き下がると、陸軍が激怒し、最悪の場合は政府にクーデターを敢行し、フランク・ラヴォー率いる軍事独裁政権が誕生する。

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しかしラヴォーのクーデターの正否を問わず、1940年選挙はかなわず実施される(カリクストが権威主義体制に進んでも発生する)、1940年選挙は極めて重要で、国民党のジョセフ・ヴァンサンと自由党のジャン・プリス = マルスはどのルートでも立候補する。国の状況に応じて、社会党のマックス・ウディコー、さらにカリクストの国民救済党からポール・マグロワールが出馬する可能性もある。

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陸軍ツリーと腐敗度ディシジョン

ゴム栽培とゲーム後半

ドミニカとの対立が終わると、ハイチに残されたコンテンツはあまり多くない。どこかの陣営に参加して、第二次世界大戦に参加することもできる。また史実通りゴム栽培を始めることも可能だ。支援国からの投資を元手にゴムの木を輸入し、整地すれば、同盟国にハイチ産のゴムを輸出できるかもしれない。これまでの選択肢に応じて、支援国はゴムの木の大部分の所有権を持つ場合もあれば、配置がすべて管理することもある。

また経済ツリーをすべて達成すると、ハイチ大学を設立・拡張して文盲デバフを軽減し、研究枠を追加できる。また外国の将校や企業を招聘して軍を近代化し、第二次大戦に備えることもできる。

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近代化とゴム栽培のディシジョン

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国家元首の一覧

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NFツリーの全体図

ハイチの進捗報告を読んでくれてありがとう!分かってる、みんながハイチを心待ちにしていたよね。121個のNFは最大級ではないかもしれないけど、それでも夏のバルカン半島リワークとともに楽しんでくれたら幸いだ!

質問

Q.1940年選挙の後のコンテンツは?
A.書いた通りほとんどない。三大陣営すべてに加盟できるから、41年以降もプレイしたい場合に第二次大戦に参戦するといい。

Q.以前のようにドミニカを完全併合して中核化できる?
A.完全併合はできる。中核化はできない。

Q.なんでこんなに遅れたの?
A.いい開発メンバーを探すのは難しい。ほとんどの人はこういう小国をやりたがらない。熱意と能力と創造力を同時に備えた人を見つけるのは思っている以上に難しいことだ。

Q.KRはハイチのコンテンツに3年かかるのか。KXはたったの一年でできたぞ。
A.実際の開発にかかったのは半年。ハイチを詳しく研究して、ハイチ第三帝国ネタ以外の引き出しがある人物を探すのに3年かかった。

Q.ファッキンハイチ。必要なのはマジャールのNFツリーだ。
A.そっか。先にノヽソヵ″└|─実装しろと言われたからハイチのリワーク止めます。

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