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Kaiserreich進捗状況 顧問システムのリワーク

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 やあ、El Daddyだ。今回の進捗状況はいつもとは毛色を変えて、現在取り組んでいる特定の国ではなく、ゲーム中のすべての国家に影響を及ぼすシステムを紹介しよう。過去2か月間チーム総出で取り組んできた、顧問システムのリワークだ!


 知らない人に説明すると、Kaiserreich Modは2005年から複数のParadox社製ゲームにまたがって開発が進んでいて、最初はHearts of Iron 2、後にDarkest Hourで開発されてきた。その頃のコンセプトやシステムの内いくつかはHoi4版でも形を変えて最初期から使われていた。その後も中身を洗練させたり取り除いたり、あるいは新しい要素を加えてきた。

 バニラのHoi4から入ってきたプレイヤーが最初に目に付く要素といえば、10個に分かれたイデオロギー、そして独自の大臣システムだろう。内閣は4人の歴史的人物が主導していて、軍の司令部は参謀長と陸・海・空それぞれの長官で表現されている。

 そして変更点はまさにここだ。これからのKaiserreichはバニラの顧問システムをそのまま実装する。

 プレイヤーは三人の政治顧問理論家それぞれの長官、そして3人の軍最高司令部を選ぶ、バニラのHoi4と同じシステムになる。プレイヤーはそれぞれの顧問を選んで任命できる。特定の顧問やその雇用コスト、能力はイデオロギーやNFの選択肢、あるいはイベントによって変わる。

カナダの政治顧問。社会民主政党と連立を組んでいないと使用できない。

 ただバニラからの変更点として、新しい顧問を追加した。それが「Second in Command」だ。これは特定の顧問スロットを割り当てており、またイデオロギー(またはその他の要素)によって固定され、これまでの大臣システムにおける「政府首班」の役割を果たす。このスロットは、例えばカナダやドイツのような君主国では首相として、イギリス連合のような国では副議長を表している。またアメリカのように実際の副元首(副大統領)の権限が限定的な国では、このスロットはより実態に即した内容に変わり、実際に大統領と協力し、なおかつある程度独立したものが割り当てられる。

アメリカのSecond in Command欄は議会になる

 さて、なぜ変更したのか。 Hearts of Iron 4でKaiserreichの開発が始まった2016年には、Darkest Hourからそのまま移植したコンテンツが数多く存在した。当時は人気があったし、Hoi4のエンジンでも動くようだったので、回収できるをそのまま実装することにした。

 このベタ移植のひとつがこれまでの大臣システムだ。もともとHoi4KRの大臣システムはプレイヤーがいつでも好きなときにイデオロギーに合わせて大臣を選択できる、バニラのHoi4のようなものだった。しかしやがて、プレイ中に走っているコードがパフォーマンスに深刻な影響を与えていることが分かった。どういうことかというと、ゲーム内で1日経過するごとに、エンジン側の計算によって全てのゲーム内国家が他国の大臣を雇用しようとしてしまうのだ。不可能なのにそう動作してしまった。結局、処理落ちを回避するためにすべての大臣をロックせざるをえなくなり、今に至っている。

 この状況はNo Step Backの登場で一変した。Paradoxは特定のキャラクター(指導者、将軍、提督、顧問)のコード管理方法をすべて変更し、これまでの顧問選択によるパフォーマンス問題はほぼ解消された。Kaiserreichベータ版0.20 “Railway of Liberty”ではこの新しいキャラクター・システムの大部分を国家元首や将軍、提督に導入した。しかしNo Step Backのリリース後もチームで作業を進め、顧問を使えるすべての国家をアップデートした。

 政治顧問は内閣のメンバーを表している場合もあるが、同時に実業家、科学者、知識人、イデオローグ、聖職者、新聞界の有力者などの、日常の政務に影響を与えるであろうほぼあらゆる個人や組織も分類される。
我々が作った政治顧問は75もの特性を持っていて、さらに特性そのものも完全に作り直した。これまでの大臣特性と同じ名称でも変更点がある。
また汎用特性とともに、一部の国の政治顧問には独自特性を用意した。またカナダのイギリス首相やバルト連合公国のラントターク議長など、これまでの大臣システムに組み込まれていた仕組みも政治顧問システムに合わせて変更される。

カナダとバルト連合公国の大臣枠には特定の役職が割り当てられている

 Second in Commandにも独自の特性を用意し、それぞれ政治顧問よりも強力、あるいは極めてユニークな能力を備えている。

 軍事顧問(陸・海・空軍長官、軍最高司令部)は一部を除いて、ほぼバニラの特性を踏襲している。また役割もバニラと同様に幅が広がり、指揮官は一定の基準を満たせば軍事顧問になる。

 ほとんどの場合、キャラクターはそれぞれ一つの役職にしか割り当てることができない。一例をあげると、陸軍長官軍最高司令に割り当てることのできるキャラクターがいたなら、プレイヤーはどちらに配置したほうがいいかを選ぶ必要がある。

 この新しいシステムをKaisereichに実装した狙いは、ゲームをより面白くさせるためだ。この更新によって、プレイヤーはどの顧問が最善手かを選ぶ必要性が生まれた。顧問特性はこれまでの大臣特性よりも強力になり、その重要性も上がっているため、選択の幅とカスタム性が広がった。それだけではなく顧問システムを実装したことで、様々な歴史上の人物のパーソナリティや経歴、設定、そしてどのような人物がゲーム内の政権に協力しているのかを表現する方法も大きく広がった。
現在この新しいシステムを既存のコンテンツに実装するべく懸命に取り組んでいる。できるだけ既存の国にもやり込み要素を増やし、また開発中のコンテンツにも実装したいと思っている。
これまでの画像はすべて開発中のもので、グラフィックや数値は最終的に変わる可能性がある。更新予定日はないが、しかしこの顧問システムのリワークは次回のKaiserreichの更新で実装される!今後のアップデートに期待してほしい。
そして最後に、更新内容を少しだけお見せしよう!

オランダのSeconds in Command
ポーランドのSeconds in Command
CSAの政治顧問
ベルギーの政治顧問
ギリシャの政治顧問
日本の政治顧問
アメリカの陸軍長官(第二次アメリカ内戦勃発と同時に分裂)
アメリカの空軍長官
ポーランドの軍最高司令部(ガリツィアの人物も含む)
亡命フランスの軍最高司令部
ブラジルの軍最高司令部
日本の理論家
ドイツの理論家

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