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Kaiserreich進捗報告125 セルビア
(原文はこちらから)
やあみんな、Augenisだ!進捗報告を書くのは久しぶりになる。バルト連合公国とリガ以来だから、もう去年の話か。あれから一年が過ぎ、大きなアップデートも数回あった。そして今回戻ったのは、バルカン諸国のリワークと、セルビア共和国のリワークを公開するためだ。
バルカン諸国にリワーク?!
その通り!バルカン諸国のリワークはバルト連合公国がリリースされてからしばらくして取り掛かり、開始から完成までずっと秘密にしてきた。暗号めいた形でアイコンや国家方針を公開したことはあったが、わざと加工していた。元ネタを探らせないためだったし、個人的に楽しかったからそうしていた。
なぜ秘密にしていたのか?他の国のリワーク計画はたびたびRedditやDiscordでも話題になっているのに?まあ、理由はいくつかある。まずバルカン諸国はスウェーデンの時みたいに、大型アップデートの合間に公開しようとしていた。実際、いまも複数のアップデート計画が進んでいる。それと誤った情報や噂が広がるのも抑えたかった。いつもやっているようにティーザーを小出しにすると、わずかな情報から誤解が生まれてしまう。これは過去のKRのリワークでも問題になっていた。最後は、単純に個人的な好み。すべて準備してから一気に公開するほうが好きだ。バルト連合公国にしても、コーディングの最終段階で報告を投稿したし、東欧諸国の開発もほとんど完成に近づいていた。
ここ一年はコミュニティから離れて一人で頑張って作業を続けていたが、その甲斐はあった。この報告で見せるコンテンツはすべてコーディングが完了している。次回の報告で見せるコンテンツもほとんどコードを書き終えていて、今年の夏にリリースする。
新しいセルビアの設定
この報告を不必要に長くしないために、ここでは新しいセルビアの設定の概略だけを見せる。その代わり、バルカン諸国のリワークが公開されたら、Kaisereich wikiですべての情報を公開する。
新しい前史の概略は以下の通り
・1918年、オーストリア=ハンガリー帝国ではセルビア併合の流れはほとんど消え、フランツ・コンラート・フォン・ヘッツェンドルフやイシュトヴァーン・ティサといった併合派の中心人物も失脚した。代わって外務省が講和条約の作成を主導し、戦後もセルビアを名目上の独立国にする方針を固めた。ドイツも1915年以来セルビアとモンテネグロを統一してオーストリアの従属国にしようとしていたため、オーストリアに賛同した。
・戦争が中央同盟有利に傾く中、セルビア亡命政権はとうとう和平交渉を進めることで合意。懲罰的な内容のヴァルトホルツ条約(Treaty of Wartholz)に調印した。
・マケドニアとニシュはブルガリアに割譲し、セルビアは若干の補償としてモンテネグロを統合した。しかしモンテネグロ沿岸部は奪われ、軍備を厳しく制限され、重い賠償金を課された。さらに自由防衛協定を結んだことで、オーストリア帝国に経済を抑えられた。カラジョルジェヴィチ家を頂点とする君主制はなんとか存続したが、圧力を受けて親オーストリア政権を組閣した。
・ペータル1世は条約に従って廃位、アレクサンダル2世が即位する。この時点でセルビアの内情は史実よりも悪い。社会主義勢力はフランス革命で勢いづき、戦勝もユーゴスラビア統一の果たせなかったため、政府の権威が強くなることもなかった。
・大規模な混乱を目の当たりにして、アレクサンダル2世は史実よりも9年早い1920年に独裁体制を確立。最初こそ安定していたが、やがて国内は悪化する一方で、国王への不満が高まっていった。
・1925年、イギリス革命に触発された大規模抗議活動が勃発。同時にセルビア軍部が君主制転覆を目指してクーデターを画策し、反「白手組」の秘密結社を結成。国王よりも御しやすいと考えたため、共和派革命を支援した。
・25年末にアレクサンダル2世は暗殺される。息子は国外に亡命し、内閣は総辞職して共和国臨時政府が組織された。新憲法は1926年に制定された。オーストリアも1903年以来カラジョルジェヴィチ家を嫌っていたため、気にしなかった。
・現在の与党は、戦前の急進独立派の後継者の共和党。他の有力政党として、共和党に対抗して再結成された人民急進党、社会主義労働者党、そして社会党。
ゲーム開始時のセルビア。国家元首のドラゴミル・ヴァシッチは戦間期セルビアの弁護士、作家。弁護士としてアレクサンダル国王の弾圧を受けた共産主義者を弁護し、セルビア文化クラブの副会長でもあった。ww2ではチェトニックの諮問機関「中央国民委員会」の幹部だった。
沿岸部の国境は後で調整する。
選挙、Konspiracija、バルカン戦争
ゲーム開始時のセルビアは左派主導の民主共和国で、19世紀後半のカラジョルジェに始まるセルビア革命の歴史を受け継ぐ存在を自負している。ヴァルトホルツ条約は今なお有効で、軍備や経済には厳しく制限が課されている。しかし20年代後半から徐々に秘密再軍備を始め、戦争に備えている。だが国民は今なお先の大戦で傷ついており、国粋主義の野望を再燃させるのは簡単ではない。そして何よりも、セルビア軍からの絶えることのない干渉に対処しなくてはいけない。セルビア軍はご存じのように政治色の強い組織で、36年には「Konspiracija(秘密結社)」が掌握している。
大セルビアと「強いセルビア」を目指す軍の秘密結社Konspiracijaのディシジョン。国家大衆主義の支持率か政治力と引き換えに軍隊を強化できる。支持率に応じてより強力なディシジョンが解禁される。
共和国のままゲームを進める場合、セルビアはどのルートでもKonspiracijaと付き合っていく必要がある。Konspiracijaを利用して追加の物資を手に入れたり、国内で国粋主義の支持を煽ることもできるし、逆に軍の影響力を削ぐこともできる。しかしKonspiracijaの前進となり、今も手本とされているのは、あの「黒手組」だ。付き合っていくのは簡単ではない。軍はプレイヤーに何かと反発してくるだろう。
ボリヴォイェ・ミルコヴィッチ将軍による閣僚の辞任要求。
初代セルビア共和国大統領ヤシャ・プロダノヴィッチが何者かに暗殺される。プロダノヴィッチは軍部と対立していたため、Konspiracijaが犯人ではないかと疑われている。
だがKonspiracijaと付き合う前に、そしてセルビアが世界に挑戦する前に、まずは政府を変えなくてはならない。
1936年選挙は関連するイベントやディシジョンで表現され、三つの政党が覇を争う。共和党に急進党、それに社会主義労働者党だ。ほかにも社会党と農業党が存在するが、この二つの政党は政権を握れない中小政党だ。しかしこの二党の勢力も表示される。勢力に応じて、この二党はどこかの政党と手を結ぶからだ。最大得票を取れても、過半数に至らないということもあり得る。
ゲーム開始時の政権与党である共和党には、ほかにもやらなくてはならないことがある。ブラック・マンデー危機の初期対策を講じ、再軍備を進めれば、評価もおのずと上がっていくだろう。
そして選挙の中盤、記念碑的イベントが発生する。
聖ヴィトスの日(Vidovdan)のイベント。敗戦から初めて大々的に式典が執り行なわれ、大統領がニシュとマケドニアの回復を訴える。
過去十年、セルビアはゆっくりとオーストリアの勢力圏から離れていった。そしてブラック・マンデーによってとうとう屈辱の時代が終わり、セルビアは独自路線を進む。最初の仇敵、ブルガリアとの戦争に備える国家方針ツリーは、このタイミングで解放される。
これまでのセルビアといえばベオグラード条約機構だが、これも現在と変わらない形で残る。しかし今のバージョンよりもっと早く結成することも可能で、準備する時間も増える。そしていよいよ、セルビアは大モラヴァ川を越える。
正当な宣戦事由を手に入れると、ベオグラード条約機構は攻撃を開始する。これ以降のベオグラード条約対ブルガリアの戦争は、現在のコンテンツと同じように展開する。
マケドニアのトプリツァでセルビア系住民が大規模な抗議活動を開始、ブルガリア軍によって多数の死傷者が出る。
マケドニアの戦い
ブルガリア人に勝利すると、セルビアは世界大戦で失った領土をすべて取り戻し、国に統合しようとする。ほんの数日で、国の人口は二倍に膨れ上がる。そのため旧ブルガリア領の併合は簡単ではない。ニシュ地域はセルビア人が多数を占めているため、楽に統合できる。しかしマケドニアの統合は一筋縄ではいかない。二十年もブルガリアの統治下にあり、ブルガリアの社会・文化・アイデンティティが強く根付いている。セルビアはあの手この手でマケドニアを繋ぎ止めなくてはならない。
第四次バルカン戦争からしばらく経過と、内部マケドニア革命組織(IMRO)が再び蜂起する。
IMROはセルビア人をマケドニアから追い出し、もう一度ブルガリアに戻ろうとする。IMROも変更が加えられ、現在のシンプルでかなり単純な内容から、一つの大きなプレイ要素として作り直された。プレイヤーはAIが操作するコスメティック国家タグと戦う。
IMROとの戦闘ディシジョン。「Lull(小康)フェイズ」と「Attack(攻撃)フェイズ」を繰り返して勝敗を決める。
・「Lullフェイズ」ではマケドニア地域での師団配備は禁止され、セルビア(プレイヤー)とIMRO(AI)はそれぞれ防御・攻撃地点を予測して戦う。セルビアの防御地点にIMROが攻撃したらセルビアの勝ち、それ以外を攻撃されたらIMROの勝ち。全3ラウンド中2回勝ったほうががLullフェイズの勝者となり、マケドニアのレジスタンス値が増加・減少する。
・「Attackフェイズ」ではマケドニアに師団を配備して戦う。レジスタンス値に応じて両国の師団は速度や攻撃力に大きなデバフが付与される。制限時間内にマケドニアのプロヴィンスをすべて占領したらセルビアが勝利してIMROを解体する。守り切ればLullフェイズに戻る。
・二つのフェーズを交互に繰り返する。レジスタンス値が100%になるとIMROがブルガリアに併合される。
マケドニア革命運動と闘うため、セルビアは新しい国家方針ツリーが解放される。このツリーでは戦いの悪化に応じて、新しい方針を導入したり、マケドニアに対抗したりできる。
セルビア側の対IMROディシジョン。内容を見る限りLullフェイズでIMROを挑発して特定の地点を攻撃させるか、勝利した際のポイントを2に増やすかを選べるようだ。
対オーストリア戦争
セルビアがIMROを倒し、マケドニア地域の支配を固めると、いよいよ北に目を向け、最後の宿敵オーストリア帝国と闘う。史実より20年も長く分離し、オーストリア=ハンガリー帝国内ではイリュリアが誕生し、セルビアが大戦で敗北しているため、ユーゴスラブ主義の潮流は大きく弱まっている。しかしまだ死に絶えてはいない。セルビアの政治家や政党のなかにも、ユーゴスラビア主義をあまり信じていない者もいるが、そうした人々にもオーストリアを狙う理由がある。オーストリア国内のセルビア人の解放。イデオロギー的闘争。あるいは単純な報復主義だ。
第二次ベオグラード会議は今のバージョンとあまり変わりないが、その後も「第五次バルカン戦争」に備えるコンテンツを追加した。
「Operacija: Marš na Drinu」の国家方針を達成すると、セルビアは戦争に向けた作戦を策定する。オーストリア地域で重視したいステートを選択すると、準備のレベルや取得した国家方針に応じて、オーストリア側にさまざまなデバフを付与し、友軍を蜂起させることができる。
ユーゴスラビア建国
オーストリア帝国軍に大勝を収めてブダペストで講和するか、あるいは第二次世界大戦に参戦して勝利し、南スラブ人の領土を獲得するか。とにかくオーストリア帝国を下すと、プレイヤーはついに南スラブ人の国、ユーゴスラビアの建国を宣言できる。しかしその内情は異なる。
セルビアではルートごとにユーゴスラビアの「フレーバー」が存在する。民族の垣根を越えた南スラブ人国家を作ろうとするルートもあるし、ユーゴスラビアは単なる表看板で、実態はセルビア人優位の国家を目指すルートもある。例を挙げると、共和党ルートではユーゴスラビア合衆国を建国し、急進党が建国するユーゴスラビアは、史実で1918年に誕生したのと同じような国になる(つまりセルビア人優位の単一制国家ユーゴスラビアだ)。
ゲーム内で建国できるユーゴスラビアには5つの「フレーバー」が存在し、ルートごとに異なる。そのうちいくつかをお見せしよう。
今のバージョンとは違って、ユーゴスラビアを建国してもゲームは終了しない。建国と同時に新たなディシジョン・システムが解放され、ユーゴスラビアの支配と安定を左右する。
90日ごとに手に入るPolitical Captalを各民族の後援に振り分けて支持を得る。一定数以上を振り分けると支持レベルが上昇し、未満だと下がる。
新しい国家方針ツリーも解放される。ユーゴスラビアの「フレーバー」ごとにそれぞれ固有の国家方針も用意されているが、共有部分もある。それぞれ政治・経済・そして海軍を扱う。
そしてそれぞれの「フレーバー」ごとに独自の外交政策を実施する。ユーゴスラビアには隣国と敵対するか、第二次世界大戦の勝者と行動を共にするか、さらなる拡大を選ぶことができる。
政治ルート
共和党の理想
共和党は民主主義の実践とセルビア共和国の存続を目指す唯一のルートだ。そのため共和党ルートは社会自由主義のまま変わらない。共和党の社会・経済政策は進歩的で、「セルビアの未来を掘り進めるつるはし」を自負している。政権続投になれば、共和党は改革を続け、累進課税の導入、労働組合の強化、女性の権利拡大を進める。
Konspiracijaについては、共和党内でも強大な軍と事を荒立てようとしなかったり、中には友好的な党員もいる。しかし共和党はKonspiracijaに立ち向かい、軍の権力拡大に歯止めをかけることができる。
共和党の初期ツリー。このスクリーンショットには含まれていないが、連立パートナーに応じて小さなツリーが解放される。
共和党は4つのルートの中では一番簡単だ。リワーク後のセルビアを最初にプレイする人向けに作った。
人民急進党
人民急進党は1903年頃はもっとも強力な党で、国王とも密接な協力関係にあった。しかしアレクサンダル2世が独裁体制を樹立したことで関係は断絶し、党は分裂した。このうち反国王を選んだ一派は同じ名前で党を再興し、共和国時代には右派の第一党となった。
人民急進党とミラン・ストヤディノヴィッチ党首は、ゲーム開始時には自由経済主義のイデオロギーに属する。しかしこれは表向きの話だ。急進党はあまり民主主義を支持していない。民主主義的なスローガンを掲げ、小作農家の利益の用語を謳っているが、その実ストヤノヴィッチが目指しているのは一人の指導者を頂点とする、集権化された強い国家だ。
急進党の初期ツリー。農業党と連立を組んだ際には左側のツリーが解禁される。
右傾化すると、プレイヤーは集権的な民族国家を作ることが出来る。選挙は実施されなくなり、権力は大統領府と党指導部に集中する。セルビア人の土地を再統合し、集権的で効率的な国家を作るのが目的だ。表向きは民主制を重視しているように見えるが、実際にはストヤディノヴィッチの策略に過ぎす、セルビア共和国の民主主義を戻ることができないレベルにまで解体する。
ストヤノヴィッチは政治スペクトラムを超えて、市場自由主義にも父権的専制主義にも進むことが出来る。父権的専制主義ルートは進むのが難しく、プレイヤーは民主主義の浸食に全力を注ぎ、共和党や連立与党が苦言を呈しても無視しなくてはならない。最終段階まで達成すれば、二つの選択肢が選べる。
父権的専制ルートのツリー。
ストヤノヴィッチの集権化が完了し、新たな指導者(Voda)を名乗るか、カナダに亡命中のカラジョルジェヴィチ家の王族を招聘して王政復古を選ぶことができる。
Konspiracijaについて、人民急進党ではKonspiracijaの掲げる大セルビア構想を支持する声が多いが、権力掌握の対抗馬になる勢力には容赦しない。そのためKonspiracijaに対抗して、その影響力を削ぐことができる。
バルカン革命
社会主義労働者党(SRP)は、大戦後のヨーロッパを駆け巡った革命の落とし子で、セルビア左派の第一党だ。確かに賛否両論はあるものの、セルビア共和主義革命では大きく活躍し、都市部の労働者や先鋭化した下層農民から根強い支持を得ている。党の目標は革命と急進的社会主義政権の樹立だ。1936年選挙はその足掛かりになる。
トリファン・カクレロヴィッチはセルビア・ユーゴスラビアの左派政治家。セルビア初の労働者系政党の社会民主党の創設メンバーで、のちに共産主義を採用して社会主義労働者党を立ち上げた。
SRPが選挙で勝つ可能性は低い。その証拠に制限時間付きのミッションが多い。
社会主義政権はありとあらゆる方面から反発を受ける。軍は何かにつけて政権を倒そうとし、民衆も保守的なので支持は望めない。そのため社会主義政権は人民戦線連立の一員として政権を握るしかなく、参加している政党は必ずしも社会主義労働者党の支持を聞くとは限らない。その後一年をかけて、プレイヤーは反対派をまとめて対処する必要がある。改革を成功させ、バルカン戦争に勝利して実績を残さなくてはならない。また国粋主義的な軍部の力を抑え、連立パートナーを糾合して社会主義ブロックを作らなくてはならない。
社会主義ルートの初期ツリー。
社会主義ルートに進む場合、プレイヤーはセルビアの独自システムの順番を把握し、その攻略法も押さえておく必要がある。最初にプレイするのはおすすめしない。
SRPは古い共和国体制には何の未練もない。そのためルートが進めば、SRPは共和国を内側から転覆させ、第三革命を実施する。
セルビアはセルビア社会主義共和国に変わり、新しい国家方針ツリーが解放される。オーストリア帝国を下した後で第三インターナショナルに加盟し、ユーゴスラビアの垣根を越えて世界中にサンディカリズムを拡散することもできる。
国王の帰還
史実のペータル・ジウコヴィッチはアレクサンダル1世の独裁体制下でユーゴスラビア王国首相を務めた。
白手組とは世界大戦前に結成された王党派将校の秘密結社だ。名前の通り黒手組への対抗目的で結成され、設立以来ペータル・ジウコヴィッチが率いている。1917年、黒手組が消滅すると、白手組は圧倒的に優位となった。しかしあまり長続きしなかった。国王独裁体制の黒幕として政策を打ち出したが、白手組はセルビアを安定させることはできず、革命によって地下に潜るか亡命に追い込まれた。
それから10年、王党派は怒りを募らせ、国の政策に不満を抱き、極右的で難解な思想に傾倒した。特にルーマニア鉄衛団の勝利に大きな影響を受けた。セルビアで社会主義者が大きくなりすぎた場合、軍の一部と元チェトニックたちは王党派に味方し、クーデターを企てる。もし成功すれば、王党派は父権的専制体制を敷く。
王党派はペータル王太子を招聘する。ペータルはアレクサンダル2世の息子で、カナダに亡命してセルビア王位を請求していた。しかしペータルが成人するまでの間、ジウコヴィッチが摂政として国王の権限や義務を代行する。ジウコヴィッチは摂政のあり方を決めなければならない。王党派の大多数、特に亡命組は、もう国王独裁はしたくないと考えている。ディミトリイェ・リョティッチやプニシャ・ラチッチはこうした反国王独裁派のアジテーターだ。彼らは鉄衛団の先例に倣って、セルビアは民族の伝統をよみがえらせ、国家大衆主義政権を樹立すべきと主張している。
一方、ペータル2世は成人するまで黙って見ているしかない。若い国王は幼少期からカナダで過ごし、親戚のペータル王子の薫陶を受けたことで、父とは全く異なる治世を敷こうとしている。しかし王宮に囚われているため、このアイデアを実現する機会はない。
いや、もしかしたら……
最後まで読んでくれてありがとう!みんなにもリワークを楽しみにしてもらえると嬉しい!そして来週の今頃には、バルカン諸国のリワークの二つ目の国を紹介しよう!
質問
Q.ブルガリアをユーゴスラビアに統合することはできる?
A.特定のルートでは可能。
Q.IMROに負けたらどうなる?
A.IMROはブルガリアへの再統合を望んでいる。もしIMROに負けると本当にブルガリアに再統合され、新たに戦争が始まる。
Q2.もしブルガリアに負けたら?マケドニアだけ失うのか、それとも併合 されるの?
A2.総力戦なので、負けたら併合される。
Q3.じゃあわざとIMROに負けたらブルガリア併合できるのか。
A3.テスターの一人が同じ戦術を使っている。
Q.あえて聞くけど、チトーはどうしてる?
A.クロアチアにいる。オーハン開発担当が決めること。
Q.ロシアや協商と同盟を結べる?
A.ルートにもよるが、引き続き可能。