恥部
インパルスの堤下さんが事故を繰り返している。
ホンコンさんが「酒と一緒だ」とコメントしていた。その件でわたしも少し。
外でブラウスを羽織ろうと広げたら錆色の汚れが点々と付いており、喫驚しつつ慎重に(子持ち家庭でのブラウンの汚れは反射で鼻を近づけたりしてはいけない)注視するとどうやら“ミロ”の粉汚れ(?)のようだった。
どうも最近処方された睡眠薬が合わなかったようだ。
メンタルクリニックで薬をアレコレ変えたり増減するのはいたづらに通院を長引かせようとしているわけではなく、合うものを手繰り寄せてるからだ。薬の組み合わせは当然人によるものだから。
初めに処方された睡眠薬は、弱かったのか中途覚醒してしまう。今回のは2番目で試験期間中であった。
わたしは寝ぼけてキッチンで手当たり次第食べ物を食い散らかしていたのだ。
そしてその記憶がない。
夫曰く、「ああ、凄い怖いよ。こないだなんかジャリジャリ音させてるから何食べてんのって声かけたら“白菜!!!!!”ってキレてるし。でも目つぶって寝てんだよ。あれ、目についたもんなんでも食べてるんだろな」
夫知ってた。
昨日はミロだったらしい、と伝えると
「流しにミロで固まったスプーンがあったからそのまま食ったんだろなぁって思ってたよ」
夫知ってた。
言えや。
診察時に医師にその話をすると、睡眠薬は3種類目に切り替わった。
えー、ほにゃらら中枢が半分寝ていて半分は起きているのでその朦朧とした状態の時でも論理的行動ができてしまう。その行動は人によるそう。
私の場合、泥酔した時もコンビニで訳の分からないものを買い込んでバカ喰いする癖があった。
起きると枕元にミートソースパスタだのアイスだのと空きパックが転がっており絶望するのだ…
ホンコンさんの「薬って言うけど酒と同じだ」もあながち間違ってない気がした。
堤下さんは車の運転がしたくなるんだろう。
私は食べたくなるんだね。
堤下さんの薬が合ってるのか合ってないのかは分からないし、とにかく人身事故にも怪我もなくよかった。
私が寝ぼけて食べたものは無事吸収されて合計7キロ太った。誰も悲しくないからいいのさ。