【やってみた】ディプロマシーを遊んでみた【初心者】
・ディプロマシーとは
ディプロマシー(Diplomacy)とは、その名の通り、外交を行うボードゲームです。
20世紀初頭のヨーロッパを舞台とし、イギリス、フランス、ロシア、ドイツ、イタリア、オーストリア、トルコの7国を7人のプレイヤーがそれぞれ担当し、ヨーロッパを制圧していくゲームで、
プレイヤーがやることはなんと軍を動かすことだけ!
動かし方は4種類しかないですが、どう動かすかを決めるために様々なプレイヤーと交渉していきます。詳しくはルールを読んでもらいたいのですが、やることは単純でも考えることがとにかく多いです。裏切りとかが横行するこのゲーム、なんでも友情破壊ゲームと呼ばれるとか。自分たちはここのルールを読んで始めました。
・準備
マップをここからA3で9分割で印刷できるように加工して印刷。そして小道具をダイソーで1000円ほどで購入。
ホワイトボードに設置。海軍、陸軍をそれぞれ青と赤のマグネットで示しました。また、占領した領土がどこの国のものか分かりやすくするためのマグネットも用意しました。
・プレイの進行
進行としては、大まかに
(春):交渉→命令記入→実行→解決→秋へ
(秋):交渉→命令記入→実行→解決→軍隊の増減設→来年へ
を繰り返していきます。命令記入は付箋に書いて行いました。動かす軍隊は初期で3師団から最後の方は10師団くらい(師団クラスが単位で、陸軍と海軍の2種類)。今回は8人集めて1人ゲームマスターを担当してもらい、7国勢ぞろいで開始。
時間経過でいうと、15分→5分→5分→5分と半年分でも30分弱、最初の春には交渉時間が30分とってあったので総プレイ時間は優に4時間を超えました。
また、今回は1904年秋までに最も補給都市を制圧した国が優勝というルールで進めました。以下大まかなプレイ内容。
・プレイ内容
1901春 "四帝同盟誕生"
ゲーム開始直後、イギリスによる同盟の提案にドイツ、オーストリア、ロシアが即座に快諾したことによって、三帝同盟ならぬ四帝同盟が誕生した。あまりの話し合いのまとまりのよさに、他3国に入る隙はなく、4対3の構図がまず出来上がった。4国はお互いににらみ合いながらも3国への威嚇を開始、3国は4国への対応を余儀なくされる形となった。
1901秋 "イタリアの裏切り"
春の構図から紛争に向けて各々準備することが予想されたが、イタリアがフランスの補給都市であるマルセイユを制圧するという事案、もとい珍事が発生した。2国は協力関係にあるなかで、イタリアが積極的な裏切りをみせたのか、なにかの協定が結ばれたのか、真相は謎である。そのほか、バルカン半島やスカンジナビア半島などで領地の制圧が始まったほか、イギリスはフランスのブレストを制圧した。
1902春 "四帝同盟崩壊"
4年間の領地の取り合いを行うこのゲームで、1年が終わった段階でのオーストリア・ロシアの大規模な展開に危機感を覚えたイギリスとドイツは、スカンジナビア半島とフランス方面への進出をみせた。ロシアはトルコと闘うオーストリアを支援し、オーストリアはトルコとイタリアへの進出、フランスはイベリア半島、そしてイタリアはフランスから撤退する動きをそれぞれみせた。
1902秋 "イタリア半島への侵攻"
オーストリアは補給地の制圧に乗り出し、イタリア半島の東部、バルカン半島を制圧した。ロシアも同時に南下を試みていたが、トルコにセヴァストポリを制圧され、他にもスウェーデンの放棄をせざるを得ない状況になった。現時点でゲームの半分が終了したが、オーストリアがバルカン半島において優勢、イギリスが西方で優勢といった状況だ。
1903春 "サンクトペテルブルク陥落"
南下政策に失敗したロシアは、首都モスクワを北はイギリス、南はトルコに挟まれるという事態に苛まれた。黒海での緊張が続く中、トルコはコンスタンティノープルを死守している。中央ではワルシャワの近くでドイツとロシア、オーストリア間での緊張が続いている。このとき、イタリアはオーストリア・ロシアとイギリス・ドイツとの間で板挟みとなっており、双方からの勧誘が激しく行われていた。
1903秋 "ワルシャワ侵攻"
オーストリアとドイツの間に走る緊張の中、ドイツはロシアの弱体化に拍車をかけるようにワルシャワへの侵攻を開始。また、フランスはプレイヤーの交代が行われたと同時にミュンヘンへの侵攻を、イギリスはパリへの侵攻を敢行、イタリアはヴェネツィアの奪還を試みるも失敗、トルコはコンスタンティノープルの死守と、各国大きな動きを見せた。残り1年となった今、最も補給都市を制圧しているイギリスへの警戒が高まる中、この年は終了した。
1904春 "イギリスVSオーストリア"
ロシア・ドイツの弱体化が激しいなか、モスクワは未だに陥落しない。フランスとドイツでの国交が開かれたのか、ミュンヘンの返還が行われている。そんな中、イギリスとオーストリアがほしいままに領地を広げているという状況だ。残り1年足らず、ヨーロッパの覇者となるのはどちらなのか。
1904秋 "フランスの裏切り"
ミュンヘンを狙っていたオーストリアと密約していたフランスが、オーストリアへの支援を行わずにウィーンへの侵攻を開始。同時にオーストリアのミュンヘンへの侵攻は失敗が確定し、イギリス対オーストリアの勝負は11都市を制圧したイギリスの勝利と相成った。
・結果とまとめ
4年間でのゲームの結果、見事イギリスが勝ち抜きました。
みんなが未経験であったこのゲーム、初めのイタリアの動きは完全にルールの誤認識から起こったものだったそうです。圧倒的軍事力で優勝が予想されていたオーストリアも最後はイギリスに抜かれ、如何に他国と連携することが大切であるかを実感しました。
私はドイツをプレイしていたのですが、イギリスとの対立への準備が些か遅かったのと、交渉の失敗によってモスクワを落とせずに軍隊を解体させられたのが痛かったです。
以上、ディプロマシー未経験者しかいない状況で4年やってみましたが、思いのほかしっかりゲームとして成立していたので、とても楽しかったです。最後はイギリスが勝ち逃げするかオーストリアが追い越すかというところでフランスの動きが決定打となってイギリスの勝利が確定するなど、熱いドラマが生まれて盛り上がっていました。
是非第二回戦をやりたいところですが、またこんなにメンバーが集まるかな…
今回のゲームで良かったところ:
・地図を印刷さえできれば、用意自体はめっちゃ簡単にできました。
・初心者しかいない割にはゲームとしてちゃんと成立していました。
直したかったところ:
・交渉時間の関係上、基本的に同盟国の相手しかできなかったです。
・LINEを使った交渉もするかと思いきや、喋った方が早いと結局口頭の方が優先されがちでした。
難しかったですがコンテンツ性としては抜群な面白いゲームだったので投稿してみました。また何かあれば書いてみたいと思います。
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