エホバの証人二世のトラウマ世界〜12年間の歪んだ教育②
この文章はある特定の組織や人物を誹謗中傷したり、傷つけたり、貶める意図は全くありません。また、信仰の自由を否定するものでもありません。個人的な感情を凝縮した文章です。古い記憶の中には、間違いや歪曲が多々あり時系列もバラバラだと思いますが、本筋には問題はないので確認作業はしません。
いつもそばにあった聖書
僕の子供の頃の毎日は、聖書が全てでした。母親から与えられた「1日に聖書の一章を必ず読みなさい。」という課題と言うか、苦行がありました。
もっと正直に正確に言うと、カルト教団であるエホバの証人の子供でした。
今でもカルトやエホバという言葉を使うことに抵抗があります。エホバの証人に属する信者の子供は「エホバの証人二世」と言われています。
自分の判断なくそれが当たり前、エホバ以外はすべて悪です。他の事は一切必要ありませんと一方的に教育された子供達です。当たり前ですがに当時はカルトと言う言葉も存在も知る訳もありませんでした。
エホバの証人って何?
ざっくりこの宗教について説明すると、世界に存在する数多のキリスト教風の教義を持つ、新世界約聖書を教典とする宗教で、エホバはイエス・キリストの親で、イエスの親であるエホバは息子であるイエスよりも偉いでしょ?だから、イエスではなく、エホバの教えを守り、エホバに祈りなさいという宗教です。僕は実際にこのように母親から教えられました。
因みに、エホバの証人の解釈ではイエス・キリストは十字架ではなく、一本の杭に磷付られたから、十字架はウソです。十字架に祈りを捧げるキリスト教は悪魔の宗教です。と教えるキリスト教風の教えです。
そこに属する信者の皆さんは子供ながらに変わった人と感じさせる人もいましたが、狂人などではなく、良い人が多かったとは思います。
子供の頃僕はエホバ以外の選択肢が無い世界で暮らしていました。
この宗教の歴史を大人になってから恐る恐る調べたところ、1870年代頃にフリーメイソンの関係者から始まった新興宗教と呼ばれる物のようですが、子供の頃の自分にはわかりようもなく、母親から言われる、ただ唯一の宗教、唯一の神様を信じる一択で、誰が作ったとか、本部がブルックリンにあるとかなんて、その由来も仕組みも当たり前ですが全く理解していませんでした。
ただ、日本だとエビナに支部があるとか言うことを大人達の会話からなんとなく知っていて、すごい人はエビナの支部に呼ばれて、そこで伝道する事、仕事をする事は、とてもすごいことなんだと言う認識があった程度でした。まぁエビナがどこにあるかさえもわかっていませんでしたが。
今でも付き纏う洗脳教育
大人になった今、頭では理解しています。親は選べず、色々な考えを持った親のもと、様々な教育を受けて、その環境が自己の形成をしたとしても、自分の人生をどのように生きていくかを選ぶのはあくまで自分だと言うことを。
ただ、自己の確立が全くできていない子供期にこのような教育を受けたことで、足かせのような物は付き纏い、それを振り払う事、捨て去る事ができないのです。もうとうにこの宗教から抜け出して25年以上経ったアラフォーの今、自分の性格や性質の基本はカルトに染まった母親からの教育と洗脳で出来上がっている事を自覚しています。
その体験を整理したいと言う動機がこの文章です。恨み辛みを素直に吐き出して自己の存在を確認したい意もあります。
何々大学へ入学しないと我が一族として認めません。なんて子供に脅迫する母親も大概なレベルですが、人間の個を形成する時期に子供の人権をマル無視した日常。こんな文章を書かざるを得ないこのストレスを事あるごとに感じることが僕の人生なんです。
そもそもカルト宗教に問題がある事はその通りだと思いますが、そのカルト宗教の教えに本気で取り組んだ母親や、子供ながらに無関心だなと感じていたその環境を作った父親にも問題があると思っています。
しかし、母親は大人になってから、自分の意志で選んだ宗教。父親にしてみれば、自分の奥さんが選んだ教育方針。ある意味問題はなかったのでしょう。
だけど、選ぶ権利も知識もなかった子供の頃の僕。本当に苦しい毎日でした。
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