「マイクラで遊んでいるだけ」が仕事に変わっていく理由〜Roblox、その可能性〜
2016年と言うと最近のように聞こえてしまうが、7年前というとかなり昔に聞こえてしまう。
この年に流行ったものはポケモンGOに「君の名は」だが、教育界においては「Minecraft(マインクラフト、以下マイクラ)」が日本で初めて公教育の現場で使われた年として有名だ。
ただのゲームが小学校の授業で使われるほどの地位を獲得してから7年経ったが、時代はそれだけにとどまらない。
Roblox。マイクラのような見た目をしたそのゲームは、日本のサラリーマンの生涯年収の13倍を超える39億円もの大金をたった1ヶ月で稼いでいる。ゲーム全体の話ではない。たった一つのチームが稼いでいる金額が39億円なのだ。
Robloxでは、月に2億2600万人が遊んでいる。これは、世界人口ランキングで言えば6位に位置し、世界最大の仮想経済空間になっている。
1つの仮想空間が国と同じ経済規模を持ち始めた2023年。
もはや、これは「子どもたちの遊び」として片付けられるものなのだろうか。
革新的に作りやすい環境はメタバースの民主化か
Robloxでは誰もが簡単にバーチャル仮想空間(以下メタバース)をつくることができる。
Unreal Engine(Fortniteなどに使われているツール)やUnityに比べると、比較的低スペックなPCでも問題なく動作。
さらに、ツールボックス内のアセットという他のユーザーが公開してくれているアイテムを使うことで、全く技術がなかったとしてもメタバースの街なみをつくることができる。
小学生向けにRobloxでメタバース空間をつくる講座ができるくらいには簡単なので、誰でもメタバースを作ることができるといっても過言ではない。
自分が作ったゲームが世界中の人に遊ばれて、仕事になる。
子供たちに「どんなゲームか?」と聞かれた際、「マインクラフトがもっと自由になった感じのゲーム制作アプリだよ」と答えています。
Robloxはあくまで、マイクラのような一つのゲームとしてパッケージ化されたものではなく、誰もがゲームを投稿してお金を稼ぐことができるプラットフォーム。
インスタで世界中の人に自分の写真を見てもらえるように、TikTokで世界中の人におもしろショート動画を見てもらえるように、自分の作ったゲームを世界中の人に見てもらえるのだ。
また、Robloxに月額課金しているユーザーが自分のゲームにきてくれるだけでいくらかお金がもらえる。
その他、ゲームの中で攻略アイテムを販売したり、自分で作った3Dアイテムやアバターの服なんかを得ることでお金を稼ぐこともできます。
さらに、今後の展望としてゲーム内通貨Robuxではなく、米ドルでの取引ができるようになるとのこと…!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
noteでも名乗っている通り、僕は自称コミュニティ貿易商なので一人一人の個性がよく表れているコミュニティや世界がメタバースを通してどんどん生まれてきたら面白いなと思っていました。
このときに語ったメタバースの可能性は
「自分で何かをつくれる」が当たり前になってほしい
誰かの作り出した「社会」を俯瞰して見てほしい
というもので、メタバースという予算無限で魔法が使える世界の中で、自分のための居場所をつくってそれを見せてほしい。それが、僕の願いです。
現在、岐阜の団体や三好の団体の方々と共に10代の子供たちがつくるメタバースコミュニティプロジェクトを進めています。
これから、いろんな地方にどんどん広げていくのでお楽しみに!!