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【総移動距離2901km】普通列車だけで行ってきた!大阪から始まる子供東北一周旅!


大きな荷物を持った小学生の集団。その珍妙さからいろいろな人に話しかけられる機会が多かった18きっぷ遠足が先日ついに終了しました。

今回は参加メンバーのほとんどが関西住みだったことから、大阪から東京までの移動を含む1週間+1日の長い長い旅になりました。

特急列車や新幹線は禁止、食費1日1500円、各日の終電は絶対に守るという厳しい縛り。

しかし、蓋を開けてみれば、3日経ってもその旅の余韻が消えないくらいに楽しくエキサイティングな旅に。

今日はそんな旅の一部を紹介していきます。

書いた人・キタキタ
青春18切符遠足の主催者。鉄道好きで旅好きな元学習塾の社会の先生。「100年後の鬼ごっこを考える会」や「青春18切符遠足」など年齢や性別を問わない(と言いつつやたら小学生ばかり集まる)様々な企画をつくっている。自称・コミュニティ貿易商



東北一周のルートと停車駅の概要


もともとのルートは東京から出発し、仙台→岩手→青森→秋田→山形→新潟→群馬→東京に7日間で戻ってくるルートでした。

しかし、今回ほとんどの旅のメンバーが関西からの出発。ここに大阪→東京まで移動する0日目が追加され、最終日に新幹線で東京から大阪に戻る行程も追加されました。

結果、総移動距離は2901kmに。しかも、最終日の東京→大阪以外新幹線を一切使わないので、1日平均6時間以上電車に乗ることになりました。(もともと、電車好きのためにたくさん電車に乗りまくる趣旨はあったので、電車好きにはたまらないかもしれませんが)

また、この旅の2週間前に秋田市内で大雨による大規模な水害が発生した関係で乗車予定の秋田行きの電車が途中折り返し運転することになったため、従来の計画よりも乗車時間が2倍になる日もありました。

ということで、最終的な移動経路はこちらでした。


-1日目:徳島〜なんば〜王寺(徳島発のメンバー)
0日目:大阪〜京都〜米原〜大垣〜豊橋〜浜松〜静岡〜沼津〜熱海〜小田原
1日目:小田原〜宇都宮〜黒磯〜新白河〜郡山〜福島〜仙台
2日目:仙台〜石巻〜仙台〜小牛田〜一ノ関〜花巻
3日目:花巻〜盛岡〜八戸
4日目:八戸〜青森〜深浦〜弘前〜秋田
5日目:秋田〜酒田〜新潟
6日目:新潟〜新津〜長岡〜十日町
7日目:十日町〜六日町〜水上〜新前橋〜高崎〜秋葉原〜新大阪

想定より長くなってしまったのは2日目と4日目。徳島から来たチームは我が家に前泊した関係で-1日目が発生。
この旅の終了後に僕が徳島で仕事がある関係で、最終的に徳島組の彼らを車で送ったため、さらに長い旅に。


子供たちに聞いた!印象に残ったアクティビティ3選!

一番良かった電車・海里

今回は鉄道旅な関係で、追加料金を支払って普通の電車よりもグレードの高い列車に乗る機会がたくさんありました。

0日目は静岡〜沼津のホームライナー。1日目は東海道線&宇都宮線のグリーン車、4日目はリゾートしらかみで5日目は海里。

リゾートしらかみに乗車した際も「これで日本一周したい!」と子供たちに言われるほど大人気でしたが、同じタイプかつコンセントがあり、中に販売ラウンジのある海里が子供たちから圧倒的に人気でした。

一番美味しかった食べ物・八戸陸奥湊朝市の海鮮丼

「この日、一番美味しいご飯を食べるから、美味しい海鮮はここでたらふく食べよう!」と誓った4日目の朝。


陸奥湊朝市はいろいろな魚屋さんを巡って海鮮丼の種を仕入れ、食堂でご飯を注文して自分だけのオリジナル海鮮丼を作ることができる施設です。

大粒のホタテや大量の筋子、新鮮で油の乗ったサーモンやヒラメやカツオやイカにタラコと実にたくさんの海鮮をお腹いっぱい食べました。

一番身になった体験:限られた予算

「500円が500万円に見えた」
「お金のことを学んだ」

基本的に今回の旅はシッター代の他は全て実費であるため、食費は1日1500円とある程度決めて、超過した場合は保護者の方に別途請求するという形式をとりました。

しかし、彼らには「食費」としてお母さんから予算を渡されている関係上、その食費の中で1週間やりくりしなければならないという認識でした。

まとめて渡された1週間の食費をどう使うか?

そんなことを考えながら1週間過ごすのは彼らにとって初めての経験で、その体験自体がかなり印象に残っているようでした。


しかし、そんな中でも自分の好きなものにはしっかりお金を使う様子が非常に面白く、ある子は盛岡のブックカフェで本の福袋や本のくじを引いたり、カードショップで旅中に始めたデュエマのデッキを買っていたり、そもそもデュエマが大好きだから最終日に残った予算を全てデュエマに使ったり、ここぞとばかりに自分が美味しそうだと思った食べ物を買ったりしていました。

いいお金の使い方だと思う。本当に。

企画者が選ぶ!各地での主なアクティビティや見どころ

0日目:平日限定格安急行・ホームライナーに乗ろう!

この日はただの移動日なので、基本的に何もしない予定ですが、何もしない中でもちゃんと楽しみを作るのが電車オタクの考える電車旅!

今回は18きっぷ東海道ルートの難所の静岡区間を楽しく攻略するために静岡からホームライナーに乗車しました。


みんなで富士山の写真を撮りました。

実際の特急列車で使われている電車にたったの330円で乗れるのですから、これを使わない手はないでしょう。

1日目:フラッと降りたらオシャレな図書館!@黒磯


栃木から福島に移動する際、県境でかなり長い待ち時間が発生し、その間に街を探索するのも18きっぷ遠足の醍醐味の一つ。

こんな素敵な図書館で1時間半も休憩できちゃったのはすごくラッキー!

想定外の素敵なものに出会えるのは18きっぷならではの楽しみの一つ。

2日目:絶景温泉旅館でお風呂三昧!


途中、参加者の1人が宿にiPadを忘れた関係でかなりハードな乗り換えをすることになり、想定の倍の時間電車に乗った日だからこその温泉旅館は心に沁みる。

この旅初の趣のある旅館なこともあって子供たちは大興奮!

目の前に流れる川に大興奮でした!

3日目:元新聞記者によるディープな盛岡散策


この日に盛岡に行くことを知った元新聞記者の友人・大森さんにお声がけいただいたので、大森さんのガイドで盛岡の街を散策することに。

盛岡の街の歴史や、盛岡の素敵なお店までいろいろなものを紹介していただけました。

プロレスの試合をする本屋さんは日本でもここだけかも。

4日目:一番過酷な日の天国の時間・リゾートしらかみ


この日は青森から直接リゾートしらかみという観光列車で秋田駅に向かう予定でした。

しかし、この旅の2週間前に秋田市内で大規模な水害が発生。結果、予定していたルート上で盛土が流出し、電車が途中で折り返し運転を行わなければいけなくなってしまいました。


子供たちと相談して決めた結果、とりあえず乗ってみようということで、リゾートしらかみに乗車し、弘前まで折り返して弘前から別の電車に乗ることに。

そのおかげでたくさんの絶景を見れ、電車の中でのんびり過ごすこともできました。

5日目:わらしべ長者をやってみよう!

酒田駅に到着した際に、子供たちから旅中にわらしべ長者をやってみたいというリクエストを受けたのでやってみることに。

ちょうど酒田は北前船の拠点の一つだったので合ってるしね。

酒田駅でわらしべの藁っぽいものを探し、いろんな人に声をかけて交換をお願いしてみた結果、無事に成功!


一本の木の棒がネイルのパーツになり、最終的にはクレープメーカーにまで成長してくれました。

6日目:石油を掘りに行こう

新潟の新津にはかつて油田があった。


その関係で、石油の匂いが混じった温泉が湧いていて、そのあたりで「ここで石油が作られていたんだぞ!」というのを体感してもらうために新津に寄ることにしました。

石油臭いお湯にみんな大はしゃぎしておりました。

そして夜はギルドハウス十日町へ。偉大なる住み開きの大先輩の家に初めてお邪魔することができて大変に満足!


7日目:怖すぎる地下のモグラ駅からスタートする最終日


泊まったギルドハウス十日町の最寄駅が鉄道ファンの中でかなり有名な美佐島駅。


ここは決まった時間じゃないと扉が開かないし、外の気温が36度で合っても冷房ついているのかってくらいに寒さを感じる非常に不思議な駅でした。


そんなバイオハザードにも出てきそうな駅に子供たちは大興奮していました。


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「短くて長い旅だね」

3日目くらいに参加者の1人から言われたこの言葉が実に印象に残っている。

新幹線で新大阪に到着したとき、「意外とあっという間に終わったな」という感覚もあったが「長かった〜!やっと終わった〜!」というのも同時にあった。

子供に聞いていても「電車に乗っているときには永遠のように感じられた旅だったのに、終わってみると意外とあっという間だった」という感想。

非常に濃度の濃い旅だったので、ここで書いている内容も絞りに絞った内容….なのにこの文量。

来年の1月くらいにまた企画するので、次回をお楽しみに!!!

興味のある人は今のうちにオープンチャットに入っておいてくださいね!

P.S

18きっぷ遠足が終わった翌日。

七日間の極限状態な旅を終えた後のただの白飯(雑穀米)が異常に美味かった。この日の白米、全員一致で美味しすぎて泣きそうになってた。

米3合炊いたのに、一瞬で無くなるのなんなんだ…..

どう考えても海鮮丼の方が美味しかったはずなのに、久しぶりに訪れた日常にえらく感動したのだろうか。

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コミュニティ貿易商・北 祐介 @seizogakuen
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