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イーロン・マスクの”ハードコア殺法”とは何か
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:イーロン・マスク氏の打ち出した”ハードコア経営”とは何か。マスク氏の星一徹式・おぞましい昭和の「モーレツ経営」が、カムバックする時代なのか。旧式リーダーシップを見直す機運も。
星一徹の経営学
あす、新潟プロレスの三条大会の目玉の一つが、ハードコアマッチ、です。
DASH・チサコ選手が、ハードコアの神髄を見せてくれますので、お楽しみに。
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私が編集長として責任をもって作った大会パンフレット「新潟プロレスマガジン」も来場者全員に無料配布されます。
前売りはソールドアウトですが、当日券もまだあるようなので、ぜひ足をお運びください。
さて、ハードコア(hardcore)とは、徹底したとか、本格的とか、頑固を意味する言葉ですが、プロレスに使われると”どんな凶器もありのデスマッチ”となります。
どうもハードコアって言葉は、文脈により辞書に載ってない意味に変化するようです。
The Wall Street Journal電子版2022年11月16日号は「イーロン・マスク氏がツイッター社の社員に長時間猛烈に働く気がないなら去れElon Musk Tells Twitter Staff to Work ‘Long Hours at High Intensity’ or Leave」の見出しで、イーロン・マスク氏の経営をハードコアと評しています。
紙面から読み取れる、ハードコア経営はいったいどんな経営なのか。
イーロン・マスクの実際の行動を報じた同紙の内容から探ってみましょう。
イーロン・マスク流ハードコア経営とは
1.批判を許さない経営
マスク氏はツイッター上に、スラック(Slack)と言われるグループワークウェア上に、マスク氏の批判を書き込んだ社員に解雇通告を突きつけました。
2.エンジニアリング・ドリブンな経営
今後のツイッターの方向性を、「IT技術で勝負する」と明確にしたのがエンジニアリング・ドリブンというキャッチフレーズです。
はたして「泣かぬなら殺してしまえホトトギス」的なリーダーシップの持ち主のところに、有能なエンジニアが集まるのでしょうか。
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3.長時間の激務を要求する経営
これに耐えられなければ、合格点は与えないとのご託宣です。
4.奨励、警告、皮肉が入りまじるリーダーシップ
昔リゲインのCMで「24時間戦えますか」の煽り文句が物議をかもしました。
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まさにそのモーレツな働き方を強く奨励し、その気がないなら雇えない、切迫した経済下で他にどうするのか?ツイッターを破産させるしかないぞ、と警告します。
ツイッターその他で悪口をいった従業員に対しては「すまないな、キミら天才たちのクビを切って。ほかの企業で優遇されるだろうよ」と皮肉をかますそのさまを、exhortations(奨励), warnings (警告)and sarcasm(皮肉)という3つの単語で表現しています。
さて、自称・「言論の自由絶対主義者self-described free-speech absolutist」は、モデレーション・ポリシー(削除対象記事の排除基準)も大幅に変えようとしている模様です。
これがマスク氏のハードコア殺法なのです。
どうだ、まいったか?
では、あした新潟プロレス三条大会の会場でお待ちしてます(笑)
清和大学教授/新潟プロレスマガジン編集長
野呂 一郎
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