![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86807306/rectangle_large_type_2_560d1a9b79a0bd2d8d6b1fd74df4da5d.png?width=1200)
オンラインで再生できるブランドとは
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:オンラインで再生可能なブランドの条件を考えてみる。マーケティングにおいて、リレーションシップ(顧客とのよい関係性)が大事なことは健在という事実。
オンラインで生き返るブランド
投資家が倒産もしくは倒産寸前のビジネスを買い取って、オンライン専門ブランドにして生き返らせるやり方が注目を集めています。
例えば
1.ロード・アンド・テイラー(Lord &Taylor)
1826年創立。アメリカで最も古い百貨店で、2020年倒産。
![](https://assets.st-note.com/img/1663065555781-sap0tvrXyk.png)
2.スタイン マート(Stein Mart )
1908年創立のディスカウントストア。2020年倒産。
![](https://assets.st-note.com/img/1663065710660-vdGVHUYL4N.png)
3.マザーフッド・マタニティ(Motherhood Maternity)
文字通りマタニティ製品を扱うショップ。2019年に倒産。
![](https://assets.st-note.com/img/1663065783766-QikvAEJC4z.png)
これらのブランドを救済したのは、マーキィ・ブランズ(Marquee BrandsLLC)、リーティル・イーコマース・ベンチャーズ(Retail Ecommerce Ventures LLC)などの投資カンパニーです。
彼らは知的所有権を買収し、SNSであおり、ターゲットを絞ったブランド・プロモーション、消費者に直接販売するといった手法でオンライン・ブランドとして再生を企んでいるのです。
The Wall Street Journal 2020年12月17日オンライン版は、「ブランドがオンラインで第二の命を得るBrand gets a second life online」と題して、
この新しいビジネスモデルを分析しています。
記事のポイントはこういうことです。
買収するよりも、破産したブランドを買い取って、オンラインにリブート(reboot変身させて蘇らせる)するほうが手っ取り早くて、安上がりだ。
オンラインブランドで生き残る条件
おしゃれな調理器具やキッチン用品のブランド、Sur La Table(サラテーブル)も、最近投資家の援助を受けて、オンライン専門ブランドに生まれ変わりました。
お店の外見はこんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1663058291133-olzHXjNGbF.png?width=1200)
クッキング教室もやってました。
![](https://assets.st-note.com/img/1663058398974-fpJ3WxFvEe.png?width=1200)
クッキング・デート企画も!
![](https://assets.st-note.com/img/1663058763675-BeCSqXRsgA.png?width=1200)
限られた情報から、「オンラインブランドで生き残る条件」を探るなんてできませんが、投資家は「熱狂的なファンがついている」ことを重視しています。
80年くらいからマーケティングは「リレーションシップの時代」に入ったと言われて久しいです。
リレーションシップつまり、ブランド(企業)とお客との関係性ですよね。
リレーションシップとは、ファンとか、家族、友人、仲間、身内のような、信頼感に基づいた「スキ」の気持ちで結びついた関係です。
サラテーブルには、まだそのリレーションシップが息づいているように感じます。
それでは今日はこのくらいで。
今日も暑かったですね。
みなさまに残暑お見舞を申しあげます。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー