全体主義かよ。北朝鮮を笑えない日本
DXって何だよ
世の中はさ、いまDXだとか言っているよね、デジタル・トランスフォーメーションだってさ、何のことかわからない。そもそも、カタカナで言っていることじたい、センスがないよ。ロックダウンもそうだし、ソーシャル・ディスタンスだってそうだ。
なんでセンスがないと言えるのか、それは、やさしくない、からだ。
この連載の最初の回で言ったよね、リーダーは弱者じゃないとダメだって。
カタカナ使う人は弱者じゃないよ、いわゆるインテリって人たちだ、それも知識の量や頭のよさを鼻にかけるタイプの。 カタカナや外来語が苦手な人の立場に立ててない、これだけでリーダーの資格はないだろう。
でもね、そういう偉い人たちはさ、日本人はこれからはDXの能力をつけなきゃダメだ、なんて言うんだ。僕は見当外れだと思う。
積極性が日本を救う
日本人がこれから身につけなきゃならないのは、ただ一つだけだ。
積極性だよ。
「そんな原始的なことなの?」
「そうだ」
日本の企業で一番の問題は、こんな社員がいっぱいいることなんだ。やる気がない、指示待ち、自主性がない、アイディアを出せない、暇さえあればスマホでゲームしたり株の情報をチェックしてるだけ。
最近日本が海外のマスコミから、「失われた30年」なんて馬鹿にされるのは、日本人が積極性に欠けるから、ただそれだけだ。
研修なんかムダだ
企業はプログラミングとか、そのデジタル・トランスフォーメーションとかカタカナのITスキルを社員に研修で教えようとするんだけれど、そんなことは自分から進んで勉強しろよ。
そういう積極性がそもそもないんだ。そんな研修やったところで、何の役にも立たない。だって、どうせ技術は日進月歩で、また新しくなれば新しい研修を受けなきゃならないからだ。
何かを教えたり、鍛えたりって、そんなことじゃないんだよ。
すべての根本は、成長の源泉は人間の積極性にあるんだよ。
やる気に満ちていて、目をギラつかせながら新規プロジェクトにのめり込む、自ら提案する、自ら調べる、企画書を書く、みずからリーダーになってチームを創る、そういう気概がなければ企業は、日本は変わるわけないだろう。
すべては日本の高校が悪い
キミたちはさ、好きなことをやるどころか、ただ一方的に正解を覚えさせられるマシンに過ぎない。
疑問、批判、議論する、そんなことは禁止だ。全く北朝鮮を笑えないぜ。
高校で文科省、学校がやれと言う通り、面白くもない教科書を覚え、欧米人も使わないような単語を覚え、意味のない年号を暗記し・・・いい大学に受かるかもしれないが、入学したときは嫌なことを何年もやらされた疲れで、新しいことを勉強する意欲がゼロになっている。
本来勉強とは、教わることじゃないんだよ。疑問があったら自分で調べること、これが基本だ。先生はそのサポートをするだけでいいんだよ。でも現実は、テキストを暗記するだけ。
疑問を持たせない、そんな暇があったら英単語の一つも暗記しろ、結果積極性が失われ、死んだ魚の目をした、冷めた若者が大量発生する。
スマホのせいで悩めない高校生
いけないのは、キミたちが悩まないことだ。いや、悩めないんだ。
昔は悩んだんだよ、若者は。でも今はその機会をスマホに奪われている。
起きている間はスマホを触っているから、スマホを手放して悩むなんてことにはならない。
悩む暇もなく、いや悩みという意識を持つこともなく、目は常にスマホ画面に釘付けになっている。
悩みもしない、できない人間が、他人の相談に乗れるのか。グローバル・リーダーになれるのかよ。
でもそれは大人が悪いんだ
高校、大学を出て企業に勤めても、まーるで死んだような目で、スマホばっかり見てるだけの新入社員があふれる。こんな国に誰がした。
はーい。俺です。大人の僕らの責任なんだよ。
高校生のキミらは悪くない。
申し訳ないと思う。
だから、この連載でみんなとリベンジを考えようとしてるんだ。
ちょっと今日は過激だったかな。
明日は救いを投げかけよう(笑) 積極性の続きだ。
今日も見てくれてありがとう。
野呂一郎