マイナス金利解除は政府のプロパガンダだっ!
この記事を読んであなたが得られるかも知れない利益:ゼロ金利政策が17年ぶりに終わり、と日銀。しかし、いくら金利を上げても下げてもダメ。なぜならば経済の根本がダメだから。マイナス金利解除?日経平均史上最高と同じく、プロパガンダだっちゅーの(笑)日本経済を救うのはキミだって!トップ画はhttps://qr1.jp/Rwupvr
流動性の罠って何?
経済学がダメなのは、難しい用語を使いすぎることじゃないかなあ。
おそらくそれって、命名者が変わった名前をつけることで自分の名前を残したいからじゃないかなあ。
流動性の罠っていう言葉は、英語でliquidity trap (リキュディディ・トラップ)で、経済学の父、ケインズ先生がそう呼んだから、それはそれで父の尊厳を尊重して、いいことにしよう。
リキュディディ(liquidity)ってたしかに流動性という意味だけれど、これも素人にはわかりにくいよね。
要するに現金に替えやすいと、いう意味だ。自分の資産を国債とか株券をキャッシュに替えやすい度合い、これが「流動性=リキュディディ」だ。
流動性のワナとは、金利を下げすぎると、人々がキャッシュに替えなくなる、つまり現金を使わなくなる、消費や投資をしなくなり、その結果経済がうまくいかなくなる、っていう現象のことだ。
17年間日銀がやってきた、いわゆる超低金利政策のことを、海外のメディアや学者が「流動性のワナ」と呼んだんだ。
金融ブラックホールとは
しかし、日本のゼロ金利政策、いやマイナス金利政策つまり、銀行にお金を預ければ逆にお金(金利)を取られるという現象は、どうやら「流動性の罠」を超越した異常な現象といえるようだ。
それはハーバード大学教授のサマーズ先生は、この17年続いた日本の超低金利政策のことを、
サマーズ先生の言う、金融的ブラックホールって何、と思って、彼のツイッター(X)を見てみたんだ。
上のポスト(書き込み)には、こうあるね。
「ブラックホール金融経済とは、金利がゼロにするしかない状況で、ヨーロッパと日本の現状で30年間続く市場の現実だ。アメリカも、もう一度不況が来ればこのざまになる」(意訳)
思うにブラックホールとは、脱出不可能なことの比喩であり、もうゼロ金利以下にするしかない、つまり経済が弱すぎて、何のてだてもない状況を意味するんだろうと思う。
金利をゼロにすれば、国民は貯金はムダだから、お金を使ってくれる、投資をしてくれるだろう、そういうはかない望みを託した経済政策がゼロ金利、というわけだ。
それ以外に方法はないのだけれど、結果は流動性のわなにハマり、金利をマイナスにしようが、アベノミクスとやらをやろうが、効果がないという状況になる。
ジャパナイゼーション、とサマーズ先生が言ったのは、ヨーロッパとも違う、日本だけの事情ということだ。
1973年にスイスの中央銀行がマイナス金利を行ったが、これは過剰なカネの流入を防ぐためで、ヨーロッパのマイナス金利政策も、ECB(European Central Bank 欧州中央銀行)が2014年に導入したが、22年に解除している。
日本はマイナス金利が17年も続いているということで、異常すぎるのでこれをジャパナイゼーション(日本独自の不況)と言ってるのだろう。
マイナス金利政策解除はプロパガンダだ!
僕はサマーズ先生のいう、ジャパナイゼーションに注目すべきと考える。
流動性のわな、つまり低金利政策はもう経済がどんづまりだから、それをやっているだけなのだけれど、インフレになればこのワナから逃れられる。
だから、今回金利を上げることにしたんだ。
でも、このインフレって、景気が良いから需要が大きくなって、モノが値上がりしているいわゆるディマンド・プルという「いい値上げ」じゃない。
戦争やコロナや人で不足で、モノが値上がりしているコスト・プッシュ・インフレという「悪い値上げ」だ。
経済は良くなってない、それはみなさんが一番よくわかってる。
そもそもマイナス金利だったのは、経済がどん詰まりだったからであり、インフレになったから「デフレ終わり、日経平均史上最高!」なんて言ってはしゃいでいるのは、マスコミだけだ。
「マイナス金利解除!」も、「日経平均史上最高更新!」も政府のプロパガンダに過ぎないんだって!
マスコミは自民党に忖度してるだけだって。
経済の根幹がダメなのに、これからよくなる訳はないんだって。
日本の経済をよくするのはキミだ
大谷選手がドジャースに入って、ガンガンホームラン打っても、経済はよくならないよ。
なぜならば、将来に期待がもてないから。
キミに聞こう、「もてるの?」って。
誰が経済をつかさどってるの?
官僚? 理論ばかり勉強しすぎで、現場を知らないんじゃないか。
官僚を支配している政治家でしょ?
でも裏金問題で、平気で嘘をつくような人たちは、自分のことしか考えてないことがよくわかったよね。
経済学者?
経済理論がどうのこうの、とは言わないけれど、行動に示さないと意味がないよ、学者も立ち上がるべき時代なのに、からっきし行動力はない。
企業家?
よくも悪くも、イーロン・マスクみたいな世界に影響を与えられる人であれば、それは頼もしいけれどもさ、世界に通用する松下幸之助みたいな人は、今誰もいないって。
僕らは、今、なぜ、日本の経済がどん詰まりで、ミライがないかのほんとの理由を考えなくてはならない。
それは今言ったように、人材がいないから、だって。
キミの出番、だって!
大人の責任は、教育を変えろってことだって。
経済は金利をいじったりして、上がったり下がったりするもんじゃないんだって。
結論、キミに期待する!
野呂 一郎
清和大学教授
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?