日本人、その生きづらさの研究 その③番外編「新潟が足りないから不幸」
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:昨日書いてて思ったんだけど、やっぱり幸せは、主に食べ物から来るんじゃないか。今日から(シリーズまだ続けんのか)ちょっとアメリカだけじゃなく、僕が経験した世界の味も登場させちゃうよ、今日は手始めに日本のおいしい地方代表「新潟」だ。
日本人の不幸感の真因がわかった
日本人に笑顔がなく、不幸な真の原因がわかりました。
それは、やっぱり食べ物です。(きっぱし)
さて、その前に、ちょっとこのシリーズ①、②の書き方はわかりにくかったですね。
今回はなぜ、「日本人は不幸なのか、その原因 続食べ物編(新潟偏重)」として書き直しますね。
日本人が不幸な理由1、おいしい米が食べられないから
これは問題発言ですよね。
米どころ新潟を始め、今では北海道のおコメも美味しいし、おまえは何言ってんだ、ってことになりますよね、やっぱり。
でも、その米どころ新潟の人に聞いてみれば、僕の言うことに納得がいきますよ。
新潟の若者が、案外東京に憧れない理由は、たったひとつなんですよ。
それは、おコメがまずいから、なんです。
それは彼ら彼女らが修学旅行に行った時に、すでに始まります。
ご多分にもれず、中学、高校卒業前に、学ラン着せられたまま東京に行くわけです。
当然ご飯を食べる、昼の定食、旅館の夕食など。
そしてショックを受けると言うんです。
何のショック?
ご飯があまりに不味いショック、です。
そして二言目には、「もう東京なんか行きたくない」っていうんです。
大学生になってもそれは変わりません。
僕が新潟の大学で教えていた時に、「就職、東京はどう?」と聞くと
ほとんどの学生が、怖気を振るうように「絶対やだ」と強硬な姿勢を示すのです。
そう言うと、都会に住んでいるあなたは、「田舎者か!東京のやすいアパートにでも住んで、ご飯だけは良いコメ買って、伊賀の天然水でも使ってコメといで炊けば、毎日美味しいご飯が食べられるじゃないか」と即反論されますよね。
違うんですよ。
新潟の子も、カネ出せば美味しいご飯が食べられることくらい、わかってますよ。
でも、そうじゃなく、「こんなまずいコメを食って平気な、東京という文化の貧弱さ」が我慢出来ないのです。
裏を返せば、新潟県民とは、日本人の心の故郷である「おいしい米」を知っている、心豊かな意識高い人たち、となります。
もちろん、あなたがすでに気づいたように、もう一つの問題も、そこには隠されています。
「水」です。
日本人が不幸な理由2:「水」がまずいから
美味しいご飯の秘訣は、コメよか水、という人もいるくらいで、新潟の食堂で食べるご飯が美味しいのは、水の力が欠かせません。
試しに、新潟で水道水を飲んでごらん。
その清冽さ、うまさは◯◯の天然水なんて比べ物にならない、
長州力なら「飛ぶぞ」、って感じです。
いま、マスコミを賑わしているPFASなど、水道水特有の問題点を指摘する健康オタクのあなたも、新潟で水道水1杯飲んだら、カルキだのPFASだのって一瞬忘れますよ。
新潟県民は、命の根源である水は、美味しくなくてはいけない、そう信じているからこそ、東京には住もうとしないのです。
もちろん、水の美味しいところは新潟以外にもあるはずで、そこに住む人は幸せ決定、です。
日本人が不幸な理由3:おいしいカレーライスが食べられないから
日本で本当に美味しいカレーライスは、たったひとつしかありません。
それは、新潟駅近くの「バスセンターのカレーです」。
さよう、グルメなんとかカレーなら、東京でも食べられますよ。
でもね、カレーライスっていうのは、カレーのルーの味だけじゃないんですよ。
三位(三味)一体、水と玉ねぎとコメ、これがすべて美味しくなければカレーじゃないんですって。
バスセンターのカレーは、この三位一体を実現する、日本で唯一のカレーです。
僕はこれ以上いいません。
「迷わず食えよ、食えばわかるさ、ダーッつ」
でも、ちょっと幸せの脇役=玉ねぎについて触れておきましょう。
カレーライスの決め手は玉ねぎですって。
飴色になるまでに炒める、とかよくいいますけれど、それよか、新潟の美味しい水と空気で育った玉ねぎってところが重要なんですって。
カレーにいれると、甘くて絶品、野菜嫌いの子どもがこのカレーで治った、っていうくらいですから。(ほんとか?)
あのね、カレーライスなんて出しやがって、と腹を立てている読者の皆さん、あだやおろそかにできないですよ、カレーは。
日本人が平均週2回は食べてる国民食、でしょ?
それが美味しくないとなれば、どうなります?
絶対にあなたの幸福感は損なわれます、って。
新潟をしらない不幸
さて、長くなりすぎたので、このくらいで終わりますね。
ああ、いま、NHKで「探検ファクトリー」やってる、なにぃ、テーマは冷凍うどん?
加ト吉だな、何ぃ、「新潟は水がいいから、ここで讃岐うどんつくること決めた」だって?
なるほどね、そうです、食べ物の美味しさって、野菜でも肉でも水で決まるんですって。
ラーメンももちろんそうだよね。
これはおいしいよ。
えっ?日本人全体の不幸の原因を聞いているのに、「なぜ東京人が新潟人に比べて不幸なのか論」になってる!っていうんですか?
いかにも、ですね。(苦笑)
でも、日本人全体がしらないってことなんですよ、強引にまとめると。
ほんとうにおいしいコメを、水を、そして、おいしい水で育った野菜と豚肉で作ったカレーを知らないってことなんですよ。
知らぬが仏、とはいいますけれど、知らないのは不幸です。
でも本当の不幸は、日本人が新潟をしらない、ってことかもしれません。
あ、でもひらめいたぞ、そうじゃないんだな。
日本人は、好奇心が足りないのかもしれない。
自分の住んでるところ、自分の能力、自分の知っているもの、そこから出たくないんだよ。
自分以外の事物に興味がないんだ、だから、考えもせまっちくなって、自縄自縛でハッピーが遠ざかっていくんだ・・っておぃ。
野呂 一郎
新潟プロレスマガジン編集長(現在開店休業中)