コシヒカリと、やさしさに包まれたなら
毎週月曜日は、旅の記録を書いています。
マラソン大会が全国で開かれていると知ったのは走り始めてからでした。ほぼ一年中、週末には必ずどこかで大会があることに驚き、またブームであることを知ることとなりました。
初マラソンが、「空港マラソン」だった話を書きましたが、あの話には後日談というか、失敗談がありまして。
それは、履いていた靴が、マラソンとは真逆の競技用・・短距離用のシューズだったのです。スポーツ用品店の安売りワゴンにあって、サイズ合うからと買ったものでした。
よく見たら、シューズの側面には、オリンピックで見たことのある選手のシルエット・・。短距離も短距離、100mで世界記録を出した方のモデルでした。軽いはずだ。
いつも走り終えると足が痛くなるのは、靴が違っていたからなのです。怪我しなくて良かった・・。帰り道も次の日も、膝と足首が痛みました(笑)
さて、2回目も面白いところを走りたいなぁと思って、探してみると、参加賞がお茶碗と炊き立てのコシヒカリ、という大会を発見しました。
それが、「南魚沼グルメマラソン」でした。
場所は、米どころ新潟県の南魚沼。って、コシヒカリの聖地じゃないすか!!とテンションが上がり、すぐ申込みました。
新潟なら日帰りができると踏んで、新幹線で向かいました。始発の新幹線は、ほぼ満席。そして同じ駅(浦佐駅)で、みんながドドドっとおりました。駅から会場が近く、コースはとても景色が良くて楽しい大会でした。
夏前で、走り始めると暑くなるのが大変でしたが、ここでも沿道の応援は盛り上がっていました。コースとしては、田んぼや、川のそばのほか、西瓜畑や、大学の構内を走るのはとても刺激的でした。大学は、国際大学という名前の通り、様々な国の方々がいるようで、日本とは違った賑やかな応援が楽しかったです。
沿道から「来てくれて、ありがとねー!」と言われたのも初めての体験でした。
ゴールには、炊き立てのコシヒカリがあるということから、スタートするときにはみんなで「いただきまーす!」と声を合わせて走り始めます。ゴールエリアには、おかずの屋台が並び、食べ放題のコシヒカリでピクニック気分でした。
大会のスポンサーに地元の酒造メーカーがおり、僕が最後に走った2019年のときには、日本酒だけでなく、クラフトビールや、甘酒など、かなり充実したドリンクスタンドがありました。
キンキンに冷えた“甘酒”が、おいしかった。飲む点滴と言われるくらい身体に良いし、お酒が苦手だからこそ、楽しめる味だと思います。つまり、甘い(笑)
最後に、これはなんだかすごいぞ・・と思ったのは、みんなで「やさしさに包まれたなら」を歌うという時間。
大会のオフィシャルキャラクター(どう表現するのか不明)に、松任谷正隆さんがおり、ゴール後に行われる表彰式のあとに参加者みんなで合唱するという時間がありました。
僕が初めて出た時は、松任谷さんが舞台上で電話を奥様(松任谷由美さん)に電話をかけて、まさかの電話ライブで「春よ来い」を歌ってくれた記憶・・これは盛り上がりました。いつかご本人が来てほしいと思いながら、その年以来参加しているのは秘密です。
今年の大会は、残念ながら中止が決定。
来年こそ、コシヒカリでお腹いっぱ・・じゃなくて、走りたい大会です。