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日本人、その生きづらさの研究 その①
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:日本人は果たして幸せなのか。それは国別幸福度などのデータではわからない。いや日本人さえわかってない。それは他の国で生活して、初めてわかるものなのではないのだろうか。
笑顔がない日本人
友人のA氏から、以下のコメントを頂きました。
今、電車🚃の中だけど、常々気になる事が一つ
何で表情が今一つで笑顔☺が想像出来ない人が殆どなのか? オーストラリアから帰った直後から変わらない印象だなぁ
こうした長く日本を離れていて、久しぶりに帰国した日本人から、同様の感想を聞いたことが何度かあります。
この間、10年ぶりにロスアンゼルスから帰国した年配の夫婦とお会いしたとき、二人がすぐに感じたことが「日本人に笑顔がない」ことでした。
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僕はもう4年半のアメリカ生活から、帰ってきて30年以上も経っているから、あまり感じませんが、言われてみればそのとおりだな、と思うのです。
これは、我々が気づいてない「日本人の不幸感」のあらわれなのでしょうか。
生きづらさに気がつくべき時
笑顔がないことが、実は生きづらさからきているとすると、こんなことが考えられると思うんですよ。
国や地域差、そして個人が抱える環境の違いはあると思いますが、例えばアメリカと日本を比べてみると、日本の生きづらさはこんなところにあるかもしれません。
アメリカが日本に比べ、生きやすいかもしれない要素を考えてみました。
1.広い
例えばアメリカは国土が広いから、道路も広いし、スーパーも広いし、アパートも広いし、キャンパスも広いです。
この広さからくる「のびのび感」は、幸せにつながっていると思います
2.空気が、いい
地域にもよりますが、アメリカの空気が好き、という日本人は多いです。
これは酸素という化学物質の濃さとか、空気の清浄さとかとは違う何か、ではないでしょうか。
アメリカの空気は「自由」が含まれている気がするのですが。
3.自然がある
色々なところで住みましたが、大都会でも緑があり、空気がきれいで、自然がそこにあります。
自然の癒し効果は、非常に大きいです。
4.タメ口文化がある
ファーストネームで呼び合う、店員も客もフレンド感覚、アメリカならではのカジュアル感覚の人間関係がそこにはあります。
英語のほうがものが言いやすい、と感じる日本人が多いのは、日本人は必要以上に、人間関係に気を使って話さなくてはならないストレスを抱えている、ということではないでしょうか。
5.午後5時に帰れる
僕もそうでしたが、会社は9時ー5時です。
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これがどんなに快適なことか。
僕の感覚だと、1日が2倍使える感じです。
もちろん、例外はあり、マイクロソフトのエンジニアなどは、ピザを片手に真夜中まで残業しています。
日本でサラリーマンをやっていたときは、退社は早くても午後7時、そこからつきあいの飲みが入り、帰宅は午前0時でした。
ワークライフバランスなんて、掛け声だけで、上司が先に帰らないと部下も帰れない文化は変わっていません。
6.服装の自由
もちろんこれは会社や業種にもよりますが、アメリカ企業はドレスコード(服装基準)が自由なところが多いです。
僕が勤めていた、ロスアンゼルスのコンサルティング会社もそうでした。
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普段着で車に乗って、会社に赴き、そのまま帰って来る快適さは、日本ではあじわえないものでしたね。
日本に帰って、アメリカンスタイルでTシャツ、短パンで仕事をしたら、怒られました。(笑)
7.混雑フリー
国土が大きいから、人口密度が高くなく、人混みはめったに遭遇しません。
満員電車もないし、行列もありません。
ただ、ロスアンゼルスあたりだと、トラフィックジャム(traffic jam交通渋滞)はありますけれどね。
さて、シンデレラの時間がやってきてしまいました。
続きはまた明日書きますね。
野呂 一郎
清和大学教授