人々の隠された意識が日本をダメにしている。例えば「引きこもり」。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:30年続く日本経済の停滞の原因はこれだ。海外メディアに教わる、日本人の隠された意識。人々の意識こそが日本を悪くしているかもしれない、という仮説。
人々の意識が日本を悪くした
引きこもり問題です。
先日ニューヨーク・タイムズが、日本の引きこもり問題を論じました。
この詳細については、次回以降お伝えしますが、今日は引きこもり問題に対しての、日本人の意識がこの問題の解決を遠ざけているのではないか、とする私の仮説を論じたいと思います。
海外のメディアの日本報道で、時折、とても考えさせられることがあります。それは、言葉の定義です。
ニューヨーク・タイムズは、引きこもりをこう表現しています。
ああ、っと僕は思ったんです。
日本人は、無意識のうちに「引きこもる人々」に対して、ダメで社会的に不適切な存在とレッテル貼りをしていたのです。
そもそも「引きこもり」という言葉は、「ひきこもる」ことが社会的に許されれざる、不適切な行動というニュアンスがあるのは否定できないでしょう。
ひきこもりとは、そうした社会において不適切なことをおこなうけしからん人々、という意味なのです。
言葉に潜む人々の隠された意識
しかし、ニューヨーク・タイムズの「引きこもり」という言葉の定義は違います。
それは、社会的に隔離された日本人。
この言葉には「同じ人間なのに、日本の社会はその人達の独自の行動様式を認めず、仲間はずれにしている」というニュアンスがあります。
この定義には、引きこもりの人たちを理解もせずに、同じ人間として扱わない日本人、という僕ら日本人に対しての非難が含まれている、そう考えるのは行き過ぎでしょうか。
いや、行きすぎじゃないと思います。
実際、ニューヨーク・タイムズはこの問題を放置していたことが、日本の没落につながったという論旨を展開しているのです。
引きこもりを認めない社会
結局、引きこもり問題は、同調社会、人と同じ行動、言動を強制する日本の見えざる空気ではないでしょうか。
結局、だから、いじめが起きるんです。
日本の社会はいじめ社会だというのは、何も子供が子供にいじめられている事実だけから断じているわけではありません。
おとなの社会だって、ある。それも頻繁に、あちこちに、あなたの会社や学校だって。
人と違うことを言ったり、やったりする人はいじめというバツを受けるのです。
村八分、今の言葉でいうとハブられるんです。
そして職場を追われる。
立派なPTSDになりますよ、程度の差はあれ。
しかし、この日本の空気は治らないね。
海外で生活すると、それが嫌でもよくわかります。
教育に携わる端くれとして、同調しない立派な精神を持った青少年のお役に、少しでも立てれば、と思っているのです。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
では、また明日お目にかかるのを楽しみにしています。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー