![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154438970/rectangle_large_type_2_881e1ed73affa8e639777a1efd4948b4.jpeg?width=1200)
トランプ勝利のカギを握る、カルト人気のポッドキャスター。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:あと9週間に迫った大統領戦の鍵を握るのが、両陣営を応援するセレブたちの動向だ。新歌姫テイラー・スウィフトが討論会後にカマラ・ハリスに投票を表明。一方女性にモテない?トランプは若い男性たちを取り込もうと、必死、彼らの新カリスマに接近している。はたして場外戦の行方は?トップ画はhttps://x.gd/brC7X
接戦州を握る若者票
先月行われた、ニューヨーク・タイムズ/シーナ大学合同投票調査(New York Times/Sina College polls)によればスイング・ステート6州(swing state 接戦州)では、若い男性に限るとトランプ支持がハリス支持を13ポイント上回り、若い女性は逆に38ポイント差でハリス支持だったことがわかりました。
最終的にトランプが、この若い男性支持者に実際に投票してもらえるかが問題ですが、同調査によれば、トランプ支持と答えた若い男性の3分の1は、2020年の大統領戦に投票に行かなかったそうです。
このことは、事前動向を占う各種世論調査が当てにならない事実をしめしています。
しかし、勝負はより正しい努力をより多くしたほうが勝ちます。
場外戦も大事です。
すなわち、インフルエンサーたちの応援です。
ニューヨーク・タイムズは、両陣営の場外戦とも言うべき、セレブ応援団の開拓の努力について報じています。
ハリス支持を表明した、ビヨンセはハリス陣営が選挙戦で自身の楽曲『フリーダム』を使用することを許可しました。
民主党支持者で知られるハリウッド俳優のジョージ・クルーニーも、ハリス支持を明らかにしています。
トランプ側の目下の切り札は、ちょっとカルトっぽいアウトサイダーです。
youtubeやポッドキャストで活躍する、ネルク・ボーイズ(Nerk Boys)の二人組です。
彼らは右翼的な政治信条を明らかにしており、トランプ陣営は2020年から彼らに接近、大統領専用機エア・フォースワンに同乗させたり、最強格闘技UFCの会場で一緒に登場したり、トランプが彼らのアップル・ポッドキャストに出演した番組は24時間で500万回再生されたこともあります。
テストステロンは頼りない、のかも
トランプ陣営が目をつけているのは、「野郎ども票」(bro voteもしくはfrat-boy flank)と呼ばれる、気のおけない若い男たちのグループの支持、です。
youtubeでバカなことをして、ポッドキャストで言いたい放題を言うネルクボーイズのファンは、まさにその集団です。
右翼支持をあからさまにする、オンライン・エンタテイナーとその仲間たちが、トランプや副大統領候補のバンスと、こころおきなくウェブ上で交流する様子は、トランプ陣営にとって心強いことでしょう。
ニューヨーク・タイムズに言わせると、トランプとネルク・ボーイズの蜜月は「テストステロン(男性ホルモン)が旺盛な連中のぶつかり合いcollisions of testosterone-fueled orbits」であり、これこそがトランプ陣営の大統領戦のキャンペーン戦略の真骨頂、だとも。
まあこの報道を見る限り、アメリカの分断っていうのは男vs女でもあり、この記事もことさら若い男vs若い女の構図を強調しているようにも感じますねえ。
しかし、冒頭で述べたようにトランプ支持を表明していた若い男性たちの三分の一は、結局選挙に行かなかったところを見ると、本音は違うのかもしれませんね。
僕がハリスの選挙参謀だったら、トランプ支持の若者はフェイクもしくは浮動票と見て、ハリス支持に逆洗脳させるようなキャンペーンを打ちますね。
野呂 一郎
清和大学教授