イーロン・マスクのダイエットにみる、薬ｖｓ自己抑制。
この記事を読んで、あなたが得られるかも知れない利益：「やせ注射」という禁断の医学で、ダイエット業界が大混乱。正攻法ダイエットの雄・ウェイトウォッチャーズは負け組なのか。薬ｖｓ自己抑制のダイエットはどちらがあなたを益するのか。トップ画はhttps://qr1.jp/jfUwTF
イーロン・マスクが痩せたわけ
イーロン・マスクって、もっと太ってたんですよ。でもスリムになった。
それはどうしてか。
太ももに週一回注射したからなんですよ。
そう、ウゴービ（Wegovy）、オゼンピック（Ozempic）といった肥満治療薬です。
日本でもウゴービは、2023年3月に注射剤として厚生労働省から承認されています。
このクスリの痩せるメカニズムは、食欲抑制や代謝の向上により、あなたを太りにくい体質にすることです。
さあ、これに脅威を感じているのは、地道に食事と運動でダイエットを指導してきたウェイトウォッチャーズ、そしてアプリでダイエットコーチといういま的な波に乗ったかに見えたヌーム（Noom）です。
「ラク」という現代最強のマーケティング要素
ウェイトウォッチャーズは、あなたの体重と目標に基づいて1日のポイント目標を割り当て、あなたはオンラインで摂取量を追跡することになります。
めんどくさい、ですよね。
ウゴービがでてきてから、ウェイトウォッチャーズ、の株価は急落しています。
地道なダイエットよりも、即効性のクスリ、ということなのでしょうか。
ヌームは、スマホアプリをつかい摂取カロリーを把握、今日あとなんカロリー食べていいかを教えてくれますし、体重の減り具合も確認可能で毎週体重を入力すれば、アプリが進行状況をグラフで表示してくれます。
ウェイトウォッチャーズも、アプリを使いますが、使い勝手はヌームのアプリに及ばないようです。
現在の時点で、もうダイエット界の帰趨は決しました。
勝者はウゴービ、オゼンピックです。
理由は「ラク」だからです。
ラクの順位はウェイトウォッチャーズ＞ヌーム＞ウゴービ、となります。
ラクに潜むワナ
週一回、注射を打てばいいだけです。
ウゴービを使うと、GLP-1受容体とやらの作用で、自然に食欲が落ち、代謝が良くなって痩せるんです。
もちろん薬品だから、副作用はありますよ。
でも、ダイエット命のあなたには、そんなことは大したことではありません。
なにせ、週一回のお注射で、絶対にやせるという魅力は、ダイエッターにとって絶対の魅力なのです。
血糖値を上げて、視床下部の食欲中枢の働きを弱め、胃の働きも抑制し、脂肪燃焼を促す薬は、事故さえ起きなければ他のメソッドをはるかに凌駕していると言えます。
しかし、あなたの身体に影響をあたえる商品を、「楽だから」で選んでいいのでしょうか。
副作用はオーバードーズ（飲み過ぎ）だけではないのです。
やせという結果を求める気持ちがはやり、飲み過ぎになれば、副作用は厳しいものになるのは自明の理です。
ダイエットが壊す自己抑制という美徳
そして、ラクという禁断の木の実は、自己抑制という、成功のための唯一絶対の確実な道を閉ざしてしまうのです。
カネさえ払ってクスリを買えば、あなたの思い通りの結果が手に入ります。
しかし、カロリー計算をして、運動のノルマを課し、時につらい思いをして、徐々にやせるという、意志の道もあるわけです。
ラクはそれを一度味わうと、二度とラクではない習慣に立ち返ることはできない、とは言わないけれど、難しい。
電気が当たり前の現代人が、原始人に戻れないように。
ダイエットに限らず、人生で価値あるものをゲットするためには、めんどくさく、忍耐が求められます。
何か、いつもの僕らしくないことを言うようですが、これは真理と認めざるを得ないですね。
やせるために、楽な道を取ったら最後、他のこともイージーに流れるのではないか、そうするとダイエットには勝つけれど、人生には負けるのではないか。
いやいや、そんなの杞憂というものです。
ラクしてダイエットした、イーロン・マスクはどうなのだ、とおっしゃるのですね。
彼は、でも、高度の自己抑制を身に着けているからこそ、世界の大富豪になれたのです。
病気の人でないとお薬は使えない
ダイエットに成功して痩せたけれど、自分の人生も痩せてしまっては元も子もないのでは。
逆に言えば、地道な正道でダイエットに成功する人は、人生に成功する人といえましょう。
地道なオーソドックスができずにデブのママの僕は、人生成功してないのを見れば道理か。
だからこそ、ウゴービが、ダイエット界で一人勝ちなのか。
しかし、皆さん、このおくすりが保険適用になるためには、条件があることをお忘れにならないように。
高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法や運動療法を行っても改善がみられず、BMI27以上で、肥満に関連した健康障害2つ以上を持ってる場合、です。
なんだぁ、肥満を病気と考えてるのね、それなら納得か。
野呂 一郎
清和大学教授
。
日本ではこれまで長期にわたって使用できる保険適用の肥満治療薬はありませんでしたが、ウゴービの発売によって保険適用の肥満治療が可能となり、注目を集めています。
今回は、ウゴービの使い方や副作用、同成分であるオゼンピックとの違いなどをご説明します。
※2023年9月現在、オゼンピックは出荷調整により処方が限られる場合があります。
当院での処方については「GLP-1に関するお知らせ」をご確認ください。
ウゴービとは
ウゴービは、セマグルチドを主成分としたGLP-1受容体作動薬に分類されています。
糖尿病治療薬である「リベルサス」「オゼンピック」と同成分で、0.25mg～2.4mgまでの5段階があり、週1回の皮下注射をします。
現時点において、ウゴービの保険適用の要件は、以下の通りです。
高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法や運動療法を行っても改善がみられず、以下に該当する場合
BMI35以上
※肥満に関連した健康障害は、高血圧、脂質異常症、脳梗塞、月経異常、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、慢性腎臓病などの11項目
GLP-1はインクレチンと呼ばれるホルモンの一種で、食後に小腸への刺激ですい臓からインスリンの分泌を促すはたらきがあります。
ウゴービなどのGLP-1受容体作動薬は、GLP-1の機能をもち、体内で分解されにくいように施した注射剤です。
また空腹時には作用しないため、単独の注射では低血糖症が起こりにくいことが知られています。
効果が期待できます。
ヌームの無料アプリをダウンロードすると、まず最初に聞かれるのは、どのくらいのペース（カメからウサギのスケール使用）で何キロの体重を減らしたいか、年齢、身長、現在の体重。ここまでは普通のダイエットアプリと一緒。
その後ヌームは、スマホのヘルスケアアプリにアクセスする許可を求めてくる。エクササイズは自動で記録されるけれど、食事内容は（ヌームの食べ物データベースから）自分で入力する必要がある。食事による摂取カロリーは自動的に計算されて、1日の目標カロリー摂取量（ダウンロード直後に入力した情報をベースに算出される）からマイナスされるため、今日はあと何キロカロリー摂取できるかが一目瞭然。
ヌームでは体重の減り具合も確認可能。毎週体重を入力すれば、アプリが進行状況をグラフで表示してくれる。
2023年9月25日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日ダイエットウェイトウォッチャーズは、欧米で人気のダイエット講習を含むダイエットプログラム。
スマートポイントと呼ばれる現在のウェイトウォッチャーズアプリを使用して摂取量を追跡することが推奨される。 WW（ウェイトウォッチャーズ）データベースでは、存在するほぼすべての食べ物を調べることができ、アイテムがリストにない場合は、自分でポイントを計算したりすることができる。日々の目標に固執することで、安全で健康的に体重を減らすことができるという。
「食物摂取量を把握し、カロリーだけではなく、栄養素の品質に基づいて食品を比較できる方法であるため、多くの人々にとってポイントシステムは有効なのだろう」と栄養士でアカデミー・ニュートリション アンド ダイエテティクス(The Academy Nutrition and Dietetics)のスポークスマンであるソニヤ・アンジェローネは言う。確かに25ポイントとなる重さのチョコレートケーキの1切れを見つけるのはちょっと難しいかもしれない。特に、毎日30ポイントを消費しないように努力している場合は特にそう。しかし、1つの食品でポイントの割当を減らすことのない食べ物がたくさんある。「満足できて、ポイントが低い食品がたくさんある。それらは風味と、どのように準備されているかがすべてだ」とアンジェローネは言う。
このダイエット計画を始める決意をする前に、証明が必要？ ここではわずかな（全くないものまで！）ポイントなのに美味しさが詰まった８種の食物を紹介。
肥満症治療剤 持続性GLP-1受容体作動薬「ウゴービ」の期待できる効果
ウゴービの効果
ウゴービは、主に以下のようなことに効果が見込まれます。
食べ過ぎの予防
食欲は脳の視床下部でコントロールされています。
血糖値が上昇すると、視床下部にある満腹中枢に伝えられ、食欲を抑える指令が出されます。
食欲抑制の指令が脳に伝えられることにより、満腹感が生じて食べ過ぎの予防につながります。
満腹感が得られる
ウゴービは、胃のはたらきを抑え、消化のスピードを緩やかにします。胃の中に入った食べ物が長い時間胃の中に留まることで、満腹感を得られる時間が長くなります。
少量の食事でも満腹感が得られやすく、自然に摂取カロリーを抑えることが可能と考えられます。
代謝を向上させる
体には余分なエネルギーを脂肪として蓄えている白色脂肪細胞と、余分なエネルギーを熱にかえて放出する褐色脂肪細胞があります。
ウゴービなどのGLP-1受容体作動薬は、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変え、基礎代謝を向上させて脂肪燃焼を促進する効果が期待できます。
ウゴービの使い方
ウゴービは週に1回、使い切りの注射剤です。
最初は0.25mgからはじめて、0.5mg、1.0mg、1.7mg、2.4mgと、少しずつ増量していきます。
その後は、2.4mgを週1回、皮下注射します。
もし打ち忘れた場合は、次回投与までの期間が48時間以上ある場合には投与可能です。
ウゴービとオゼンピックの違い
ウゴービとオゼンピックは、最大投与量が異なります。
オゼンピックの最大投与量が1.0mgに対し、ウゴービは最終的に2.4mgの投与が可能です。
オゼンピックの2.4倍となるため、高い効果が見込まれる一方で副作用もより強く出る可能性があり、注意が必要です。
ウゴービとオゼンピックは、同じセマグルチドを主成分としていることから、期待できる効果にほとんど違いはないと考えられます。
当院ではウゴービの取り扱い予定はありませんが、オゼンピックの処方を行っています。
ウゴービ、及びオゼンピックは、国内で2型糖尿病の治療薬として使用する場合に限り保険適用です。
肥満治療を目的とした場合には、自由診療となります。
2023年9月25日 / 最終更新日時 : 2023年11月15日ダイエット
肥満症治療剤 持続性GLP-1受容体作動薬「ウゴービ」の期待できる効果
ウゴービは、2023年3月に肥満治療薬として厚生労働省から承認された注射剤です。
日本ではこれまで長期にわたって使用できる保険適用の肥満治療薬はありませんでしたが、ウゴービの発売によって保険適用の肥満治療が可能となり、注目を集めています。
今回は、ウゴービの使い方や副作用、同成分であるオゼンピックとの違いなどをご説明します。
※2023年9月現在、オゼンピックは出荷調整により処方が限られる場合があります。
当院での処方については「GLP-1に関するお知らせ」をご確認ください。
ウゴービとは
ウゴービは、セマグルチドを主成分としたGLP-1受容体作動薬に分類されています。
糖尿病治療薬である「リベルサス」「オゼンピック」と同成分で、0.25mg～2.4mgまでの5段階があり、週1回の皮下注射をします。
現時点において、ウゴービの保険適用の要件は、以下の通りです。
高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法や運動療法を行っても改善がみられず、以下に該当する場合
BMI27以上で、肥満に関連した健康障害※の2つ以上を有する
BMI35以上
※肥満に関連した健康障害は、高血圧、脂質異常症、脳梗塞、月経異常、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、慢性腎臓病などの11項目
GLP-1はインクレチンと呼ばれるホルモンの一種で、食後に小腸への刺激ですい臓からインスリンの分泌を促すはたらきがあります。
ウゴービなどのGLP-1受容体作動薬は、GLP-1の機能をもち、体内で分解されにくいように施した注射剤です。
また空腹時には作用しないため、単独の注射では低血糖症が起こりにくいことが知られています。
食欲抑制や代謝の向上により、太りにくい体質にする効果が期待できます。
ウゴービの効果
ウゴービは、主に以下のようなことに効果が見込まれます。
食べ過ぎの予防
食欲は脳の視床下部でコントロールされています。
血糖値が上昇すると、視床下部にある満腹中枢に伝えられ、食欲を抑える指令が出されます。
食欲抑制の指令が脳に伝えられることにより、満腹感が生じて食べ過ぎの予防につながります。
満腹感が得られる
ウゴービは、胃のはたらきを抑え、消化のスピードを緩やかにします。胃の中に入った食べ物が長い時間胃の中に留まることで、満腹感を得られる時間が長くなります。
少量の食事でも満腹感が得られやすく、自然に摂取カロリーを抑えることが可能と考えられます。
代謝を向上させる
体には余分なエネルギーを脂肪として蓄えている白色脂肪細胞と、余分なエネルギーを熱にかえて放出する褐色脂肪細胞があります。
ウゴービなどのGLP-1受容体作動薬は、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変え、基礎代謝を向上させて脂肪燃焼を促進する効果が期待できます。
ウゴービの使い方
ウゴービは週に1回、使い切りの注射剤です。
最初は0.25mgからはじめて、0.5mg、1.0mg、1.7mg、2.4mgと、少しずつ増量していきます。
その後は、2.4mgを週1回、皮下注射します。
もし打ち忘れた場合は、次回投与までの期間が48時間以上ある場合には投与可能です。
ウゴービとオゼンピックの違い
ウゴービとオゼンピックは、最大投与量が異なります。
オゼンピックの最大投与量が1.0mgに対し、ウゴービは最終的に2.4mgの投与が可能です。
オゼンピックの2.4倍となるため、高い効果が見込まれる一方で副作用もより強く出る可能性があり、注意が必要です。
ウゴービとオゼンピックは、同じセマグルチドを主成分としていることから、期待できる効果にほとんど違いはないと考えられます。
当院ではウゴービの取り扱い予定はありませんが、オゼンピックの処方を行っています。
ウゴービ、及びオゼンピックは、国内で2型糖尿病の治療薬として使用する場合に限り保険適用です。
肥満治療を目的とした場合には、自由診療となります。