高校生は本を読むよりよくしゃべれ
情熱がない日本のリーダー
積極性のその1に、積極性とは情熱のこと。そのことが好きでたまらないこと、と書いた。
昨日言ったように日本人が何かに情熱を持つことは難しい。でも、積極的ってつまるところ、情熱なんじゃないかなあ。情熱を伴わない積極性なんてあるのかな、と思うんだよ。でも、情熱をみなぎらせている人は、少ない。
僕は毎日コロナで、日本のリーダー達を見ている、いやでもテレビに登場するから見るんだけれど、何を見ているかっていうと、「情熱があるかないか」、これだけなんだよ。
例えば総理大臣の菅さん。どう見ても政治家という仕事に情熱があるとは思えないんだ。
まつりごとをすることが好きで好きでたまらないとは見えない。都知事の小池さんも、情熱があるとは思えないね。政治家という仕事が好きだとは思えない。大阪府知事の吉村さんもそう。目を見ればわかる。
もし仕事に情熱や強烈な好き、があるなら、それは自ずと伝わってくるよ。そりゃさ、コロナをおさえこむのは大変だよ。でも仕事が困難であるほど燃えるんじゃないの、その仕事が本当に好きならばさ。
情熱は目に表れる
3人共、目がよくない。目をしっかり国民に合わせてないよ、カメラのレンズ、マスコミの目を見てしっかり話してないだろ。あれはさ、真剣にやってないから、と言うより、コロナ処理の諸々の仕事が好きじゃないんだよ。
「たいへんなことやらせやがって」っていうのが伝わってくるよ。政治が、対コロナで全力を尽くすことが好きじゃないんだよ。イギリス元首相のチャーチルも、国家の存亡をかけて生きるか死ぬかの大勝負をやっていたけれど、どこか余裕があった、どこか楽しそうだった。
ロマンのないリーダーは魅力もない
結果は関係ないよ、全力で国民のためにコロナのことやっている、ってだけでいいんだよ。チャーチルじゃないけれど政治というタフな仕事を楽しんでいるか、そこが重要だと思う。仕事が好きで好きでしょうがない、政治家の条件はそれだと思っている。
うがった見方だけどさ、彼らが興味があるのは、総理大臣とか、そういうポストや権力だけなんだろ。どうせ。そういうのが見えるね。ああやだやだ。そういう俗物根性。言い換えれば、ロマンのなさ。
どこかの誰かみたいに、実力がないのに、リーダーの器じゃないのに、総理大臣になりたがる人は、まず魅力がないね。それはその価値観の矮小さ故、人間としての魅力を感じないからだ。まあこれはボク個人の価値観の反映でしかないけれど。
好きこそものの上手なれ
それと反対に「どうしてもこの仕事が好きだからやりたい」っていうんなら、魅力を感じるなあ。そういう政治家はどんな大変な仕事をしていても、常に微笑みがある。どこか余裕がある。楽しんで、情熱をその仕事にぶつけているからだ。
でもさ、仕事が好きじゃなくて、仕事をうまくこなせると思うかい。
ああ、今日もやる気のないリーダーたちの仏頂面をテレビで拝まなきゃならないのか、憂鬱になるよな。国の浮沈はリーダー次第、でしょ。これでいいの?
さあ、キミの出番だ
だから、キミの出番だよ。
キミが総理大臣になるんだよ。
なれるさ。
大丈夫、今からたくさんおしゃべりをして、疑問をぶつけ、批判をし、議論をし、そして英語を少しだけやれば何だってなれるさ。
よく本を読めという人がいるんだけれど、それよりも高校時代にどれだけ夢中になってしゃべったかが、すべてだと思う。
なぜならば、たあくさんおしゃべりをして、対話して、批判して、議論することで気づきが生まれるからだ。自分のポテンシャルに、可能性に、特別に重要な何かにキミが気づくからだ。それは他人にない、キミだけの個性であり、キミだけの能力だ。
本に向き合うんじゃなくて、自分に向き合え
本を読むことの大切さは僕もわかってるさ。大いに読むべしだ。しかし、本を何万冊読もうが、高校時代に友達や大人とたくさんしゃべったことで、得られる何かには、誰もこれから指摘しないだろうキミだけの宝がある。おしゃべりとは自分に向き合うことで、底から自分だけのかけがえのないものが発掘される。
鉄は熱いうちに打て、その発掘作業は高校時代にやろう。
わかってるって、それができりゃ世話ないって言うんだろ。
まあでも、一人でもできるやり方もあるんで、後々それはこの連載で書くよ。
そして、おとなになってからでも遅くはない、このことも、ひょっとしてこの高校生用の連載を見てくれている大人の人に言いたいね。
今日も俺言っちゃったよね。
まあいいや。ほんとのことだから。
さて、じゃあまた明日会おう。
読んでくれてありがとね。
野呂一郎