子宮体ガン③〜名医に出会う〜
紹介された名医に状態を診てもらうと、子宮体ガンとの診断。その場で治療方針も手術日も決定。あれよあれよという間に初回の子宮内膜全面掻爬手術へ!というお話です。
①治療方針がスパッと決まる
子宮体ガン②で紹介を受けた名医に診てもらうべく、別の大学病院へ。とても人気の先生で予約がとれたのは約1ヵ月後。今まで調べた結果と採取した細胞のプレパラートetcを事前提出し、いざ初診へ!私の夫は軽度の知的障害をもっているため一応私の両親にも同行をお願いしました。またフンワリした話になってしまうのかな〜とあまり期待していませんでしたがそんな予想は大ハズレ!!提出した資料とその場の診察で治療方針は以下に決定。やっぱり名医と言われる人は経験値と判断力の早さが違う!と感じた瞬間でした。
【病状】
・グレードⅠAの体ガン(厳密に言うと体ガンと異型内膜増殖症が混在してる状態)
・筋肉に浸潤なし
・ホルモン療法(飲み薬)が効きやすいタイプ
・子宮温存は可能なので、治れば妊娠も可能。
【治療方法】
❶子宮内膜全面掻爬手術で子宮内の悪い部分をとる(90%くらいとれる)
❷ホルモン剤(ヒスロンという薬)を飲む(残り10%の子宮内膜を出す)
❸4ヵ月後に子宮内膜全面掻爬手術で体ガンの有無を調べる
※病変が消失するのが確認されるまで❶〜❸を繰り返す
※私と同じグレード・年齢だと平均4〜6ヵ月くらいで病変消失
【注意点】
・体ガンの再発率は80%くらい。さぼらず定期検査を受ける事!
※2回目以降の再発したガンは同じ治療で100%治るとの事です。
・重複ガン(特に卵巣ガン)が起きやすいので、その検査も定期的に受ける!
・ホルモン剤(ヒスロン)は血栓ができやすいので、1h毎に歩く&納豆など血液サラサラに繋がる食べ物を食べる!
※血栓が出来てしまうと治療自体ができなくなり、子宮全摘しか道がなくなると言われました…。
※また体重増加、更年期症状、うつ症状etc人によって様々な症状がでるらしいです。(幸い私はどれも出ませんでした。気づかなかっただけかも?笑)
【point】
・子宮体ガンは初期であれば妊娠も望める!(子宮温存法)
・子宮体ガンはガンなので転移・再発etc怖い部分もあるが、きちんと先生の指示に従って治療すれば(定期検診・薬をきちんと飲む・手術をきちんと受ける)病気を消失できる可能性が高い病気。
②人生初の全身麻酔手術〜子宮内膜全面掻爬〜
治療方針も決まり、必然的に転院。以前通っていた病院の先生も快諾してくださり(むしろ受け入れてもらえた事を喜び、応援してくださいました)、いざ子宮内膜全面掻爬手術へ!個人的な話ですが、小学生の頃に友達が全身麻酔手術後に目覚めず亡くなったという経験があり、ちょっと怖いな〜と思ってました。が、ここは名医を信じるしかない!という事で2泊3日の手術です。(手術までに術前検査・手術内容説明etcで何回か病院に通いました。)
【1日目】
午後から入院、加圧靴下(術後の血栓予防用)の試し履き、入浴、夕食、寝るというゆったりペース。ちょうど祝日だったので、付き添ってくれた夫とラウンジで終止おしゃべりしてました。笑
【2日目】
午後から手術のため朝食は専用の飲み物、昼食は抜き。(食いしん坊なのでこれが一番キツかった。苦笑)朝食後に点滴を入れ、午後一に夫・両親が来てくれたのでおしゃべりして待つ。手術30分くらい前に手術着に着替え歩いて手術室へ。部屋がいくつも並んだSF世界みたいな空間!手術室はでっかいラボ!思わず「全部の部屋がこんなに広いんですか!?」と麻酔科の先生に聞いたら失笑される。(手術直前にのんきでスミマセン…。)麻酔かけたらあっという間に無の世界へ。肩を叩かれ「終りましたよ〜」と言われた瞬間「え!?もう終ったんですか!?」と思わず主治医の先生に確認。麻酔から覚めた直後に会話できる人って珍しいらしく「目覚め良いですね〜」とまたまた麻酔科の先生に失笑されました…。麻酔から覚めた瞬間って爆睡して目覚めた時に似ててすっごくスッキリした感じでした!ストレッチャーで部屋まで運んでもらいベッドに移動してもらって2hくらいお休み(途中で痛みが増してきたので痛み止めもらいました)。その後は初回のみ看護士さんに付き添ってもらってトイレまで歩き、夕食。就寝。
今振り返ると、手術前に主治医の先生が「必ず上手くしますから安心してくださいね。」と声をかけてくださったのがとても安心しました!ちゃんと伝えるってとても大切ですね。
【3日目】
熱や出血etc悪い症状は無かったので点滴を抜いてもらい、朝食後にお会計を済ませて退院。帰りは1人で電車に乗って帰れました。
【point】
・日時を守って病院へ行く。(ドタキャンNG!病院側もたくさんの方が関わり事前準備してます!)
・入院したらゆったり待つ。(本・ダウンロード済み動画etcあると便利♪)
・不安は消せませんが、主治医の先生を信じて手術に挑む!
③仕事と病院
働きながら病気の治療を行う場合、仕事と治療のバランスがとても難しいですよね…。私が仕事を続けながら体ガン治療を行った(行えた)理由・やり方です。
【理由】
❶主治医の先生から仕事は通常通り続けて大丈夫と言われた。(終電近くまで毎日仕事ですが大丈夫か?という答えに対してもOKでした。)
❷再発率も高く、不妊治療も考えていたので今後もお金が必要なため仕事を続ける事は必須。また、この先も仕事をし続けたいという思いもあった。
❸会社の理解があった。(中小企業・広告業界のため上司達との距離が近く話しやすい関係性であったと言う事も関係してると思います。)
【やり方】
❶会社近くの病院を選び(各病院で紹介をしてもらう際にこの辺りで病院を探してる旨を伝えた)、手術以外は早退や半休で対応。
❷社長含む取締役員と各部のマネージャーに病気の事を伝え、仕事の調整を行ってもらいました。(ガンだと言う事はもちろん、治療方法、通院(半休・早退)や手術回数(休み)の見込み、その後の不妊治療のことまで話しました。また、どこをフォローしてもらうと現状に近いパフォーマンスができるのかを直属の上司と話しました。)
❸今までの仕事量・質を大幅に落とさないよう、効率化・スピードアップを行った。(会社からの信用を得るため。)
【point】
・自分の置かれた状況(病院の場所・治療内容・経済状況・キャリア・会社が協力的かetc)を病気が見つかった初期段階で整理し、どんな状況で治療していくか決める。
・仕事を続けながらの治療は会社のバックアップが必須。病気の事はきちんと会社に伝えておくと後々トラブルになりにくいと思います。
次回、子宮体ガン④〜病変が消失するまで〜です。子宮体ガンについては残り2回で終る予定です!その後は不妊治療について書きたいと思ってます。
【子宮体ガンの話一覧】
・子宮体ガン①〜子宮にデキモノ!?〜
・子宮体ガン②〜大学病院をはしご!?〜
・子宮体ガン③〜名医に出会う〜
・子宮体ガン④〜病変が消失するまで〜
・子宮体ガン⑤〜体ガンになって変わった事〜
※私が治療した時点での情報・私が知り得る知識の中で記載しておりますので、知識の浅さ・情報や言葉の間違え等はご了承いただければと思います。
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