将来の夢なんて聞いてくれるなよ
僕は子どもの頃から将来の夢がないことがコンプレックスだった。
小学校、新しい学年になるたびに将来の夢を書かされた。
好きでもないサッカーをやらされ(今となれば良い経験)「将来の夢はサッカー選手だね」と知らない親から言われる。
中学生になり、進路について考えなくてはいけない。正直、やりたいことなんてないから高校なんて行かなくてもいいと思っていた。
まぁ、かくがくしかじかあり高校に行くことになるんだけどね
夢がないまま、20歳になり気づいたことがある。
「やりたいことがないまま、流れで今の仕事をやっている大人が圧倒的に多い」
僕は勘違いしていた。あんなに将来の夢を聞かれるから大人はみんな、
やたりたいことを職業にしているのだと。
僕の親や地域の人、お父さんの飲み友達、いつもただいまと言ってくれる隣の家の人。
「なんで今の仕事をしてるの?」と聞けば口を揃えて「なんとなく」という。
こんなことなら早く教えて欲しかった。夢を持つ人の方が圧倒的に少ないことを。なんとなくで仕事をしている人がいることを。早く家から出たかったから、結婚したから、子どもがいるから、と何かしら理由をつけながら死語をする人が多いことを。
もっと早く知っていれば焦ることもなかったのに。
もっと早く知っていれば夢を持てない自分が狂っているのだと思わなくて済んだのに。
今、向かいたい未来を見つけられたからこそ、書けたことだろうが