ぼくの短歌ノート 穂村弘(著)
最近、短歌関係の本ばかり読んでいる。
これを書いている今も、木下龍也の本を2冊読み終わったところだ。
自分ではぜったいに短歌を作れないのに、なぜこんなに短歌に惹かれるんだろう。
同じ短い詩型の俳句もいいが、短歌がもつ五七五七七のリズムがどうしても心につきささる。
その音楽性、突拍子もないところから飛んでくる単語、比喩と遊び心。
短歌を読んでいつも思うのは、多くは一行で終わる詩なのに、まるで一冊の小説を読んだあとのような気分になることがしばしばあること。
あるいはドラマか映画を観たあとのような残像が残ること。
いま「残像が残る」と書いたがこれは重複表現なんじゃないかと気になった。
残像が残る。
残っているから残像なんだけど。
でも他の云い方が思いつかない。
まあよしとしよう。
穂村弘って筆名だったのが、驚きである。
B73-2022-25