
世の中で最も柔らかいものが、世の中で最も堅いものを突き動かす。
「形のないものが、隙間のないところに入ってゆく」と続く
老子「道徳経」の至言を、
人生に影響を与えた一節として紹介したのは、
最近ますます注目の俳優、
毎熊 克哉さんです
(先日の『ACROSS THE SKY』)。
老子は「上善如水」つまり
「最上の善とは(状況に応じ姿を変える)
水のようなものである」とも
言っていますが。
過度に、頑なになってはならない。
こだわりは、ときに捨てるのもいい。
教訓として変換するなら、
このような表現でいいかもしれませんんが、
一方、ノルウェー語で「堅い薪」が
「強く、信頼できる人」を示すように、
頑なに貫くことも、こだわりを失わぬことも
必要とも言えてしまうこの二語を
私は、
ときに応じて使い分ける
ようにしています。
気付けば独りよがりで頑なに、
堅いと知りながら堅い自分を、
許してしまう自分への戒めに。