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奇跡を信じられるか、北海道コンサドーレ札幌サポーター。11.9 SAT AT LEMON GAS STADIUM HIRATUKA
■あきらめない気持ちを爆発させた
コンサドーレ・サポーター
11月9日(土)に、神奈川・平塚の
「レモンガススタジアム平塚」で行われた
明治安田J1リーグ第36節、
湘南ベルマーレ対北海道コンサドーレ札幌戦、
負ければJ2降格が決まる断崖絶壁に立たされた
コンサドーレのアウェイスタンドは、
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チームの奇跡を信じるサポーターで埋め尽くされた。
たなびくフラッグは荒波の如く揺れ、
大地を揺るがすようなチャントが地響きを立てる。
■2試合で6得点前後の条件を
突き付けられた現実
チケット完売でベルマーレの
ゴール裏に立てなかった私は、
ややコンサドーレ寄りのバックスタンドで
どちらかと言えば、
コンサドー・レサポーターのチャントに
誘われながら観戦していた。
*
シュート数は
ベルマーレ15に対して
コンサドーレ18、
どちらも決定機を何度かつくりながら
1対1のドローで試合は終わった。
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このドロー決着は、
残り2試合で、
降格争いをする柏レイソルとの
勝ち点差6という現実を
サポータに突き付けた。
つまりレイソル2連敗、
コンサドーレ2連勝という
小さな奇跡を起こす必要があるのだが、
それだけでなく、
並んだときに上位に行くためには、
コンサドーレとレイソルの
得点と失点の差9を埋める必要があり、
レイソルの失点にもよるのだが、
2試合で少なくとも6点前後を挙げた場合、
相手を0点に抑えるという
サッカーという競技においては
極めて難解な筋書きを、
現実にしなければならない。
恐らくメディアはそれを
「奇跡」と伝えるだろう。
■絶体絶命の状況に、
「悟りの境地」という声
そんな話題で会話しながら、
JR「平塚」駅までの道を
妻とその友人と歩いていた私は、
背後にこの言葉を聞いたのだ。
「悟りの境地だよね」。
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それは、私たちのすぐ後ろを歩く
コンサドーレ・サポーターの内の
一人の言葉だった。
先に述べたような
目を閉じて祈りたくなるような現実を、
その人は、そのとき、
「悟りの境地」という言葉で表現したのだ。
しかしそれは、
苦痛でもあり、
奇跡を待つよろこびでもあると、
Jリーグ3チームを応援して
3チームの全てで涙の降格と
歓喜の昇格を経験した私は思う。
しかも、
ここで、
奇跡を体験できたら
うらやまし過ぎるじゃないか。
※ここでは柏レイソルとの関係について書きましたが、
現在18位(降格圏)のジュビロ磐田との関係を書き忘れました。
当日は対レイソルとの関係がクローズアップされていたから
なのですが、コメント欄でハスつかさんに指摘いただいたので、
ここに追記します。
ジュビロ・サポーターの皆さん、
残ればJ1でエスパルスと“静岡ダービー”なのに、
大変失礼しました。
J1残留を信じて応援し続けてください。