幸せだから感謝するのではない。 感謝しているから幸せなのだ。

NHK FMでお昼に放送している長閑なラジオ番組
「ひるのいこい」を聴いていたら、
広島県福山市のリスナーの方のこんな言葉が耳に届いた。

「お寺の山門脇の掲示板にあった」とのことで、
どこのお寺だろうと検索してみると、
同じ福山市のイギリス国教系の教会のWEBサイトに
「人は幸せだから感謝するのではなく、
感謝が人を幸せにする」という似た意味の言葉が示されていた。

宗教論争はさておき(真理だから重なるのだろう)、
ラジオでは、感謝の意を表す
「ありがとう」の本来の意味は、「有難し」つまり
「あることが難しい、めったにない貴重なことに由来する」
という意味の説明もしていた。
そして、何年か前に奥さまを亡くされたそのリスナーの方の
「妻がいた頃は、食事など身の回りの世話をしてくれるのが
当たり前と思っていたが、いま初めて有難かったと思える」
という述懐も紹介した。

「当たり前」は「有難い」の反対語だが、
妻には日々感謝しなかい私にとって、
「ありがとう」と言うのは「当たり前」になっている。