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フツーって誰も信用してくれないんですけど、でもまあ尊いし、自分がそう思えばいい。
■一人の男の“冒険”
これは、
「バイクで北海道を走りたくて」、
新潟と小樽を片道16時間かけて往復する
新日本海フェリー「らべんだあ」に乗船した
65歳・不動産業の男性の言葉だった
(ドキュメント72時間年末スペシャル2024第2位
『日本海 フェリーで旅する人生行路』)。
「たくさんの時間があったのに、
気が付いたら高齢者になった。
何もやってこなかった」という
後悔が、
彼を北海道の一本道へと向かわせたと、
言ってよいか。
もちろん私にも、似たような
後悔がある。
■尊いかどうかを決めるのは自分
そして彼は、謙遜とも違うニュアンスでこう言った。
「フツーに生きてきて、フツーのこんな男の人が
ちょっと冒険してみれるのが、
これぐらいのフツーのこと」。
冒頭の言葉、
「自分がそう思えばいい」のだから
たとえ
「これぐらいのフツーのこと」
と言われたとしても全く構わないはずだ
(私にとって、
バイクで北海道を走ることは
とてもフツーではないが)。
仮にそれを人生に拡大して、
「フツーはしない」と冷ややかに言われたって、
「フツーだよねそれは」と小馬鹿にされたって、
自分さえ「尊い」と思えれば、
同じだ。