「世界一好きな1曲~カーペンターズ - Close to You~」
こんにちは。
誰しもかなり好きな曲と、それほどでもない普通の曲はあるはずで、もちろん僕にもあります。
若い頃はよく聴いていたけど、歳とってからはついていけなくなったという曲もあるはずです。
そういった変遷の中でも、僕の中でいつまでも変わらない、世界一好きな曲があります。
カーペンターズ「(They Long To Be) Close To You (遥かなる影)」です。
この曲だけはいつ聴いても、繰り返し聴いても全く飽きることのない、世界一好きな曲です。
この曲のどの点が素晴らしいのかというと、
1. カレンの歌唱力
2. アレンジ
この二点に尽きます。
え? たった二点? と思われる方もいらっしゃいますでしょうが、世の中ってとってもシンプルにできていて、シンプルなほど美しいという考え方を見事に表しているのがこの曲なのです。
それでは分析していきましょう。
1. カレンの歌唱力・・・これは分析も何もないですね。この曲のみならず、まさにその通り。英語の発音がとても美しい。英語オンチな私にでさえ、単語が聴きとれるほどです。今まで沢山の洋楽を聴いてきましたが、カレン・カーペンターほどきれいな発音の歌手は聴いたことがあrません。
2. アレンジ・・・カーペンターズの曲全般に言えますが、アレンジが素晴らしい。特にこの「Close to You」に関しては、その極致と言えると思います。
ここでアレンジャーは誰とかプロデューサーは誰とか言えればカッコいいんですけど、生憎そこまでの知識は僕にはありません。
まず、イントロはピアノで始まります。3小節目からは鉄琴も加わり4小節のイントロが終わり、歌が始まります。最初のワンコーラスはピアノのみの伴奏。2コーラス目から一気にバンドイン。するのですが、決して派手に入ってくるわけでなく、ベースとシンセサイザーっぽい音とドラムのハイハットの音、ピアノの下降する三連符が聴こえます。
この、ピアノの下降三連符は曲の展開部など随所に出てきて、とても効果的に聴こえます。
曲の前半が終わり、たった4小節のトランペットソロ。
コーラスに続いてサビがもう一度。カレンのドラムも至ってシンプル。曲の転換部分に一度だけタムを3音くらい鳴らしますが、その他の部分はハイハットしか聴こえません。
コーラスも変にアレンジしていなくて、主旋律に沿った単純なもの。
以上です。
どうでしょう、こんなにシンプルなアレンジでこの名曲は出来上がっています。いや、わざとシンプルさを狙ったとも思ってしまいます。
一番手をかけているとしたら、アウトロになっているコーラス部分くらいなものでしょうか。
この曲にはこれ以上何かを足す必要は無いし、引く必要も無い、完全無欠なアレンジだと思います。
綺羅星の如く沢山のミュージシャン、アーティストがこの曲をカバーしていますが、やはりオリジナルを超えるものは聴いた事がありません。
唯一感銘を受けたのはトミー・エマニュエルのソロ・ギターぐらいです。
こういう動画を見ると、ギターの練習をしたくなります。
さて、がんばろう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。