最好映画。 081 「人生狂騒曲」 1983年。
「未来世紀ブラジル」の前年に公開された、モンティ・パイソンのスゴい映画。どんな映画か説明するよりも、どのコントが好きかを喋るしかない映画です。テリー・ギリアム好きには「クリムゾン 老人は荒野をめざす(短編)」。せっかく出奔したのに、劇中で簡単に潰されるビル帆船が最高です。先頃復活ライブでも上演された「精子の歌」の無駄な豪華さや、「ミスター・クレオソート」のような未来世紀ブラジルテイストのネタまで、ともかく飽きることがありません。だってくだらないんだもん。無駄に豪華なクレイジーキャッツ映画と思えばなんということはないんですが、毒が強くて、「死んだオウム」とか「変な歩き方省」が好きな方は敬遠した方が良いです。「クリムゾン 老人は荒野をめざす」で二番目に落とされるマット・フリューワーが翌年に「マックス・ヘッドルーム」でブレイクするなんて誰が思うでしょうか?全然まとまりないですが、そんな映画なんです。映画中盤でエリック・アイドルが高らかに歌う「ギャラクシー・ソング」を聞いたら、たいていのことは吹っ飛びます。復活ライブではスティーヴン・ホーキング教授がこれを歌っていて最高でした。コメディか、カンヌ国際映画祭コーナーにありますよ。サントラはもちろん買いました。
「ギャラクシー・ソング」
♩落ち込むことがあったらミセス・ブラウン!
つらくて苦しいことがあったなら
周りが不快で無分別なバカばっかりで
もうたくさんだと思うなら~
ただ思い出して
あなたは1時間に1,500Kmも 進化しつつ自転する星にいることを
1秒にすれば30Kmの軌道に乗って
太陽は全ての力の源となっている 太陽と僕らと、僕らが見ている星たちは
1日に160万Kmも動いている
銀河のふちでは1時間に65万になり
僕らはそれを天の川と呼ぶんだ
僕らの銀河は千億の星を従え
端から端まで10万光年もある
ふくらんだ中は1万6千光年の厚みがあるけど
僕らより外側は3千光年の幅しかないんだ
僕らは宇宙の中心から3万光年にいて
20億年の周期で回っている
僕らの銀河はこの素晴らしい10億のうちの
100万のうちのたったひとつで
宇宙は膨張し続けている
宇宙は膨張に膨張を続けて
あらゆる方向にものすごい勢いで進んでる
その光のスピードは知ってのとおり
1秒に1億2千万Kmで何よりも速い
だから思い出して
自分がちっぽけで不安だと感じたとき
あなたの誕生がどんなに素晴らしく稀有なことか
だから祈って
宇宙のどこかには知的な存在がいることを
だってバカは全部この地球に落ちたんだから♩