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今更聞けないクラシック。大人になるまでに知っておきたい37曲
クラシック音楽。
みなさんは日頃聞きますか?私は毎日ではありませんが、週2、3回くらいは聞くかもしれません。
もう下手になりましたが、3歳から18歳までピアノをちょっと習っておりました。ちょっと自分自身の復習の意味も込めて、大人になるまでに知っておきたいクラシック音楽を37曲選んでみました。
ここで選んだ曲たちは、おそらくみなさんも知ってると思います。作曲家名やタイトルは知らなくとも、それを聞いたら絶対にどこかで一度は聞いたことがある曲ばかりです。それほど、実はクラシックは生活の中に溶け込んでます。
1.「モルダウ」 ベドルジフ・スメタナ作曲 (カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)
まず1曲目はやはりなんといってもカラヤン。
ヘルベルト・フォン・カラヤン、この方を聞かずして、現在のクラシック音楽は語れません。
その中でも特に、ベドルジフ・スメタナ作曲のモルダウ(ヴルタヴァ)
カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニーのCD全集が家にあったので、このシリーズは結構聞きました。
クラシック音楽を聴き始めるならば、まずは「カラヤンのモルダウ」これは間違いありません。
クラシック音楽は当然ながら、作曲者の方々はもう亡くなられている。そのため、どの指揮者か、どの楽団か、どの奏者かも重要になってきます。
2.「木星」 グスターヴ・ホルスト作曲 (カラヤン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)
クラシックを知らない人でも必ず思うと思います。あ、あの曲かと。
いろんな映画で何度も使われています。その中でも有名なのが「2001年宇宙の旅」だと思います。スタンリー・キューブリック監督はクラシック音楽を映画の中に取り込む天才だったと思います。
3.「ノクターン20番嬰ハ短調(遺作)」 フレデリック・ショパン作曲(清水和音演奏)
クラシックピアノの中で私の中では最高傑作です。中学生の時に何度もなんども引きました。
清水和音さんのようなながれるフレーズには及びませんが、この悲しげな戦慄は他のピアノ楽曲の右に出るものはないのではないか。
ショパンはもちろん他にも傑作が数多くありますが、ショパンの始まりはこれが良いと私は思います。
この曲は映画「戦場のピアニスト」でも流れてきます。
4.「ボレロ」 モーリス・ラヴェル作曲 (カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)
すいません。クラシックを語る上では、何度も出てきます。カラヤン。
モルダウも傑作でしたが、ラヴェルのボレロも外せません。外せない曲ば多いカラヤン指揮。
聞けば誰もが知ってると思います。同じ旋律が何度も何度も繰り返されるこの曲。クセになる味とでも言うんでしょうか。
5.「序奏とロンド・カプリチオーソ作品28」 カミーユ・サン=サーンス作曲(前橋汀子演奏)
ああ、ヴァイオリンの音色が聴きたい。そう思った時必ずこの曲をかけます。一人運転している最中流すには最高の曲です。テンポの良さと力強さが合わさったこの曲。聞けば気分爽快になれると思います。
6.「四季「春」第1楽章」 アントニオ・ヴィヴァルディ作曲
もう一つ爽快な曲を。個人的には、蝶々も飛び始め、緑豊かな5月を連想する曲です。
7.「誰も寝てはならぬ第3幕」 ジャコモ・プッチーニ作曲 (ルチアーノ・パバロッティ)
カラヤンに次いで私の中で外せないのが、パバロッティ。史上最高のテノールオペラ歌手です。この歌声も体の芯から爽快にさせてくれます。力強さを与えてくれます。
8.「組曲 展覧会の絵 プロムナード」 モデスト・ムソルグスキー作曲 (チェコ・フィルハーモニー管弦楽団)
爽快になる曲を続けますが、何か良いことが起こりそうな、明るい未来がやってきそうな。そんな清々しさを与えてくれる曲です。
9.「はげ山の一夜」 モデスト・ムソルグスキー作曲 (チェコ・フィルハーモニー管弦楽団)
2曲続けてムソルグスキーですが、こちらは打って変わって、不吉な、困難がやってきたという気持ちにさせる曲。ディズニーの映画『ファンタジア』の終盤のシーンはあまりにも有名です。
10.「夢」 クロード・ドビュッシー作曲 (オーボエ&ハープ、Katerina Englichova, Vilem Veverka演奏)
オーボエという楽器をご存知でしょうか。そこまでメジャーではないかもしれないが、木管楽器の最高傑作がオーボエだと私は思ってます。
ドビュッシーの夢はピアノももちろん良いですが、それよりもこの曲はオーボエだとさらに映える。
11.「チゴイネルワイゼン」 パブロ・デ・サラサーテ作曲 (新日本フィルハーモニー交響楽団)
もうタイトルの語感が格好良い。一度聴いたら忘れらてないタイトルです。ロンド・カプリチオーソとチゴイネルワイゼンのヘビーローテーションをたまにやります。
12.「ピアノソナタ第14番「月光」第3楽章」 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲 (反田恭平演奏)
驚異的なピアニストの一人、だと私は思います。ピアノの英才教育で育ったというより、ある意味野原でそだったような人。20歳のころロシアの音楽院に留学していた時のドキュメンタリーを見たのがきっかけで好きになりました。
13.「超絶技巧練習曲S.139/R.2b 第4番マゼッパ」 フランツ・リスト作曲(反田恭平演奏)
リストの超絶技巧練習曲は、本当に超絶技巧です。私も1冊買って挑戦しましたが、1曲も引きこなせませんでした。
反田さんのピアノはやはり、こうした超絶技巧な曲を聴くと、さらにその凄まじさを体感できます。
14.「ラ・カンパネラ」 フランツ・リスト作曲(フジ子・ヘミング演奏)
ラ・カンパネラは、なぜか多くのピアニストの間で比較して聞かれることが多い気がします。ピアニストによってぜんぜん曲調が違うからだと思います。同じ曲ではないくらい振れ幅があるかもしれません。その中で私が好きなのは、フジ子ヘミングさん。
15.「エチュードOp.10-3 別れの曲」 フレデリック・ショパン作曲(清水和音演奏)
個人的に最も好きな曲です。18歳の時に、ピアノ発表会でも自身でも弾きました。4ページの短い曲なんですが、特に3ページ目の「不協和音」のパートが素晴らしい。宇宙の彼方まで、この戦慄の素晴らしさは響き渡ると思います。
16.G線上のアリア」 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲
バロック音楽の巨匠バッハ。さまざまな名曲がありますが、なんといってもこちら、G線上のアリア。誰もが一度は聞いたことがある旋律です。
17.「私を泣かせてください 歌劇リナルドより」 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
テノールを聴きたくなったらパバロッティですが、ソプラノを聴きたくなった時はこちらの曲、私を泣かせてください。オペラってなぜか、イヤホンつけて目を瞑って大音量で聴きたくなります。
18.「ワルキューレ」 リヒャルト・ワーグナー作曲
こういう表現は現代だと良くないかもしれませんが、軍隊をイメージする曲をたくさん世に出したのがワーグナーだと思います。力強い。映画でもよく使われます。
19.「真夏の夜の夢(結婚行進曲)」 フェリックス・メンデルスゾーン作曲(ボストン交響楽団、小澤征爾指揮)
え、この曲? そうです。結婚式で流れるあの曲です。真夏の夜の夢という名前なんです。フィンガルの洞窟など、音のハーモニーがほんとうに上手い音楽家だと思います。
20.「交響曲 第2番 ニ長調 作品73」 ヨハネス・ブラームス(カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)
とても素人な表現になってしまいますが、ブラームスは、とてもオーケストラな音楽、と感じてます。どこかでオーケストラのBGMが流れていれば、それはブラームス(そんなことはないですが)。なんかそういうど真ん中の心地よい旋律。そんなイメージです。
21.「交響曲第9番 ホ短調作品95「新世界から」第4楽章」 アントニン・ドヴォルザーク作曲、(チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ヴァーツラフ・ノイマン指揮)
ドボルザークはなんといっても新世界です。ハリウッド映画に最も影響を及ぼした作曲家なんじゃないでしょうか。中でもスター・ウォーズで有名なジョン・ウィリアムスは完全にドヴォルザークの影響を受けていると思います。新世界を聞いたら、スターウォーズやさまざまな映画の世界観を感じます。
22.「ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18」 セルゲイ・ラフマニノフ作曲
「ピアノ、いま何を弾いてるんですか?」と聞かれて、一度は答えてみたかった「ラフマニノフ」
もう名前が格好良い(そればっかり)。ラフマニノフ弾いたらなんか一人前というか、一流というか、通というか、そんなイメージを勝手に持っていた作曲家。一度は弾きこなしたかった。
23.「セレナーデ第13番ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲
軽快な音楽が得意なモーツァルト。こちら、もう誰もが知る1曲です。
24.「交響曲 第25番 ト短調 K 183」 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲
続けてもう1曲。スムーズな流れの中の強弱もある楽曲。モーツァルトでは一番好きな曲です。
25.「花のワルツ第2幕13曲、くるみ割り人形」 ピョートル・チャイコフスキー作曲
なんで、私たちはこんなにもチャイコフスキーを知ってるかというと、理由は1つ。ディズニーです。ウォルト・ディズニーはチャイコフスキーが大好きで、さまざまな映画で取り入れています。そのため、馴染み深いのです。白鳥の湖、眠れる森の美女、くるみ割り、ほとんどの楽曲をみなさんも聞いているはずです。
26.「カルメン」 ジョルジュ・ビゼー(カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)
運動会で聞いたあれです。カルメンというタイトルなんですが、借り物競走のイメージしか湧きません・・・w
27.「レクイエム怒りの日」 ジュゼッペ・ヴェルディ作曲
まさに怒りを表した曲ではあるのですが、一方で、聴く方にとっては、それによってスッキリするような気持ちにもなれます。
28.「ラデッキー行進曲」 ヨハン・シュトラウス1世作曲
始まった瞬間に定番の行進曲。これぞ、ザ行進曲、という安定感がど真ん中にきます。
29.「美しき青きドナウ」 ヨハン・シュトラウス2世作曲
ヨハン・シュトラウス1世の長男であるヨハン・シュトラウス2世。親子で歴史に残る作曲家になったんですね。ワルツを多く作曲したことから、ワルツ王とも呼ばれます。ワルツと言われれば、まず一番初めに思いつくのがこの美しき青木ドナウだと思います。
30.「スラヴ舞曲第10番」 アントニン・ドヴォルザーク作曲(カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)
麗しの美しき女性が黄昏ている・・・という場面しか出てきません。例えばセーヌ側の橋の上など。
31.「ペール・ギュント〜朝〜」 エドヴァルド・グリーグ作曲
こうやって名曲をあげていくと、ほんと、ああこの曲もか・・とそんな曲ばかりになってきましたが、まさに「朝」を感じる名曲です。
32.「愛の挨拶」 エドワード・エルガー作曲
威風堂々もありますが、それとはうってかわったこちらの名曲が好きです。ところで、力強い行進曲系はやはりすべて戦いの歌なんでしょうか。植民地戦争時代、自国民を鼓舞するためにああいった行進曲が増えたのかもしれません。愛の挨拶は、朝の挨拶にも私には聞こえます。
33.「ラプソディー・イン・ブルー」 ジョージ・ガーシュウィン作曲
当時は意図されてないと思うんですが、テレビバラエティのコントにすごくあうと思うんです。コメディ映画など。なにか、おっちょこちょいの人が白を歩き回ったり、何かいたずらを仕掛けようとしたり、そんな場面に。
34.「剣の舞」 アラム・ハチャトゥリアン作曲
剣とクラシックと聞けば、この曲しか思い浮かばないほどインパクトの大きい剣の舞。一度聞けば、口ずさむ。
35.「ベルガマスク 月の光」 クロード・ドビュッシー作曲(辻井伸行演奏)
ドビュッシーで最も好きな曲。私でも弾けるので、心を落ち着かせるときに今でもよく弾きます。月の光を弾く中で最も好きなのは盲目のピアニスト辻井さんの演奏です。
36.「水の戯れ」 モーリス・ラヴェル(辻井伸行演奏)
辻井さんの演奏で、ぜひもう1つおすすめしたいのがこちら。水の戯れ。目が見えない方なのに、ほんとうに楽しそうに水と戯れているように演奏される・・・こころ惹かれる演奏です。
37.「ドラゴンクエスト 序曲」 すぎやまこういち作曲
さあ!冒険に出かけるぞ!わたしたちに力と勇気をくれた楽曲の数々。昨年90歳で亡くなられましたが、本当に数多くの曲をありがとうございました。
まとめ
37曲ほど紹介させて頂きました。こうやって並べてみると、「どれも定番」と思えます。クラシックの凄さは、やはり「耳に馴染む」ということ。どれもが、あぁ聞いたことがあると思えるものばかり。それだけ、私たちの生活のいたるところに散らばり、存在し、いつも耳を通じて心を潤してくれているんだなと改めて感じました。
少しクラシックを知ってるのも、母の影響が大きい気がします。3歳からピアノを習っていたのですが、物心がついた小学2年生のころには、「ピアノを辞めたい」としか思ってませんでした。中3になったとき、受験勉強があるからという理由でピアノを辞めることができました。それがおかしなことに、冬になる頃には気分転換にピアノを弾いている自分がいたのです。
高校に入学した直後、今度は自分からピアノを習いたい。そう母に告げていました。高校時代はショパンにのめり込み、別れの曲、幻想即興曲、革命、英雄などショパンローテ。歌は長渕剛。この2つ。
またカラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団全集があったのも大きかった。30枚くらいのCDシリーズだったと思います。たまに思い立ったときに、ランダムにCDデッキに入れて聞いていたことを覚えています。
クラシックとは何なのか。それは、人間の原点なのではないかと思います。色で言えば、原色。耳に馴染むのはなぜか。それは人間のDNAレベルで、その旋律を求めているからなのではないかと思います。それだけ、自然な状態の人間にとって心地よい音。それがクラシックなのではないかな、と私は思っています。
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