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私たちは皆、変態なのだろうか?~SATCからの学び~

SATCのドラマの中では、「男は皆、変態なのだろうか?」というタイトルになっているが・・・内容は ”ジキルとハイド”の二面性のことを指しているので、これは男性に限らず女性にも大いにあることではないか?と思う。

”ジキルとハイド”・・・二重人格者のこと。医師のジキルは自分の性格に善悪の二重性があることを知り、薬で夜ごとに悪の人格ハイドに変身し善悪二重の生活を送るが、ついにジキルに戻れなくなって自殺をしてしまうという、イギリスの作家スティーブンソンの小説から。『ジキル博士とハイド氏』


日本人大好きネタの一つに ”血液型で性格を分析すること” があるのではないだろうか?A型は几帳面、B型は変わっている、O型はおおざっぱ、AB型は二面性をもつ・・・これは私がA型だから自分の血液型だけを盛っているわけではないこと、他の血液型の方々をディスっているわけでもないことを弁解とともに先に謝罪しておきます。ごめんなさい。
血液型で性格を分析して、都合のいいように解釈をする。
B型の女友達に「ゴリラってさ、B型しかいないらしいよ」と場の空気も読まず、さらりと言ってしまった私がいちばん血液型の分析に詳しいのかもしれない。
エジプト人の友人に血液型を聞いたが「知らない・・・」とあっさり。これはこの友人に限ってのことなのかは謎だが、日本のように血液型であれこれという風潮はなさそうだ。聞いた私が日本を代表して友人を血液型で分析しようとしたのは事実だ。

ジキルとハイドの二重人格・・・私の周りにも実はいる。
これは男女関係なくだ。
結婚してしばらくはアパートに住んでいたが、夫の両親の猛烈なプッシュで
スープが冷めない距離どころか、火鍋でぐらんぐらんに煮えたぎっている閻魔様もビックリ!なくらいの距離に新居を構えた。冷ますのには義父の場を瞬間冷凍させるくらいのギャグが必要だ。いつも脇汗もんだ。
子供たちの幼稚園入園に合わせての引っ越し。
良く言えば閑静な住宅街。悪く言えばデリバリーの人が遭難しそうなへき地。実際、ピザ屋のお兄ちゃんは我が家にたどり着けず、私が主要な道路の端で手を振って受け取る逆ウーバーだ。
スープは冷めぬが、ピザは再度温めてお召し上がりください。

入園と引っ越しが重なる恐ろしさを私は身をもって体験した。自分たちの生活でいっぱいいっぱいのところ、待ったなしのご近所からの町内会勧誘。うちの子達のお下がり貰って!アピール。朝、新聞を取りに玄関を開けると、山のように積みあがった野菜の数々・・・読み人知らずならぬ、あげ人知らず。何十年もの間、ご新規な隣人さんがいなかった反動はこうして、有難い反動となって我が家にかえってきた。田舎生活に安らぎもあれば、ご近所との距離の取り方に少々困惑していた。

夜になると、隣の家から陽気な歌が聞こえる時もあれば、怒鳴り声が聞こえることもある。その家のご主人らしいのだが普段はとても温和で物静かな感じ。私が挨拶をしようとすると草葉の陰にササッと隠れるくらい恥ずかしがり屋なのだが・・・夜になると豹変でもするのだろうか?
どちらが本当の姿なのだろう?
彼の奥さんは隣町まで声が聞こえるんじゃないか?ってくらい声が大きい。年齢を重ねても、声の威力は衰えることを知らない。最近、娘さんに携帯電話を買ってもらったらしく、決まって外で電話をしている。会話は全てまる聞こえ、私には必要のない彼女の予定がインプットされている。もし、携帯電話は外に出ないと繋がらない!と思っているのならば、早急に対策委員会を発足せねばならない。

私は夜な夜な続く、お隣さんの騒音を義母に相談してみた。
「なんだか、酒乱らしいんだよ・・・」
ヒエ~っ!なんてこったセニョリータだ。
隣人は選べない・・・本当だ。それから、私は毎晩ちゃぶ台をひっくり返す
彼の姿を思い浮かべた。

「酒だ!酒だ!酒、持ってこい!」
「お父さん、うちにはもうお酒はないのよ」
「あぁっつ?なんだ?俺の稼いだ金で食わせてもらってんのは誰だ?」
ガシャーン!!!(ちゃぶ台ひっくり返る)
「おっ!ここに金があるじゃね~か!」
「お父さん、やめて!そのお金は子供たちの給食費!」
「うるせーっつ!俺の稼いだ金だ何に遣おうと勝手だろうがっ!」
パシッ!(奥さん、顔叩かれる)

と・・・こんなやりとりがあったかどうかは定かではないが。限りなくリアルに妄想劇場を繰り広げられる私もなかなかだ。

季節は夏になっていた。引っ越しからまったく時間の余裕もなく、全く手つかずの段ボールもまだまだあった。回ってきた回覧板に一通り目を通すと、
『町内夏祭り!』のお知らせとあった。ご丁寧に1世帯2000円のご支援のほど、よろしくお願い致します。と赤い文字で書かれていた。
その代わりと言っちゃなんだが、生ビール・無料!焼きそば・無料!(1世帯2個まで)ポップコーン食べ放題!ヨーヨーすくい・お子様全員に!
綿あめ作り体験あり!更に続く・・・
公民館駐車場に特設ステージをご用意!カラオケあり、踊りあり(町内女性会の皆様による)、飛び入り参加も大歓迎!
無料のオンパレードに疲れ切った私の心は感無量。


しばらく、子供たちとゆっくり過ごせていないなぁ・・・
同じ市内とはいえ、慣れない土地で知らない人たちとの交流に疲れていた私は、子供達を連れて夏祭りに行くことにした。

時間の案内は「お昼頃~夜9時くらいまで」となっていた。なんともザックリ感満載。確かに12時くらいになると、太鼓の音が聞こえてきた!
小さい頃、母に手を引かれて行った夏祭りのワクワク感がよみがえるようだった。子供達も聞いたことのないお囃子に驚いていた。
早速、子供達の手を引いて会場に行ってみると・・・まだまだ準備の段階らしく、そこには女性会の皆さんが談笑をしながら手は止まったままという名の準備をなさっていた。なんと!義母が参戦しているではないか!
ひぃ!義母一人ならまだしも、取り囲む女性会の幹部の方々の輪に加わると面倒だな・・・気が付かなかった!作戦に出ようとすると、やってくれちゃった子供達。「おばあちゃん!」と義母のもとに駆け寄っていった。

「あら~!かわいい!こんな小さなお孫さんいたのけ?」☚ここからしばらく、茨城のなまりもお楽しみ頂けましたら幸いです。

この時点で女性会の皆さんwith義母、私、子供達の図をイメージなさってみてください。
女性会:「あ~こっちがお嫁さんけ?」
ノリコ:「は、は、はじめまして。嫁のノリコでございます。いつも母がお世話になってます。」
女性会:「あれ?何番目の息子さんの?」
義母:「一番、バッチの(一番下の意。夫は三男)」
この間、義母と皆さんはどこそこの誰々がどうしたとか、あそこの病院はいいとか、にんにく卵黄がいいとか始終笑顔でお話を続けていた。
私は、黙って誰かが話すとそちらに顔を向け、また誰かが話し出すとそちらに顔を向け、テニスの試合観戦さながら。
興味がない話だったので、この試合は全くのラブオール(両者とも0点で並んでること)だ。

ノリコ:「あの・・・お祭りはまだ始まらないんでしょうかね?」
女性会:「なんだか、あたし達も何やっていいんだかわかんねぇんだわ(笑)、ここじゃ暑いから公民館の中さ入って休んでたらよ」


このままだと色んな意味で、思い出深い夏祭り試合となりそうなので家が近くだから♪と「夜にまた参ります」と告げ、そそくさと退散した。

夜、気を取り直して会場に子供達と向かった。昼間とは全く雰囲気が違く、提灯に灯りが点り人出も増えていた。特設ステージ!のイメージは大分逸れたが、小あがり位の檀上はあった。生ビールをなんとしてもゲットしたい!
子供たちは、檀上で踊る義母の晴れ姿を見よう!と来ていた義父を見つけて「おじいちゃん!おじいちゃん!」と騒いでいた。義父に子供達を託し、私は生ビールコーナーへ。列がすでにできており、最後尾に並んだ。
並んでいる途中、大声を出しながら割り込んでくる人影が見えた。
どこにでもいる、お祭り野郎だな・・・と、最後尾から覗き込んでみると

隣のオヤジさんだった・・・。しかも、裸にねじり鉢巻きではないか!
おめでたい。ハレルヤ!幸いにもステテコは履いていたので、ギリギリ放送コードには引っかからずに済んだが。

これが彼の真の姿なのか?
シラフが真の姿なのか?
ジキルは薬で悪人のハイドになったが、彼はお酒でハイドになったのか?
この地に暮らして17年・・・それはいまだ謎である。


私たちは皆、変態なのだろうか?~二面性について~
隣のオヤジさんは私の知っている身近な二重人格者だ。
彼はお酒の力を借りて、全く別人になってしまうが・・・お酒が入ると、その人の本性がみられるという説もある。緩んだ気持ち、リラックスした時が素の自分だというのだ。変わらない人もいるだろうけど。
彼の場合は極端で分かりやすい例だ。もしかしたら、私たちにも二面性はあるのではないだろうか?
私は昨日トイザらスでバービー人形を突如として購入した。前々から欲しかったわけでもなく、バービーコーナーに足を踏み入れた途端心を奪われてしまった(笑) 大人なんだから今更そんなお人形を買ってどうすんの?って話だ。だけど、その場の私は子供なのだ。スイッチが入る感じ。
これも私が持つ二面性に当たるのかもしれない。

どちらの部分が素の自分であれ、仮面を被っている部分は少なからずともあるだろう。内側の自分、外側の自分どちらもあっていい。ただ、外側に意識を集中してばかりいると、自分が誰だかわからなくなる。大切なエネルギーは自分に遣う。自分を見失う前に・・・

次回、一人になるよりはいいのか?をお届け致します。

必要な方に届きますように・・・愛と感謝をこめて♡

ノリーブラッドショー







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