生まれて初めて産みの母にコンタクトを取った日の記憶
私の母は、私が生まれて間もないまだ0歳の赤ん坊の頃に、私を児童養護施設に預けることで、実子との関係を清算しようとした。
その時の記憶は当然残っていないけれど、それ以来私は産みの母親と話をしたことも、会ったこともない。だから私の記憶の中に、産みの母親というものは一切残っていない。
それどころか「母親」という存在にはずっと蓋をして35年間生きてきた。
「母親がいなくても困ったことなどない」と自分に高をくくって生きてきたつもりだけれど、35歳になってようやく自身が愛着やトラウマの深