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変容に向けた学びの記録

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トラウマや愛着の問題を乗り越えるために、書籍や動画等で学んだことを記録していくもの。
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生まれて初めて産みの母にコンタクトを取った日の記憶

私の母は、私が生まれて間もないまだ0歳の赤ん坊の頃に、私を児童養護施設に預けることで、実子との関係を清算しようとした。 その時の記憶は当然残っていないけれど、それ以来私は産みの母親と話をしたことも、会ったこともない。だから私の記憶の中に、産みの母親というものは一切残っていない。 それどころか「母親」という存在にはずっと蓋をして35年間生きてきた。 「母親がいなくても困ったことなどない」と自分に高をくくって生きてきたつもりだけれど、35歳になってようやく自身が愛着やトラウマの深

【読書メモ】"子どもの心の育て方”  児童精神科医佐々木正美著

私が妻子と別居することになって以降、当時は2歳9か月だった息子の子育てについてきちんと学びたいと思い、最初に手にとったのが「子どもの心の育て方」という本だった。 この本を読み終えた時、これまで私が持っていた子育て観が瞬く間に崩れ、 衝撃と共に腑に落ちた感覚と後悔の念に駆られたのを今でも覚えている。 今まで自分の思い込みだけを頼りに子育てをしており、それが息子にとって良い影響ばかりをもたらすものではなかったと痛感したからだ。 それ以来、自分が悔しくてやりきれず、佐々木正美医師が

【書籍】「夫婦・カップルのためのアサーション」からの学びの記録

この本は、夫婦とは何か、夫婦としてやっていくために必要なことは何かが分かりやすく書かれており、私が事あるごとに何度も読み返している本。 書かれていることはごく当たり前とされていることが中心で、大半の人は自分の両親の姿から自然と学ぶようなことだけれど、親以外の誰かが教えてくれるようなものでもないため、両親がいないような人にはぜひ読んでほしいと思っている。 MEMO子ども時代に両親から受けた結婚観・夫婦観 私たちがパートナーを自分の結婚相手として意識的無意識的に選択し、どのよ

【書籍】アサーショントレーニング<家族編>からの学びの記録

MEMOメールやチャットの普及によって、昔は言葉で伝えていたものを文字で間接的に伝えるようになり、家族間での会話の機会が減っている 自分の思っていることを言葉にして伝えないとと家族には伝わらない。自分の気持ちや考えを率直に表現せず抑えてしまうことは、自分にとっても家族にとってもプラスにはならない。 攻撃的な自己表現は、一見すると家族を否定しているように見えても、本当はとても家族のことが好きだったり、家族に自分のことを好きでいてほしいという気持ちが強かったりするが、これはと