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あやしい探検隊 海で笑う (椎名 誠)

 時折拝見している読書家さんのブログで紹介されていました。

 椎名誠氏の本ははじめてですが、水中写真家の中村征夫氏とのコラボレーションということで興味をそそられて読んでみました。

 内容は、椎名さんとその仲間の皆さん(中村さんもそのうちの一人です)が繰り広げる“大人の遊び”を材料にしたエッセイです。
 想像したとおりの椎名風ユーモアが散りばめられた読んでいて楽しくなる本です。当然、中村さんの写真も(ふんだんとまではいきませんが、)盛り込まれています。

 椎名さんといえば、何となく勝手に「真っ青な夏の海」のイメージが浮びます。椎名さん自身もこう語っています。

(p216より引用) 一年の季節の中で、ぼくが文句なしに好きなのは夏だ。それもとびきり暑い夏のさかりの頃が一番いい。子供の頃ずっと海べりで育ったということもあるのだろうが、夏の暑いさかりに朝から夜までずっと海の気配に触れていられれば、それでぼくは果てしなくしあわせなのである。

 この本では、いろいろな海が椎名さんのイベントの舞台になっています。その中で、八重山諸島の竹富島が登場していました。
 今から25年ほど前(注:ブログ書いた当時では)を、私が学生のころ夏休みに2年続けて石垣島・竹富島・西表島に行ったことを思い出しました。

 西表島は島の雰囲気自体がディープかつワイルドな感じでしたが、隣の竹富島はおとなしいこじんまりとした島でした。コンドイビーチの海は、これ以上透明な水はないだろうというほどきれいでした。(熱帯魚はもちろん「ウミヘビ」もいましたが・・・)
 実は、そのときの印象があまりにも強かったので、以来、本土の海に入れなくなりました。芋の子をサンオイルで洗っているような海は・・・ダメです。

 椎名さんのイベントも、さて実際やろうとすると、本には表われないような面倒事もあるんだろうと思いますが、やはり、素直に羨ましいですね。


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